2日目にして早速・・・
そして次の日。
シュウは家ベットで爆睡。
帰宅後、ご飯を食べて風呂に入り、寝る準備が整うと、
そのまま気絶するように意識が落ち、あいつの世界へ。
あいつも気を遣って今日は訓練休みと言ってくれた。
『ピンポーン』
・・・
・・・・
・・・・・
『ドタドタドタドタ!』
『ガチャッ!』
部屋にたどり着くとドアを勢いよく開けるカエデ。
「兄貴!!女の人来てる!!!」
「zzz・・・・・・・・・・」
「ムカッ・・・・・・・起きろお!!!」
カエデが叫びながら思いっきり布団を捲る。
「うわ!?な、なんだ!」
「なんだじゃねえよ!女の人が来てるって!!」
「・・・・・誰だ?」
「知らない!早く!急いで!」
カエデが思い切り俺のことを急かす。
なんのことだと思いながら布団から出でそのまま玄関へ。
サンダルを履き、玄関を開ける。
そこに立っていたのはフードを被った女の子。
顔は分かりにくいが、なんとなく見たことあるような気がしたので除く。
と、そこには昨日見た顔が・・・。
「おはよう。結構眠ってたよーやな。」
パーカーで顔を隠した新田朔の姿がそこに。
鬼の雰囲気を纏い、今にも爆発しそうな雰囲気。
目が笑っていなかった。
「ど、どうゆうこと・・?」
「どーゆうことやあらへんで・・・。スマホ見てみーや。」
そう言われて咄嗟に部屋へ戻る。
携帯をベット脇に置いていたので画面を開けて確認。
全く登録した覚えがないのにアプリの通知は999件。
いつの間にかグループに入っていたようだ。
トーク画面を振り返ると、皆の家にそれぞれ伺うので、外で待っといてくれとの連絡。
俺の家には10時到着で最後に拾われるようだった。
さらにサクからの鬼電。
今の時刻は10時45分。
(・・・・・・・・・・・・・)
(『相棒。流石に急げよ?』)
(・・・・・だな。)
とりあえずスマホをポッケにしまい、玄関へ。
「わ、悪い。急ぐ。」
「5分な?」
「・・・・・・・・・・・」
「なんや?文句でもあるんか?」
「い、いえ。急ぎます。」
急いで顔を洗い、歯磨きをしながら服を着替える。
服を着終わった後、歯ブラシを加えながら鞄に財布、スマホ、筆箱を入れ、玄関に置く。
その流れで歯を濯ぎ、リビングへ。
「ねえ、兄貴。あの女の人誰?」
「悪い!また後でゆう!」
「・・・・あっそ。」
「行ってくる!」
「「「行ってらっしゃい」」」
会話の時間すら惜しいシュウは、食パンを1枚焼かずに口に加え、玄関へと急ぐ。
靴を履き、玄関を開ける。
「悪い、待たせた。」
「・・・・まあええやろ。次はなしな?」
「・・・・・・はい。」
「いくで」
そう言って人目のない場所へ移動し、サクがスマホで連絡。
するとものの数秒で上から声がした。
「皆さん!こちらです!」
「わかりました!降ろしてください!」
サクが言うとリフトが降りてきて、そこに乗り、小型艦内部へと入る。
サクが入ると、シュウはジャンプをして中へ入り込む。
「ほお、粟生屋さんさすがですね。」
「いや、まあ。」
「おはよ。粟生屋くん。」
「お、おはよ。」
「はよ座ってや。」
「あ、はい。」
椅子に座り、シートベルトを閉める。
全員座席に座ったことを確認すると、
ヒダ隊長は小型艦を操作し、目的地を防衛隊基地へと設定。
自動で動き出したことを確認すると、振り返り、今日の内容について話す。
「今日は皆さんの現在の実力について確認します。
皆さんで模擬戦しますので、楽しみにしておいてください。」
「「「・・・・・・・え?」」」
そして小型艦は基地へと進み続ける。
・・・・・
・・・・・・
・・・・・・・
防衛基地へ到着。
早速訓練場がある防衛基地下層へ。
会議室やオペレータールーム、小型艦の発着場は中層だったようで、
エレベーターを使い、下層へと向かう。
下層へ着き、少し歩くとそこは白く、そして広い空間だった。
「ここです。今は白い空間ですが、環境変更できますので、
より実戦に近い形にも変更可能です。
ですが今日はあくまでも皆さんの力を確認するためですので、
無重力を想定した設定は抜きにしています。
早速ですが皆さん準備してください。
訓練用の服なども用意していますので男女別れて更衣室へどうぞ。」
俺とテツで男子更衣室へ。
サクは女子更衣室へと移動。
更衣室へと入ると、訓練用、実践用など棚分けされており、
訓練用にあった服を手に取り着替える。
長袖長ズボンの服に、靴も訓練用で用意されていたので、
自分のサイズに合った靴を選び、履き替える。
準備ができ、外へ。
少しした後にサクが更衣室から出てくる。
「ごめんなさい!お待たせしました!」
「いえ、構いません。そこまで遅くありませんでしたよ。
それでは皆さん揃ったところで確認します。
皆さんのオリジンについて聞かせてください。
粟生屋さん。」
「えっと、俺はオーラだ。体に纏って強化できる。」
「宮城さん。」
「僕は物自体の性質や形など色々変化させることができます。」
「新田さん。」
「私は・・・・人の視線を集めれます・・」
「新田さん。自身なさそうにしないでください。
どの能力も使い方次第です。
おそらくサポートなどに向いているでしょう。」
「そ、そうですか?」
「ええ。3番隊の副隊長、山田さんだって初めは何もできませんでしたから。
それでも、活躍して副隊長まで上り詰めています。
学ことはたくさんありますよ。」
「わ、わかりました!」
「それでは皆さんそこに置いてある武器などを必要であればご使用ください。
今回は5番隊の隊員が協力してくださいます。
敵はあのロボットです。
中に人など入っておりませんし、遠隔操作なので気にしないでくださいね。」
そう言って紹介したロボットは白く、人型。
流線的デザインで、少し怖さも感じる。
「それでは私はこの部屋から出て見守りますので頑張ってください。
そうそう。あと皆さん手を出してください。」
そう言われて3人ともそれぞれ手を出す。
すると隊長が両手でそれぞれの手を取り、唱える。
「皆さんを『守れ』」
すると触られた手から、体全体へと透明な膜が包み込む。
見た目は変わらず、視界も特に問題ないようだ。
「これで安心です。ですがくれぐれも油断しないでください。
模擬戦といえど、5番隊も訓練として参加してくれています。
手加減などしないでしょうからね。」
3人とも素直に頷く。
ヒダ隊長がシミュレータールームから出た後、
アナウンスで開始の合図がされるようだ。
『それではこれより模擬戦を行う。私は5番隊隊長の小林だ。
危険と判断した際は中断するが、あくまでも君たちの実力を測るものとするが、
我々も手加減するわけにはいかない。実践だと思え。
それでは始める!”アマテラスの光あれ”』
アナウンスを合図に模擬戦が始まる。
いきなりのことすぎて正直頭がついてこないがやるしかない。
今まであいつと戦ってきた練習の成果を今発揮する。
「おいお前ら!俺が前に出る!サポートは頼んだぞ!」
「ちょっ!あんた大丈夫かいな!」
「サク!僕たちはできることをしよう!多分前線はシュウが適任だよ。」
「ッ!・・・・どーなっても知らんで!」
(おい!行けるか!)
(『待ってたぜ相棒!派手にやるか!今回は俺がオーラ制御してやるから任せとけ!』)
シュウはロボットへと駆ける。
そして現実では初、意識の世界では1度のみ唱えたあの言葉を口にする。
『溢れろ』




