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トモ

殲滅するのは、タロス軍。

敵戦艦の撃破。


その目標を持ち、一直線に宇宙を飛ぶトモ。


視界には、隊長がタロスとやり合う姿が見える。


やはり彼は強いようで、

敵が行動を起こす前に撃破している。


2番隊の戦闘を目撃したタロス軍が戦艦にいては危ないと悟り、

戦艦より宇宙空間へと出撃。


その手には棍棒のような武器から銃まで携えていた。


1番隊や2番隊が戦った数より多く出現し、行く手を阻む。


他隊員も後ろからタロスへ向かい、各々のオリジンを発動。


サポートに回りながら銃で対処する紗羅隊員。


天使へと姿を変え、集団殲滅を行う澪隊員。


2つの口にルーン文字が入った歯に装着する魔道具「オーディンの囁き」を装備し、

魔術戦を行う浩太隊員。


力、速度、自己回復の3種を巧みに操る和美副隊長と大和隊員。


タロスは特殊能力を持っている相手ではない為、

各個撃破は案外余裕であった。


言ってしまえば、いい練習台とでも言うほどに。


トモはそんな状況にも目を向けず、自分のやるべきことを実行する。


飛行中、目前にタロスが3体道を塞ぐように出現。

そんな状況にも彼は冷静だった。


『行け』


合図とともに彼の周りに浮かぶ黒い玉が3体に向かって飛んでいく。


飛んでくる玉を敵も認識しており、弾き返そうと棍棒を振るうも貫通。


「何!?」


3体のタロスそれぞれに玉が貫通。

側から見れば殺傷能力のないただ黒い玉が体を通り過ぎただけに見えた。


しかし受けた本人たちはそうもいかない。

体に入ったと思うや否や、体が瞬時に硬直してしまう。


まさしく、金縛りに突然あったかのように。


「っ!!!!」


言葉も出ないようである。

トモは口角を上げ、そのまま右手を突き出すと、中心にオーラが集まり凝縮。

先ほど飛んで行った黒い玉のような物体が手のひらに出来たと思えば、

その玉を手でつかむ。


手の隙間からオーラが溢れ、

黒いモヤのかかった長い剣が生えた。


その剣を横に薙ぎ払い、3体のタロスを胸の下部分から切断。


動くことも許されぬ状況にある彼らはなすすべなく切断され、

切断部分は機械故の火花が散っている。


そのまま機能を停止したタロスは宇宙空間に取り残され、

トモは一直線に敵戦艦へと突撃。


(おい!なんだ今の!)


『待て!集中力きれんだろーが!』


(うっ、わりい。)


邪魔してはいけないようだ。

怒られてしまった。

愁は今、やけに素直である。


そのまま直進するトモ。

戦艦へと近づき、他にも邪魔をしてきたタロスもいたが、

同じ方法で撃破していく。


突如トモが着いたかのように急停止した。


(なんだ!?)


『相棒。見てろよ。』


敵戦艦がかなり大きく見るほど近づいたトモ。

射程圏内にでも入ったかのように急停止し、そのまで佇む。


何をするかと思えば、彼もあの言葉を唱えたのだ。


『溢れろ』


彼から濃密なオーラが溢れる。

誰もが視線を集めてしまうほど濃密なオーラが彼から出現した。


トモはそのオーラを右手に集める。


濃縮されたオーラはトルネードのように回転しながらその形を槍のように変化させていく。


先が細く、槍の形状をしたオーラの集まり。

その槍には敵を恐怖に貶める効果を乗せた、災害のようなもの。


さらにもう片方にはもう一度オーラを凝縮したと思えば、

今度は黒い本物の質量を持った槍が完成。


『いくぜ・・・出し惜しみは無しだ!!!』


右手にためていたオーラの槍(渦)を投げる。


それは次第に大きくなり、戦艦をまるまる飲み込めるほどに成長。

そのまま戦艦を飲み込む。


周りから見れば、黒い渦が戦艦を取り込んだとしか映らないが、

先ほどの黒い玉同様、内部のタロスや戦艦には絶大な被害を与えた。


タロス達にはその場で立っていられないほどの恐怖を与え、

戦艦には渦の回転により、外壁が捲られる。


まさしく、災害と言ってもいいほどの現象を巻き起こす。


さらに追撃。


『これも・・・っ!!受け取れ!!』


左手に持っていた黒い槍を投げ込む。


投げた槍を目で追い、タイミングを見計らう。


『参考にさせてもらうぜ。・・・・っ!!』


自分の分身であるオーラに発動の指示を出す。

槍は飛んでいる最中にも関わらず、先端から枝分かれするように黒い槍が伸びた。


それは枝分かれを繰り返し、戦艦の内部に侵入しては枝分かれを繰り返す。


槍は全てを飲み込み、貫通。

隙間を埋めるように別れて伸びる。


いつの間にか戦艦から貫通して槍が伸び、戦艦は動きを止めた。


見た目は凄まじく、戦艦自体が剣山になっているかのよう。


『んなもんか。』


トモは独り言を漏らす。

その声は愁にしか届いておらず、

3番隊員は少し遠くからその光景を見るしかなかった。


トモは振り返り、3番隊を確認すると、

すでに戦闘が終わっていたことを知る。


さらに自分が注目の的になっていることも・・・。


『・・・・・・やりすぎたか?』


(・・・・・・・お前、どうしてくれんだ。)


『・・・・・んな考えたってしゃーねえ。なるようになるだろ!』


(んだとてめえ!俺に変わったらなんて説明したらいいんだよ!!)


『と言うことで!あとは頼んだぜ!あ・い・ぼ・う。』


すると主導権が変わり、元に戻る。


「んだとてんめえええええ!!!!!」


心の中での叫びのはずが、

宇宙空間で大々的に大きな声で叫び出す愁。


いつも通りに愁の体に戻ったわけだが、

遠めにいた3番隊にも届いており、皆キョトンとした表情のまま、

立ちすくんでいたのである。

ちなみにトモが投げた槍。

枝分かれした槍は、3番隊である澪が8話で放った羽が槍に変わり、

枝分かれの後敵を捕まえるという能力を真似したものでした。


ん?なんか説明が難しいぞ。

とにかく、彼が初めて見た防衛戦の技を真似たものなのです!


説明力、勉強してきます・・・・。

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