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侵略者防衛隊〜宇宙(そら)を見上げて、宇宙(そら)から守れ!〜  作者: ナーガ
これまでの人生。これからの人生。

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怒りに似た何か

『タキオン!!』


瞬時にロボットの姿が消えた。

それと同時に神谷先輩がロボットがいた場所に現れる。

瞬きをした一瞬の出来事である。


彼の能力は、超光速での移動。

移動にかかるエネルギーを武器に、瞬間的な力を発揮できる。

地上で行えば、地面など裕に抉れるほどの威力であり、

山をも砕くであろう力だ。


「お前ら!!基地へ戻れ!!!緊急事態だ!!!」

「・・・・・・っ!!」


咄嗟の出来事に、何が何だかわかっていない。

愁は運よく避けられたものの、何故か自分が狙われている。

あのロボットを機能停止させたのは、金剛隊長のはずなのに・・・。


「・・・油断しました。ですが・・・。」


杖を足元の空間に突く。

すると、空間がゆがみ、瞬時に愁のもとへ。


「!?」

「逃しません。」


杖を振り上げ、そのまま下ろす。

愁は咄嗟に全神経を集中させ、腕をクロスする。

ただ、彼はオーラを纏っていなかった。

そこまで頭が回らなかったのである・・・。


(『しっかりしろ相棒!!!!』)


瞬時にいつもとは違う、濃密なオーラが愁を守る。

そのオーラが愁の腕に杖が辿り着くのを防ぎ、守ってくれた。

が、力は相手の方が上。

そのまま投げ出される。


再度ロボットは杖を足元へ突き、瞬間移動をする。

今度は愁の後ろだった。


「終わりです。」


杖にエネルギーが充填され、レーザーの発射準備がなされる。

3秒ほどで充填が完了し、指の太さほどのレーザーが愁の心臓に向かって伸びる。


「くそっ!!!!」


その時。

愁の体が誰かに押された。

そう。

神谷先輩だった。


彼は愁を咄嗟に突き飛ばした。

彼の腹にレーザーが突き刺さる。

レーザーはいとも簡単に彼の体を突き刺し、宇宙空間へと伸びていく。


「ぐっ!!」

「っ!!!!!!」


幸い彼には狙いがわかっており、

わざと致命傷になり得ない場所を選んだのだ。


しかし愁は自分の不甲斐なさに震えた。

拳を握り締め、飛ばされながらも敵を一点に見つめる。

その思いのままに、ともへ投げかける。


(力をかせ・・・!!)

(『・・・・・無理はすんなよ。』)


相手を壊すため。

自分を染め上げる。


『溢れろおおおおおお!!!!!!!』


叫びながら胸の部分を鷲掴みにする。

その手の隙間からオーラが光を放つように溢れ出す。

ただ、いつもとは違う。

愁は気づいてはいないが、ともがオーラの制御をしている。


体から溢れたオーラはただ周囲を埋め尽くすわけではなく、

物体として、彼の周りを守るように、鎧のように包んでいた。


そんな様相など気にすることもなく、

愁は一瞬で相手の懐へと移動。

そのスピードは凄まじく、足元でオーラが爆発的なエネルギーを足元から放出し、

一瞬で距離をつめた。


そして、やはり繰り出したのは聞き手の拳。

そのパンチのスピードですらオーラが補助としてエネルギーを放出。

威力を上げるために、肘からエネルギーを爆発させた。


相手は避けることができず、

もろに顔へ拳を食い、顔のパーツが欠ける。

そのまま吹き飛ばされ、後方へ。


愁はそれを逃すことはなく、その場で左手を敵へ伸ばす。

瞬間的に、力をこめ、目を見開くと、

彼から膨大なオーラが手を伸ばした方向へと放たれる。

放たれたオーラがロボットを包み込むと、そのまま閉じ込めた。


「何!?」


視界が閉ざされる。

光のない、暗闇に入れられたロボットは困惑する。

その場所からの移動を優先するため、足元を杖で突く。

空間がゆがみ、そのまま移動できたと思うも、周りは真っ暗のまま。


そう、杖は空間ごと別の場所に移動させており、

この移動方法だとオーラも一緒に移動してしまうのだ。


「あそこか・・・ぐっ!」


愁の体に異変が起こる。

オーラを放出しすぎたのか、胸が苦しい。


(おい、どういうことだ・・!)

(『まずい。お前、オーラの使いすぎだ!気絶するぞ!』)

(くそっ!!!!)


どうする。

このままでは逃してしまう。

そう考えていた時だった。


『スイッチ・オフ』


肩に触れられ、横から声が聞こえる。

その後、体から力が抜け、オーラも治った。

何もできないかのような脱力感に襲われる。


「よくここまで戦ってくれた。ありがとう愁くん。

あとは、私たちの仕事だ。君はゆっくり休んでおいてくれ。」


体が動くのを拒否している状態で、

目を動かし、その姿を見る。

目の前にいたのは、3番隊隊長 金剛元、その人だった。


(またかよ・・・。)


これで2度目。

彼に救われたのは2度目だった。


さらに周りを見ると、3番隊の見知ったメンバー、飛騨隊長、2番隊隊長の奄美、

4番隊隊長の美豆、流線的なフォルムのロボット、

ほか知らないメンバー複数、ロボットや、戦闘機複数。

敵1体のために、登場するアマテラスの主力部隊。


そして背後。

防衛基地、ハッチには総司令、佐藤賢治の姿。

その手には指揮者の棒が握られている。


『総員!!!目標は個体名”タロス”!!

かの標的、目的を聞き出すため、生け捕りにせよ!!!

我が指揮を持って、完全勝利を約束する!!!!

アマテラスに、光あれ!!!!』

『うおおおおおおおおおおお!!!!!!!』


佐藤総司令が指揮者の棒を奏で始める。

総員に個としての一体感が生まれ、

全体がオーケストラの楽器演奏者になったかのような動きが生まれる。


「なんですか、それは!!!!」


『スイッチ・・・・オン!!!』


金剛隊長が真っ先に動き出す。

彼に宿る全身の筋肉は、かつて無いほど機能を向上させた。


タロスが彼の姿を目で追うことはできず、気づけば真横に。

強く握り締められた拳が、タロスの顔面に突き刺さり、

かのロボットを吹き飛ばした。

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