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そっから来るイメージがあったからだが、どーやらそいつは“この人拐い事件にはノワール国が関わっている、警戒せよ”ってぇ意味を込め、わざと犯人に持たせておいたものだったらしい。
トーゼン犯人自身は んな意味なんか一ミリも知らなかったみてぇだが。
その辺の事も含めて事実を探ったユークが次に何をしたかってぇと……。
「それをネタに、我々への協力を要請しました」
だ、そうだ。
いや……『要請した』って言やぁ聞こえはいいが、要はそれをネタに脅したって事じゃねぇか。
影で王に逆らってた事周りにバラすぞ、いいのか?ってよ。
んな事されたら宰相自身もタダじゃすまねぇだろーし、宰相が今までやってた“修正”だって誰もやれる人間がいなくなっちまう。
なーんかそれってどっちが悪役なんだか……。
まぁ、とにもかくにもそーしてノワール宰相の協力を得たユークは、宰相が語ったノワール王のある恐ろしい計画を知る事になった。
「ザックリ言ってしまえば、サランディールを足がかりとして世界征服を狙おうというものです。
その道の中にサランディールの内乱があり、サランディール王やアルフォンソ王子に毒を盛り“操り人形”に仕立てて計画を楽に進めるという行程があった」
その、ユークの言葉に。
ジュードがギッとした目をユークへ向ける。
何も口にしねぇ分、逆にそいつに妙な迫力がある。
もちろんユークは一ミリたりともたじろぐ様子はなかったが……。
正直俺だったらその視線に完全に怯んじまう所だ。
ってーか……。
「〜世界征服って……。
いや、その前に、やっぱサランディールの内乱も関係あんのか?
ってかアルフォンソに毒を盛って操り人形にするとか何だよ?
確かに人の神経系に作用するモンだとは聞いてたけど、あの毒に んな効果があんのか?」
「ええ。
分かりやすく言えば、人の頭を毒によって“ぼんやり”させ、そこに新たな思考を吹き込み洗脳出来る様になる──といったところでしょうか」
「洗脳……」
その言葉の持つインパクトに、俺は、俺の見たアルフォンソの姿を思う。
アルフォンソのあの、廃人みてぇな姿を。




