遊園地 6
ゴンドラが下に到着し降りて待っていたみんなの所へ。
「やっと終わりました」
そう言って華怜は、優孝の腕に抱きつく。
「だから抱きつくな」
「それでは、帰りましょうか。今度は、ちゃんと私の隣にお座りくださいね?いいですね?」
「まぁまぁ。七条さん。川中君が困ってますよ?」
「それでは、車まで誘導します」
カルネが先を歩きその後ろを優孝と華怜、一歩後ろを海沙が歩く。
「優孝とどんな話を?」
ちょっと間をあけて夏織とミーヤが並んで歩く。
「え、えっと。メイドの他にどんな仕事をしたいとかです」
「ふぅ~ん」
優孝の背中を見る。
「他には?」
「あ、ありましたけど……言っていいのか」
「何?言ってみてよ」
少し興味が湧いてミーヤの顔を見る。目が合い視線を逸らして歯を噛みしめ、言うか言わないか考えて。
「く、詳しいことは、ことは言えませんが。ゆ、優孝様の恋愛事です」
耳を赤くしてスタタタっと走り出して、優孝の左腕を掴んで。
「ゆ、優孝様!ミ、ミーヤのバイクにお早く!」
っと言って走り出してしまった。
「ちょっと!何をするの!優孝を離しなさい!」
華怜の叫び声が聞こえていたのか分からないが、一度も振り向くことはなかった。
「それでは、時間も遅いですし、皆様の自宅に1人ずつ回ります」
カルネは、遊園地で解散と決めて3人を優孝の屋敷に向かわずに自宅に帰すことに決めた。
「えぇ~。嫌ですわ。プレゼントも渡してないし、荷物だって!」
「ご安心を荷物は後でお渡しに行きます。プレゼントは、代わりに私が優孝様にお渡しします」
「そんなの」
「分かってください。華怜様」
「うぅ~。不服ですわ」
1人対抗していた華怜がカルネに負けた。
「……」
「鹿野さん。何か考え事?」
「いや、何でもないよ」
夏織は、先ほどのミーヤが言っていた優孝の恋愛事が気になっていた。




