14.打ち明ける事
今回は途中から女子会みたいになっています。
部屋に沈黙が流れる。
お父様に遮音の魔法をかけってもらった部屋、会議室で話をすることにした私たち4人は、それぞれの席に座っている。
私の右隣にはミラが、前にはルナが、斜め向かいにはキャロルがそれぞれ固唾を呑んで座っている。
私は口を開いた。
「実は...。」
私はあったことそのままを3人に話した。
話し終えた後、私は息をついた。
隣から明るい声が聞こえた。
「あら、すごいじゃない。さすが、アリシナ様ですわ。」
斜め向かいからもいつもどおりの元気な声が聞こえた。
「思い詰めたお顔をされていたので何かと思いましたが。アリシナ様すごいです!」
ルナは少し驚いた顔をしながら落ち着いた声で話す。
「きっとアリシナの日ごろの行いの成果でしょう。」
間を開けてから彼女は口を再び開く。
「次は私が話してもよろしいでしょうか?」
私たち三人が同時に頷く。
「私も実は聖魔法と光魔法が適正属性にあったのです。他の魔法だと生活魔法、火、草の花と水でした。叔父様とお話合いしたところ、この国にその属性をお持ちの方は数少ないと申されていました。アリシナはどなたに教えていただく御予定ですか?」
私はルナの問いに答える。
「光魔法はお父様に、聖魔法はお父様の知人で心当たりがあるそうなのでその方に教えていただく予定です。」
私は一回切ってからもう一度話し出す。
「良ければルナも一緒に教えてもらいませんか?」
ルナは私がそう言うと嬉しそうに目を輝かせた。
「いいんですか?!ぜひ、お願いします。」
身を乗り出して答える彼女に私は微笑んだ。
その場に温かい空気が流れる。
「次は私でもいいですか?」
と少しためらいがちにキャロルが言う。
みんなが黙っているのを肯定と受け取ったようで彼女は話しだした。
「私はたいしてすごい属性ではなかったのですが、空と雫、炎でした。あと、属性以外にご報告したいことが。」
私を含めた3人は首を傾げた。
「どうしたの?キャロル、らしくないじゃない。」
とミラが早く続きを聞きたいと言っているように急かす。
「実は先日私の婚約が決まりまして、その婚約相手がアンバー・デルタゴン様なのです。
アンバー様と言えば侯爵家の長男だ。
「良かったですねキャロル。」
と私は言う。
「え、あ、その、良かったはよかったのですが...。」
とキャロルは言葉を濁す。
「アリシナ様、アンバー様と言えば少し...いえ、かなりいろいろと噂がある方ですのよ?」
私はあまり社交の場に出たことがないのでアンバー様のしっかりとした人物像が分からなかったのだ。
「例えばどういう噂があるのですか?」
私は純粋にその噂が気になった。
「いろんなご令嬢と深い仲なのだとか。いろいろですわ。」
それは知りませんでした。
私ってやっぱり世間に疎いのね。
「でも、それは噂ですよね?実際は違うかもしれませんよ?」
とルナがキャロルに救いの手を出した。
「そうでしょうか。そうだといいのですが...分かりました、ルナの言うとりかもしれませんね。学園できっとお会いすることになると思うのでそこで確かめます!」
私はふっと安堵のため息をついた。
私はすこしわざとらしい咳ばらいをしてからミラに尋ねる。
「ミラ、貴方はいつになったら婚約者を決めるのかしら?婚約の申し込みは各地から来ているのでしょう?」
「あら、私に婚約者はいりませんもの。魔法属性で緑があったのでこれで晴れて研究者としての道を進めそうですわ。」
...何を言っているのかしら。
「それに私、一生独身でも研究さえできればいいと思っていますもの。」
さすがのルナもキャロルも「このひと何言っているの?」ていう顔になってますよ...。
私はもう一度他のことを訪ねてみる。
「では、ミラは気になる方はいらっしゃらないのですか?そうなると...独身の場合は家を追い出されたりしないのかしら?」
いっそのこと家から一度追い出されればどこかの高貴な人が拾ってくれる気がしてきた...。
「いませんわ。お父様やお兄様がそんなことするはずありませんもの。」
彼女以外のみんながため息をつく。
(だれか、早く彼女を見つけて)
今みんなの心がそろった気がしたのは気のせいかしら?
この時誰も知らない、ミラがすぐに婚約者を見つけてくることに。
次回の投稿は明日の20時です。sideストーリーの方もよろしくお願いします。




