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円卓会議

円卓に座る総勢27名。

各防衛基地のトップが名を連ねる中に、新人は俺1人。

場違いじゃね?とも思いながら周りを見渡す。

先ほど話したアンナと目が合い、ウインクされるも苦笑いしか出ない。


「さて。それでは月面都市”ムーン”から急遽、

円卓会議のためにキー族の長、キールに来てもらった。入ってくれ。」


ジェイク総司令がそう言うと、扉から入ってきたのは人間ではなかった。

130㎝程の大きさで、全身白。

まん丸の顔。

顔から伸びた先には、まん丸の耳。

胴体は枝かと思うほど細い。

胴体から伸びた腕の先にはまん丸の手。

足と呼ぶべきかどうかわからない円盤形の土台?。

ベッドライトに耳を生やしたような生き物。

見た目は思いのほかかわいかった。


「皆さんお久しぶり。緊急みたいで呼ばれたのさ。

僕の知識が役に立つのであれば、喜んで協力するさ。」

「ありがとうキール。君たち種族にはいつも助けてもらっている。

今回の敵察知にも君たちの協力あってこそだよ。」

「かまわないさ。僕たちも自らの惑星から逃げ、たどり着いた先がここでよかったよ。

住む星も与えてくれているし、ありがたい限りさ。」


そして席は用意されておらず、その場に立って会議に参加するようだ。

ただ、ちょうど顔の高さに円卓があるようで、周りを見渡せるよう頑張って背伸びをしている。

皆それを見て、ほっこり和んでいるようだ。

そこでキールがジェイクに一言。


「ごめんよジェイク。人間の机に僕は合わないようなのさ。

台みたいなものってあるかい?」

「すまないキール。君をここに呼ぶのははじめてだったね。少し待ってくれ。」


颯爽と台を探しに行くジェイク。

すぐ見つけたのか、一瞬で戻ってきた。

その台を下に置き、キールが上る。

ちょうどの高さになったようで、キールは心なしか満足しているような表情であった。


「よし、それでは話を始めよう。」


そういうと電気が消え、円卓中心に立体映像が出現する。


「今回我々が戦ったのは、以前アマテラスより共有のあったロボットであると考える。

そうでしたよね?佐藤総司令。」

「ええ、間違いありません。」

「奴は単独でこの星の防衛圏内へと侵入。

我らスター基地の精鋭、4人で対処を行いました。

対処自体はさほど難しくなかったようで、すぐ撃退には成功しています。」


その言葉の後、スターことエリックが立ち上がる。


「私たちが対処したところ、正直攻撃は難なく対処できる程度でした。

4人で役割分担をして、最速で処理できるよう動いたつもりです。

ですが、最後だけは不明でした。

どういった原理で消えたのか・・・。

同時に不信感を覚えました。

なにやら地球の何かを狙っているようで・・・。」

「皆さんの中に戦闘を見た方も聞かれたかと思いますが、

何やらターゲットの部分のみ奴らの言語?で話していたのかと思います。」

「ただ、あのような種族、今までの記録にも残っていませんでした。」


そこで金剛隊長が話を始める。


「おそらく私が対処した事例が初めてでしょう。

どうやったのか、日本への上陸に成功しています。

飛んでいくのを発見した私は後を追い、降り立った場所につくと、

皆さまに紹介しました彼、粟生屋愁君が腹に腕を貫通され、瀕死の状態でした。」

「その時は防衛戦を確かしていたな?」

「ええ。敵脅威度も”テラ”でしたので複数の部隊で対処しておりました。

ただ、戦っていた敵とまったく違うのです。

我々が戦っていたのはまぎれもない宇宙生物でした。

しかし降り立った奴はメカメカしいロボット。

もしかすると、何かしらのタイミングを以前より見計らっていたのかもしれません。」

「キール、どう思う?」

「そうだね。僕たちも敵の出現に関しては敏感だよ。

ただ、すでに来ていた奴らにまぎれていたんだったらそこまではつかめないのさ。

ごめんよ。敵種族の違いがわかるようになればいいんだけど。」

「いや、起こったことは仕方がない。これからを対処すべきだろう。」


ジェイクがそういうと、俺のほうを見た。


「ところで、さっきからただならぬ雰囲気を出している君。

奴にやられたのが愁君・・・だったな。

何か気づいたこととかはあるか?」

「えっ・・・・えっと・・・・そうだな。

目の前に現れたとき、なんかしゃべってたな・・・」

「なに?くわしくきかせてくれ。」

「お・・おう・・・。

えっと・・・確か、初めての偉業・・・だとか、計画・・・だったか言ってた気がする。」

「なるほど。初めての偉業。計画・・・か。」


そこで発言する防衛基地サーペントの総司令ジャック。


「おい、ちょっと待て。

なんではじめましてのやつに地球がターゲットにされてる。」

「水とか自然とか、資源が山ほどあるからじゃねえか?」

「それだと今までのやつと同じじゃねえか。」


それに呼応するようコキュートスの総司令トニー、ベルーハの戦闘部隊トップ、ニコラスが発言。


「私が戦った奴と同じだった場合、文明も蹂躙するとか言っていたな・・・」

「なぜだ?その言葉が出てくる意味が分からん。」


金剛隊長、ジェイクが続けて発言。

そのあとにずっと話を聞いていたバビロンのハムザが口を開く。


「もし、仮に地球をターゲットにされていたとして、なぜ襲うか。

最近遺跡調査を進めていたが、興味深いことがわかってな。

これを見てくれ。」


ハムザがそういうと、真ん中の立体映像が切り替わり、

壁画のようなものが現れる。


「実はつい最近、壊れた壁画の組み合わせが完了してな。

うちの考古学スタッフが映像システム、スキャンなどを使って完成させてくれたんだが・・・。ここだ。」


指をさしたのは一つの絵。

何者かから逃げている人間の姿。


「我々の基地の真下。

世界の七不思議、空中庭園バビロンが不時着していた場所。

その付近にあった遺跡に描かれていたであろう破片を集めて完成させた。

当時・・・おそらくこれ、願い人関連じゃねえか?」


楽しくなってまいりました!!!

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