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魔法剣士になりたくて  作者: 紫 ヤタガラス
第一章 華村カナエ才能の目覚め
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刃村 ケミ 2

「自分はいつも勝てそうにないと思うと自分の魔法を開放して、魔力が制御できず味方をよく傷つけることがあるであります。今回は使いたくなかったでありますが奴は、あの魔物はガルウとは違ったであります。だから自分は魔法を解放したであります」


「そうでしたか・・・。すみません。私が未熟者だからこそ、私を守ろうとして使いたくない魔法開放までしたんですよね?なら私は刃村さんには文句は言えません。私を守ってくださりありがとうございます」


「そんな、自分こそ不甲斐ないところをお見せして、本当に申し訳ないであります!」


 ダンダン!と頭を思いっきり地面に叩きつける刃村さん。

 やめて!床に穴空いちゃうから!


「大丈夫です!そんなに頭をうちつけたら頭に傷がはいりますよ!」


「自分は魔法剣士でありますから頭に傷がはあたるくらい大したことないであります!むしろそれぐらいしないと気が済まないであります!」


 いやまって!それ私の部屋の一部犠牲にしてるから!本当にやめて!マジでへこんできてるから!


「な、なら次に任務が一緒になったら私を守ってください。それで今回のはチャラでいいですから」


 刃村さんは頭を上げて涙を流しながら私に言う。


「そ、そんなことでこの不甲斐ない先輩を許してくれるでありますか・・・。感謝でありますぅぅぅぅ」


 泣きながら私に抱きつく刃村さん。

 やめて!鼻水が服についちゃうからやめて!さっき洗濯機まわしたばかりなのに!


「ぅぅぅぅ。華村殿は優しいでありますぅぅぅぅぅぅぅぅ」


「わかった。分かりましたから」


 私にしがみつく刃村さんを一生懸命剥がそうとしていたらまた私の部屋のドアを開けて入る人物がいた。


「失礼するぞ華村・・・。何で刃村が華村に泣きながらだきついている?」


「いやー。これには理由がありまして。あ、上坂さん。刃村さんを出来ればひっぺがして・・・」


 私が上坂さんに手伝ってもらおうかなと思っている間にすでに刃村さんは私から離れて、上坂さんにも頭を下げていた。


「上坂様にも迷惑をかけたであります。また止めてくださりありがとうございます」


「何のことだ?私はお前との約束を守っているだけだ。礼を言われるようなことは全くしていない。だから謝らなくていいし、礼も要らぬ。それより」


 上坂さんは私のほうに向き直り言う。


「華村と話があるから刃村は席をはずせ」


 刃村さんは瞬時に私の部屋から出て行き、部屋は私と上坂さんの2人になる。


「すまん。華村に紅蓮隊候補に入る前に先に行かせなければならないところがあった」

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