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幸子の章
お姉ちゃんから、電話をがあった。「もしもし」
「あ」「あ」
『久しぶり』
その後、お姉ちゃんがすすり泣くから驚いてベットから体を起こした。「どうしたの」
「良くんいなくなったの……電話にも……でないし……」
「喧嘩したの」
「うん、したっていうか……」
深いため息が聞こえた。スピーカー越しの息の音は少し気持ち悪い、それは姉だからということではない。むしろ姉だからマシだ。息の途切れ際に「まあね」と言った。
「そう」私は察した。だから、「ホントダメな奴あいつ!」で、はじまる姉の愚痴を「うん、うん」と相槌を打つことをはじめた。
そんなに嫌なら離れればいいのに、ねぇ。




