Real Life 009 すべてのヒロインにあった可能性を広げる創作
本編のつなぎ企画の第9弾です。おまけというか、解説というか。
捏造も含めて、ここに書かれていることは、設定上あり得ると考えてもらえれば幸いです。
今回は、主人公一人に対するヒロインの多さ、EXシリーズの創作意図などを(自分的にも)まとめておく回です。
1.ヒロインの出し方は、どこか90年代のマンガ的な作りとしている件
これまで何回か書いた通り、当初のこの話は、主人公とタイムスリップしてきた物語上「娘」と呼ばれている女性が、恋人を経て家族となる物語でした。そこで生じた「別の世界線の娘」という定義を作ったときに、どのような流れにしたら一番しっくり来るかと考えた末、「この世界にいる娘とされる主人公と同級生の女性」を登場させ、この2点をファンタジー要素とした上で成立させようとしたのが、現在の話です。カクヨム版の10話まではその設定を反映しないまま書いていたため、大幅修正が必要になったのがなろう版のセルフリメイク版(カクヨムでは新訳版)です。
主人公の過去を掘り下げるうちに、準ヒロインとして存在するキャラクターを作ってみて、やがて本編の登場キャラクターにする前提で書いたのが、Life's margins Series。これって4本で終わってるんですけど、Life's margins Series 2の1話目に当たる話はすっぱり切り捨てています。主人公と妻の話ですが、この話がすっぽり抜けているため、「主人公に興味を持ち、それが憧れや好意に変わっていった」という第1部の前日譚が本編上に存在しないことになっています。完全に掲載タイミングを逸してしまったけど、これを書き直し始めたら、妻と娘の設定が根底が崩れそうだなと思って、密かに掲載だけしてるままにしています。最終的にどこかでこれを本編に組み込まないといけないとは思います。
もともとLife's margins シリーズは本編に必要だと思いながら、本筋ではないという前提を作った上での創作だったため、その後に「あれは嘘だ」的な要素もあったんですが、本編に登場させるときに、それを読んでない人が突然よく分からないヒロインが出てきたぞ的な展開にしたくなかったため、さらに本編向けに若干の辻褄合わせをしたLife's margins EXシリーズへと再編集し、必要な要素のみを抜き出した上で、その後の登場シーンを創作して、今に至っています。
この「ヒロインがどんどん増えていくけど、結果的に帰結する気持ちは変わらない」というのは、90年代のマンガによくあった、というか完全に作りがママレード・ボーイなんです。少なからずああいうぶっ飛んだ設定の家族環境というものがりぼんで連載され、アニメ化されて、それを普通に読んでいるし、その後に僕は快感フレーズとかを読んでるんで、「困ったら新キャラを出す」という耐性が付いてしまっているゆえ、現在の登場人物の多さにつながって、とうとう別の「本編」を作ってしまおうという話に至ったのです。
2.突如として掲載したLife EXシリーズの簡単な解説
これは5月の近況で触れたあとに、面白そうだから試しに書いてみようと創作したものがLife EX5-1(2026/07/11掲載)です。これを書いたがゆえ、6月の近況でマーチャンダイジングをする自体へと発展していくのですが、最近オムニバスヒロインの小説ってあるのかな?という疑問から書き始めています。やってることはその昔のギャルゲーをベースとしており、ちょっと昔ではアマガミSS、現代だと学園アイドルマスターと一緒で、各ヒロインごとに世界線が異なっている前提で書いているため、本編とは異なる方向へ話が進んでいきます。
EXシリーズを冠するAppend Life EXなるものが4作作られていますが、実質的な続編としてLife EX5以降の話とリンクしています。要は、別世界線で起こっているであろうそれぞれのヒロインとの可能性の話であり、一括りに出来るとの判断です。
構想上では4作作成する予定でいますが、最初に選んでしまったヒロインが一番難航しちゃってるから、次のヒロインへと着手出来ないままとなっています。残りの3作は、それほど本編とブレないけど...な構想ですが、書いてみないと分からない点もあるので、一通りさわりみたいなものは作っています。まだ掲載出来るほど分量がないため、本編を継続掲載していますが、出来上がったら順次掲載出来るかなと思っています。
3.あらゆる分岐が「物語」にできる余地を残していくために
ギャルゲーのテイストを入れているという話で言えば、主人公が選択したあらゆる分岐のIFを書くことはできるが、それは文章として適切なのか?物語として適切なのかと突っ込まれる可能性が高い気がします。しかし、上記タイトルでの区別にEXを付けることで、ほんの少しだけギャルゲーで言う上限100%の親愛度が1%ぐらい変わるような展開を書く余地を作り、その短編を積み重ねていくと、EXシリーズになっていくという展開を作り出したいのです。
結局、本編を書いていて、エピソードを入れるときに、主人公たちが選択したものが本編であり、作者としては別の可能性は常に考えているんです。言わば文字起こしに近い状態なんです。彼らが勝手に動いてくれる...というと言いすぎなんですが、筆が進む時って、そこを迷わず書いている自分がいる。その自分に対して二律背反を自ら作ってしまうのは作者として失格です。でも、そうしていかないと、各キャラクターが救われない未来もあるのかなと感じてるんです。
Life 123でヒロインの息子にやや問題行動となる展開を用意したんですが、創作だからと言って、主人公たちはともかく、他のキャラクターに不幸な思いをする物語を作りたくない。この問題は本編では既に解決している可能性が高いと思っていますが、おそらくはどこかで書く必要がある。さてどうしようか?こういう展開のIFの積み重ねが、EXシリーズでは展開されていくと思ってください。
主人公は悩み続ける人生だと思っています。だから、どのヒロインであっても悩んでもらおうという感じです。それがいいのか悪いのかは別ですけどね。
つづく




