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理想の世界で苦しむ私へ  作者: Miley
TAKUYA's story
2/13

Episode2


「凛ちゃん、結婚しよっか」


 憧れのプロポーズは突然だった。洗面所で二人並んで歯を磨いているときに、拓哉は何の前触れもなくサラッと告げる。もっとロマンチックなシチュエーションを望んでいた私は涙を浮かべながら、微笑みつつ「やり直して」と冗談めかして拓哉に抱き着く。


 翌月、私の誕生日。拓哉は夜景の綺麗なホテルのレストランでブルーローズをあしらった花束を手に現れ、改めてプロポーズをしてくれた。


「これからも一生、俺の隣で笑っていてください」


 まさに、私がかつて理想だと話していたシチュエーションだった。


 

 ———この人となら、私は笑顔溢れる人生を送れる。

 贅沢はできなくても、二人で幸せに生きていける。————



 そう思い、私はプロポーズを快諾した。とんとん拍子に両家挨拶や役所の手続きを終えて、結婚式は私が「ここがいい」と提案した海がきれいなリゾート風挙式会場で即決。


「凛ちゃんがやりたいようにやっていいよ。料理だけ俺も一緒に決めたい」


 世の中のプレ花嫁なら怒りそうなその発言も、私には都合が良い。席札や席次表は自分のこだわりを詰め込んで手作りし、会場の装飾も色合いからボリュームまで、すべて自由に決められた。


「すごいのができたよ!」

「見せてー」

「じゃーん!」


 力作のペーパーアイテムを見せながら、どこにこだわったか、細部の工夫をペラペラと説明する。


「凛ちゃん、本当こういう細かいの得意だよね。ありがとうね」


 自分の好きなデザインで、自分の結婚式を作り上げていくのは思った以上に楽しかった。もちろん拓哉の意見も取り入れながら、二人が心から楽しめる一日にするため笑い合いながら準備を進めたのだった。

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