襲いかかる魔物たち
「自分の魔法は刃物生成、剣でも槍でも刃物で簡単なものなら生成出来るであります」
「す、すごいですね。刃物を生成するなんて。戦ってるときに刀が折れても生成できるんですね!」
私は刃村さんの魔法が羨ましくて、すごく感激する。
いいなぁ。私もあんな魔法使えるようになりたいなぁ。
「でも自分は魔力の減りが早いでありますし、そこまで強い刃物を生成できるわけではないであります。ガルウの首を切断できる程度の強度はあるでありますが・・・」
手本を見せるかのように私の前でガルウの首を切断し、完全に息の根を止めた。
カナエとケミがガルウを殺った後、高原のある場所にて、ガルウが殺されたのを見ていた男がいた。
「ほう。これはアーブランド高原でわたしの育成したガルウを育てようとわざわざこの地に出向いたのに、高原に初心者以外の冒険者がいようとは。しかしこれは、魔法剣士とは好都合。私のガルウ改良型を試すにはいい相手だ」
男はその場で不気味な笑いをうかべていた。
私と刃村さんはガルウを討伐した後、まだ現れるのではないかと思って2人でアーブランド高原をくまなく探索していた。
しばらくの間くまなく探索を続けても、強そうな魔物がいないために私たちは探索をやめてガルデリニア王国に帰ろうとしていた。
「そろそろ帰るでありますか!華村殿」
「そうですね。日も暮れて来た頃ですから。夜の高原は尚更魔物が現れそうですから早く王国に帰りましょうか」
私が来た道を戻ろうとすると、急に刃村さんが私を前に押し出す!
私は押されて思わず尻を地面についてしまい、刃村さんに文句を言おうとする。
「いてて。な、何するんで、すか?」
私の事を押した刃村さんはただ押したわけではなく、魔物から私を助けるために身をていして私を守ってくれた。
私を庇った刃村さんは現れた魔物にくちにくわえられていた。
「だ、大丈夫で、ありますか。華村殿」
「刃村さんのおかげで大丈夫だよ!今助けます!」
「だ、だめであります。それでは自分が華村殿を庇った意味がなくなるであります。華村殿は紅蓮公を、上坂様をお呼びに王国に戻ってほしいであります」
刃村さんは魔物の口に噛まれないように手で押さえつけていたが、私が見た限りでは長くもたいと思っていた。
「そんな!私に刃村さんを見捨てろと?そんなな無理です!知り合ってまもないですが私を助けてくれた方をどうして見捨てられますか!」
「お気持ちは嬉しいでありますが、死ぬ気はないでありますから早くして欲しいであります。自分、今から魔法を完全開放するので暴走した際のために上坂様をお呼びして欲しいのであります」
刃村さんは魔物にやられる恐れではなく、自分の魔法の完全開放のために私に上坂さんを呼びに行けと言っていた。
え?マジでも思わずぽかーんとしてしまった。




