表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キミの傍にいてもいい?駄目かな?  作者: @ナイトホーク
第六章 春は嵐の予感編
39/52

カフェでお昼を


午前中で終わりの今日。ホームルームが終わり放課後になった。座っていると後ろから二度ほど何かでツンツンっと突っつかれたので後ろを振り向く。

「ねぇねぇ。お昼どうするの?」

前屈みになって訪ねる明紀。赤毛の髪がサラサラとなびく。

「特に考えてないけど」

「それじゃあ、私の家来ない?カフェなんだけど」

「へぇ~。あーちゃんの家ってカフェなんだ」

「そうなの!どう?来てみない」

「いいよ行く」

2人で仲良く教室を出ていく姿を華怜は悔しく、夏織は気になる様子で、海沙はハァ~ッとため息をついて見送った。



さっきまで晴れていた空が少しずつ雲行きが怪しくなってきた。あと数時間ほどしたらなんだか雨が降ってきそうな。

「あーちゃんの家ってどのへんなの?」

「近くのバス停から三つ先」

「意外と近いんだね」

バス停でしばし待ちそのあとバスに乗り吊革に掴まる。

「……確か最後になったのは小学4年の時だったな」

「そうだね。おじいちゃんがこっちの病院に入院してた時に、数週間、両親と一緒におばあちゃんの家に来てたの。おじいちゃんに会いに病院に行ってたけど小さい頃、病院が嫌いであんまりいたくなかった。それで近くの公園に1人で遊びに行ってた」

昔の話を思いふけるように話し始める明紀。

「ブランコとか滑り台とか。でも、1人はつまんなくて次、公園に来るときには本を持って読むことにしてた。そんな時に現れたのがゆーちゃんだった。ゆーちゃんは本を読んでる私にその本面白いの?って聞いてきたのを昨日の事のように覚えてるよ」

「な、なんだか恥ずかしいな」

「読んであげるの大変だったんだから。でも、その時私はゆーちゃんが好きになった。一目惚れだったな」

バスが停車して下車して歩く。別に歩くペースを合わせているつもりはないが優孝の歩くペースにしっかりついてく明紀。歩きやすい。

「ゆーちゃんはいつ私が好きになったの?」

「えっ、ん~。いつだったかなぁ~。気がついたら好きだったみたいな?」

「なぁ~にそれ。まぁいいけど」



「ここが私の家兼カフェ店です」

三階建で一階がカフェで二階三階が住まいになっている。

「おぉ。いつからここに?」

「カフェがオープンしたのは一週間前かな。さっ入って」

明紀に続いて店の中へ。入った瞬間で優孝はこのカフェの雰囲気が好きになった。

「おかえり」

お父さんらしき男の人が声を掛ける。

「ただいま~。こっちにいるのは友達でお昼を食べに来たよ」

「ゆっくりしていきなさい」

とても優しいお父さんっていうのが伝わってくる。もし初恋の人って言ったらどうなるだろう。

「奥の席使って」

指示された奥の席に座ってメニュー表を見る。種類豊富なコーヒーや紅茶。軽めの食べ物がたくさん書いてある。

「おススメはミックスサンドのコーヒーセットだよ」

制服の上にエプロンをつけた明紀が現れ、どう?みたいな感じで感想を求める。

「制服の上からでもエプロン似合ってるじゃん」

「フフッ。ありがとう」

「それじゃあ。そのセットと……ホットドックで」

「かしこまりました。少しお待ちください」

明紀の後姿を見た後にカルネに連絡取り鞄から本を取り出して読書を始めたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ