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どっかでボロが出て怪しまれたりバレたりなんかしたら、それこそ命の保証すらねぇぜ?
なんてったって向こうは残虐非道で悪名高いあのノワール国で、しかもユークが潜り込んでんのはその中枢……。
ノワール城の特別な菜園だってぇんだからよ。
……まぁ、ユークの事だし、どっかでヘマするとかいう心配はなさそうだが……。
そんでも万が一って事だってあんだろ。
そいつを言うとゴルドーはただ ハッと鼻で笑い飛ばしてきやがった。
まぁそんだけ信頼もしてるし自信もあるって事、なんだろう。
そりゃ俺だってユークの事は信頼してっけどさ。
問題はそーゆートコじゃなくてだなぁ……。
思ってっと、
「それで、」
とジュードが真剣で重苦しい声で、話を元に戻す。
「その薬草にはどんな作用が?
朝会った時は言っておられなかったが、アルフォンソ様はやはりその薬のせいで……」
言うジュードに。
ゴルドーが深い息をつく。
そーしてやや深刻な表情でジュードに向かった。
「──神経系統に作用する成分があるってこった。
俺もまだ詳しいトコまでは聞いちゃいねぇんだがな。
たぶんユークの奴、それなりのモンを持ち帰ってくるだろうぜ。
そいつが物にしろ情報にしろ、な。
俺が知るのも今はそれくらいのもんだ。
また新しい情報が入ったら教えてやる」
言うのに、俺はジュードの顔をチラッと見る。
ま〜た例によって例の如く、思い詰めたよ〜な顔でもしてんじゃねぇかと思ったからだが、そいつは余計な心配だった。
重苦しい表情は変わらねぇが、思い詰めた様子はねぇ。
真剣な表情でゴルドーへ向けて一つ頷き「分かりました」と口にする。
俺は──俺もゴルドーに「分かった」と返事して、今はここにいねぇユークの事、そしてあの“ぼんやりのまま“のアルフォンソの事を思った。
ユークが一体どんなモンを持ち帰ってくるにせよ、全てはそこからだっていう気がした──。




