遊園地 4
「ねぇ。優孝ってここ数カ月だ大分変ったよね」
「そうか?」
「そうでしょ。いつも本ばっか読んでてそれ以外のことは、あまり興味なかったのにさ。七条さんと別れてから変わった。前より積極的になったと思う」
「どうかな。たまたまそう見えるだけなんじゃない?」
「まぁ。優孝がそう思うなら別にいいけど」
優孝に膝枕してもらったまま横になって会話をしていると。
「あぁ~!何をしているんですか!」
コースターを終えて戻ってきた華怜と海沙。
「何って見れば分かるでしょ。横になってるだけだけど?」
少し誇らしげに言う夏織に。
「わ、私だってしてもらったことないのに!」
とても悔しそうに歯をくいしばって両手を拳を作って、上下にブンブンっと振るう。なだめるように海砂がまぁまぁっと言って落ち着かせる。
「鹿野さん。気分はどうですか?」
「大分楽になったから大丈夫」
「そ、そうですかならよかった。では、次に行きましょうか」
よいしょの言葉と同時に起き上がり、歩き出す夏織に後を追う優孝と海沙。
「今度は私にもして下さい」
拗ねた子供のように頬を膨らませて優孝の左腕に抱きつく華怜だった。
そのあとも色々な乗り物を乗った優孝たち。日が暮れはじめても気分は、上がったまま楽しい時間を過ごした。
「や、やっと見つけました」
今日入口で別行動になっていたカルネとミーヤがやっと合流した。カルネは、ちょっと疲れた様子だったがミーヤは、普段と変わらないようでへっちゃらみたいだ。
全員が揃ったところで食事を取り、閉園まであと1時間ぐらいになった時のことだった。
「そろそろ閉園みたいなので最後に優孝と一緒に乗れる観覧車をジャンケンで決めましょ」
華怜が唐突に優孝と観覧車に乗れるジャンケン大会をやると言いだした。言い出したら止まらない華怜のことなので優孝は、反論するのを止めて諦める。
「それじゃ、行きますよ」
「「「「「ジャン!ケン!ポン!」」」」」
優孝を除いた5人で声を揃えてジャンケンをした結果は。
「か、勝っちゃいました」
ミーヤの1人勝ちであった。
だがしかし、この結果に納得しない華怜が。
「も、もう一度やりませんか?」
その場にいた誰もが心の中で『言っちゃったよ』って思った。
そして、もう一度やってみることになり。
「「「「「ジャン!ケン!ポン!」」」」」
その結果は。
「あ、あれれ~」
またしてもミーヤの1人勝ちだった。
「強いな」
ポツリと自然と優孝の口からこぼれた。




