↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/71

オリジンとは・・・

そして時間は午後7時30分。


「だ〜!!おわっっった〜!!」

「な、長かった・・・・・」

「・・・・・・・・・・(机に突っ伏しているミヤギ」


そして会議室の扉が開き、タイミングを見計らったかのようにヒダ隊長が入ってくる。


「終わりましたか。安心してください。皆さんそれくらいかかりますよ。」

「チッ・・・初めから言ってくれよ・・・」

「あかん。体力の限界や・・・」


ヒダ隊長は3人の顔を確認しながら会議室内の正面に立つ。

一人反応が無いものがいるようだが・・・。


「アラタさん。ミヤギさんを起こしてもらえませんか?」


ヒダ隊長よりそう言われると、サクは起こそうと立ち上がる。

椅子の横に立ち、声をかける。


「なあ、ミヤギくん。おきや!」

「・・・・・・は!け、契約書!」

「ちょ、どこまで進んだん?」

「あれ・・・。どうだったかな。」


ミヤギは自分の前の前にある紙の束を確認する。

途中までは描き終わったものを積み上げていたようだが、

途中からはものの見事に机の上にバラバラで悲惨でだった。

1枚1枚数えるも、意外と全て描き終わっていたようで、見事に全員無事完了していた。


「さすがです。もう少しかかるかと思ってしまいましたよ。

あとで回収しますので、そのまま置いておいてください。」

「わかりました。」「うっす。」「はい。」


そして隊長の雰囲気が少し変わる。


「さて、皆さんせっかく揃っていますので、今日終わる前に少しお話でもしましょうか。

私たちの能力、”オリジン”について。」

そういうと、会議室の電気を消し、窓の外、地球から反射する光が会議室を照らす。

少し神秘的な雰囲気だ。

星々は煌びやかに宇宙を照らし、輝く宝石のよう。

窓の横に隊長が立ち、話し始める。


「私たちが手にしてしまったそれぞれの能力。

正直、漫画の中の世界や神話でしか信じられませんよね。

それではなぜ、私たちがこの能力を使えるようになったのでしょうか。

粟生屋さん。どう思いますか?」

「え、いや。死にかけて発言したって言ってただろ?」

「はい。発現条件はそうなっています。ただ、誰しもが”覚醒者”になるわけではありません。

ミヤギさん、いかがでしょうか。」

「・・・・・・願い?」

「あ!私も言おうと思ってたのに!」

「そうですね。いい方向に向かってます。

瀕死の状態で見る走馬灯。過去の自分を振り返り、やり残したこと、こうなりたかった願い。

それが形になるのが”オリジン”です。

ただ、地(・)球(・)人(・)にそんな力はありません。

地球という恵まれた環境が、そのような能力など必要ないかと言うように、

地球では、人間に対し知恵を育む頭脳を与えました。」


3人は疲れていた事を忘れ、話に引き込まれたように真剣な表情で話を聞く。


「これは未だ解明中ですが、過去、地球に1種の宇(・)宙(・)人(・)が飛来してきたようなのです。

その数は不明ですが、種族ごとこちらに来たと記されていたのです。

その種族はこのように呼ばれていたようです。

”願(・)い(・)人(・)”・・と。

自分たちが思い、願った力を発現できる種族。

見た目は人間とそう変わりなかったようですね。

昔は人間も賢くなかったようで、別の場所から来たのだろう程度にしか思わなかったんじゃないでしょうか?

そうして人間と地球での生活を過ごしていったようです。

人間と願い人との間に子を成し、種族の血を絶やす事なく地球に根を張りました。

今の研究段階では、オリジンを発現している人は願い人(ねがいびと)の血を引く人物である。

さらに、人間との共存を選んだからこそ、血は薄まっている。

よって、覚醒者は瀕死の状態で願った強い思いにしか発現できないようになってしまった。

我々はこのように解釈しています。」

「俺らは宇宙人ってことか?」

「その血が混じっていると言うことですね。

実は地球上に遺跡や文献などが残っているのです。

日本だと卑弥呼様がそうですね。

何百年も前なので、力がまだ強かったのでしょう。

願えば雨を降らすことができ、人々に安泰をもたらしたとあります。

意外と面白いでしょ?

実は、7月7日の七夕の日も”願い人”に由来する日なのですよ。

離れ離れになった二人が、年に1度だけで会いたいと願った末に、

空に橋を架け、どんなに遠くにいても、その橋を渡ってお互いが会えるというロマンチックな話です。」

「・・・・どうしてわかったんですか?」

「先ほども言いましたが代々引き継がれてきた歴史と、今もなお残っている遺跡や文献からですね。

初めてそれが発見されたのが、中央アフリカ共和国。

防衛基地NO6『バビロン』が浮いている真下にあります。」


スクリーンをつけ、操作をする。

世界地図を映し出し、手でポイントを指す。

アフリカ大陸のちょうど真ん中、中央アフリカ共和国のさらに真ん中であった。


「このポイントですね。

どのみち、必ず行くことになりますからその時に詳しく聞きましょう。

”オリジン”とは、もともと宇宙人の力であり、我々はそのちを引き継いでいる地球人、と言うわけです。

そしてアオヤさん。あなたの生まれ持って他人に与える恐怖感。

あなたに流れる血。過去、あなたの先祖、願い人の強い意志が引き継がれてしまったのでしょう。

3番隊隊長のコンゴウさんだってそうですよ。

気持ちの切り替えの速さ。実はあの性格も元を辿れば先祖からの強い意志が引き継がれたものです。

話は戻りますが、誰しもが覚醒するわけではないですし、これが無闇に情報漏洩をしてはいけない理由です。

皆さん、納得できましたか?」

「・・・はい。」「・・・・・」「お、おう・・」

「今日の授業はここまでですね。

もうみなさん疲れたでしょう。明日もありますので今日はこの辺りですね。」


話にひと段落がつき、ここで終わらす。

隊長が電気をつけ、3人に目をむける。


「今日はみなさん帰りますか?」

「ど、どうしたらいいんですか・・・?」

「そうですね、送っていきます。

こちらから指示すべきでしたねそこは。

それでは、私の小型艦でみなさん送っていきますので乗り場まで行きましょう。

紙などはそのままで大丈夫ですので、荷物をまとめて向かいましょうか。」


そう言われてから、3人はそれぞれの荷物をまとめる。

といってもそこまで持ってきているものもないので、すぐ準備は整った。


「それじゃあ行きましょうか。」


隊長の後ろについていく。

先ほどの話を真剣に聞いていたせいか、皆黙って考え込んでいる。

知り得ることのない真実。

歴史を紐解けば実は書いている事実。

創作物が実は創作ではない、と思わせるような現実。

自分の脳内を処理することで精一杯の3人。

それをチラ見して微笑む1番隊隊長。


小型艦に乗り込み、皆を送り届けたあと。

集合時間や集合場所を全く知らせていなかった事実に焦るヒダ隊長。

まあいいかと言い聞かせながら、防衛基地へと小型艦を進めた。

設定を吐き出すとかなり気持ちいですね・・・・ホッ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。