刃村 ケミ
私と刃村さんは城下を歩き、ガルデリニア王国を出る前に、刃村さんが
「華村殿!自分は紅蓮寮の管理人として貴殿を守る義務があります!だからもしものために自分から離れるようなことはしないでほしいであります!」
ん?なんか聞いたことないような事が・・・
「え?刃村さんって管理人だったの?」
「そうでありますよ。アカ姉はあれですし、照村殿、三日月殿にも任せられぬでありますからな。大丈夫であります」
「う、うん。わかった。離れないようにします」
まぁ確かに私は魔法剣士じゃないから、刃村さんと一緒にいるしかないけど・・・
「私も一応剣技には自信がありますから、必要であれば頼ってくださいね」
「大丈夫であります!華村殿には迷惑はかけないようであります。なんせ自分は紅蓮隊候補でありますから!」
アーブランド高原に入り、私と刃村さんはしばらくアーブランド高原を探索し、出てきた魔物、もといスライムをかりまくる。
「いやー。何もなくていいでありますな。スライムだけであるならもう調査も終わりでいいでありますな!」
「ま、待って!そんなセリフ言ったら絶対何か・・・」
アーブランド高原で休んでいる時、刃村さんが言う。すると案の定、奥からすごい足音が聞こえて来る。
ガサガサガサガサ!
「な、何やつでありますか!」
「ガァァァァ!」
「ほらぁ!やっぱり!」
高原の奥からガルウが現れる。
「現れたでありますか!であれば、討伐するのみであります!」
刃村さんは拳を構える。
「さっきから思っていたんですけど、刃村さんって拳で戦うんですね」
「疑問でありますか?まぁみんなよく言うでありますよ。魔法剣士なのに拳で闘うのかと。しかし!自分の魔法を見れば、その疑問も解けるでありますよ!」
ガルウが刃村さんに噛みつこうとする。
「刃村さん!危ない」
「華村殿、自分を舐めすぎではありませぬか?この程度のガルウくらいなら」
刃村さんはガルウのカミツキを避けた後、ガルウの顔面を殴りそのまま地面に叩きつける。
す、すごい。私があれほど木刀で応戦して全然倒せなかったのを刃村さんは拳一つで・・・
「まぁ自分にかかればガルウ程度なら楽勝でありますよ。自分の魔法。見たかったでありますか?」
「うん。少しは刃村さんが魔法剣士するところ見たかった」
私の今後のためにも魔法剣士の戦い方を見ておきたかったのに。まさかの拳一発KOなんて、なんの参考にもならない!
「仕方ないでありますな。では少しおみせするであります」
刃村さんは腕に意識を集中させているのか、腕がメキメキと音を立て、手の先から剣のようなものを作り出した。
え?あれが刃村さんの
「これが自分の魔法、刃物の生成であります」




