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朝起きると

少し遅くなってしまった・・・!

翌朝。

いつもように朝ベットから起き、服を持ってリビングへ。

するとニュースが騒がしく、家族がテレビに釘付けになっている。


『本日深夜2時ごろ、突如事故が神奈川県、東京都各所で多発し死人は出ておりませんが、調べに対し、重軽傷者が複数名出ているとのことです。

原因は不明。全員が口を揃えて体が突如動かせなくなったと述べています。

原因究明のため、警察署各位が捜査へ参加しております。

他、ご存知の方いらっしゃいましたら捜査協力を願いたいと警察署からの協力願いが届いております。

詳しくは下記窓口へへお問い合わせくださいませ。

以上、ニュースでした。』


何か不穏なニュースが放送されている。


(へ〜、まあ俺にはかんけえねえな。)


このような事故は今までなかったはずだと思いながらも、関係ないので聞き流す。


「お、シュウ。おはよう。夜大丈夫だったか?」

「?」

「あ、シュウは大丈夫だったのか。

夜寝てる時に突然悪寒がして目覚めてしまってな。

かーさんとカエデも一緒だったっていうからシュウもどうかと思ってな。」

「え、あ、ああ、まあ。」

「今はそんな感じしないからいいが、気をつけろよ。」

「お、おう、わかった。」


そう言い残し、歯磨きをしに洗面所へ。

そんなことあったかな?と考えながら。

家族それぞれ誰のかわかるように柄が違い、自分のしまうま柄の歯ブラシを手に取る。

水で歯ブラシ全体をはじめにすすぎ、歯磨き粉をブラシの部分に乗せ、口に入れ磨き始める。

大体考え事や携帯を触りながら磨くので、3分ほどいつも磨いている。

磨き始めて少し経つと。


(『よお。あれ、お前の仕業だぜ?』)

「ブフォッ」


突然あいつの声と言葉に吹き出す。

最悪なことに、ある程度磨いているので口の中で歯磨き粉が泡立ち、それが洗面台の鏡についてしまった。盛大に。


(てめえ!喋りかける時ぐらいタイミングを考えろ!)

(『はあ?何言ってんだ。絶好のタイミングだったじゃねえか。』)

(今に見てろよてめえ・・・・)

(『ところで、さっきのニュースの話だが、ありゃお前のオーラが溢れ出たからだぜ?

全く勘付くどころか、気にしてもいなかったみたいだが。』)

(おい、どーゆうことだ。)

(『要するに、オーラがお前から溢れ出してかなり広く広がったみたいだな。

あの時溢れ出てきただろ?制御できずに気絶しやがって。)』

(チッ。あれかよ。あんなもんどーしろってんだ)

(『おいおい教えてやる。まずはお前の力がどれほどのもんかわかるはずだ。

一旦ニュースでも見とけ。』)


歯磨きを終え、顔を洗い、リビングへ向かう。

ご飯などの用意をしながらなんとなくでニュースを見る。

広がる事故現場の光景。

ただ、悲惨なわけではなかった。

死者もゼロ。

重軽傷者もいるものの、誰かの暴走で他の車に突っ込んだような悲惨な風景ではなかった。

それぞれが危険を察知し、無理やり車を止めているような風景だった。

他の事故現場でも同じ光景だった。

ただ、自分には実感がなかった。

あの時確かに『溢れろ』と自分に命令するように告げ、体から溢れ出る何かに制御できず、そのまま意識を失った。

実際1から10まで覚えている。

ただ、それは意識の中での話だ。

自分自身は寝ている。

しかも自分を俯瞰的に見ることもできない。

誰かが自分に対して伝えてくれないと結果もわからないのだ。

しかし今回は別だ。

ニュースで確認できる。

あいつが言っていたようにニュースで語られている。

自分自身のオリジンを解放した結果を・・・


着替えて準備が終わり、学校へ向かう。

いつもの道を通り、教室へ到着。

やけに周りの話し声が耳に入る。


「ねえ、夜のこと覚えてる?」

「うん。なんかすごい怖かったよね。」

「すごいびっくりした。いきなり何故か目が覚めて震えが止まらなかったもん。」

「私も一緒。わけわかんない・・・」

「女子も一緒か!俺も昨日なんかやばかったぞ!」

「うるさい!むさ苦しいのこないでよ!」

「ひっで〜。俺も一緒だったってのによ〜」

「聞かなくても学校中のみんな話してるじゃないの。」

「でも埼玉から来てるやつは知らねえって言ってんだぜ?」

「え?何それ。ほんと?」

「おおまじ。知らねえってよ」

「どうゆうこと?」

「さあな。ま、なんでもいいや!」


女子2人の会話に元気のいい男子1人が混じって会話をしていた。

夜に起きた話題の話だった。

少し不安になる。

自分の能力がわからない。

まとって鎧にできるって聞いたが、これじゃ恐怖を撒き散らすだけじゃねえか。


(あいつまじ問い詰めてやろう。)


そう思いながらいつもの学校生活が始まる。



 ◇ ◇ ◇



「隊長。今朝のニュース見ましたか?」

「カオリ君か。原因はなんだと思う?」

「おそらく誰かが発したオリジンによるものかと・・・」

「今回の範囲、絞り出せるか?」

「すでに検索済みです。スクリーンに出すので見てください」


そういうと、カオリはオペレータールームのパソコン端末にて操作し、

今回の事件について大画面に映し出す。


「おそらく中心地は神奈川県。そこからおよそ100km以内の範囲にて同様の事故が起きています。」

「なるほど。これは・・・一旦彼を訪ねるしかなさそうだな。」

「ま、そうなりますよね。」

「とりあえず私はシュウ君にあってくる。追加の情報あれば教えてくれ。」

「わかりました。特別気をつけることはないかと思いますがお気をつけて。」

「ああ、何かあれば報告する。」


あれから2日しか経っていないのにも関わらず、再会の予感がする隊長。

予想とも言えない確信めいた自信が何故か心の中にあり、あの少年の元へかける。

基地から乗せていったあの小型艦にのり、彼の家近くへと向かう。

心に彼に対する不安と自分の未熟さに不甲斐なさを残しながら。

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