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キミの傍にいてもいい?駄目かな?  作者: @ナイトホーク
第五章 クリスマスシーズン到来編
27/52

2人が手をくんだ


――ピンポーン。

インターホンの音が屋敷に鳴り響き、カルネが玄関の扉を開く。

「わぁ~。凄い」

「まぁ。普通の人からしたら驚きますね」

「ふぅ~ん」

優孝の屋敷に訪れたのは、海沙、華怜、夏織の三人。


そして今日は、クリスマスイヴ。


さかのぼること一ヶ月前。

夏織の足骨折が治ったころの事。



「優孝」

ある日の昼休みの時だった。優孝は、海沙と教室で弁当を食べていた時、華怜が訪ねてきた。

「華怜。どうした?」

優孝の元に駆け寄ると。

「今年のクリスマス一緒に過ごしません?去年は私の事情でできませんでしたので」

クリスマスを一緒に過ごさないかと誘いだった。

「いや、俺たち別れたんだし、華怜。お前は忙しいだろう?」

「別れたとしても関係ありません。部活も休みですし、生徒会の仕事は、ほとんど終わっていますし問題ありません」

「だがな」

「ちょっと待った」

この話に夏織が食らいついた。

「何でしょうか。鹿野さん」

いつか見た同じような光景に優孝、海沙は、もちろん周りにいる生徒たちの視線が集まる。

 お互い睨み合い重苦しい空気が漂う。何を言い出すのかと思った時だった。

「こうしよう。優孝の屋敷に2人で泊まりに行こう。一泊二日。24日25日。どう?」

その場にいた誰もが予想していない発言。捉え方としたら華怜に共闘、停戦の申し立て。

 静まり返る教室に不敵にフンッと鼻で笑う華怜。さすがに断るだろうと誰もが思う。

「……いいでしょう。また、鹿野さんと言い争うのも面倒ですし」

「分かってるじゃん」

お互いガッチリ握手をした。

「そいうことですので優孝。イヴとクリスマスお泊りに参りますので」

「こっちも部活は、休みだから問題ない」

2人の圧倒的、強引、圧力に優孝は、負けてしまい。

「わ、分かった。……ん~。神山さん。良かったらウチに来る?」

「えっ!えっ私?」

華怜と夏織が同時に海沙の方を見て。

「私は構いませんよ」

「まぁ、面白くなりそう」

優孝の顔を見ると、なんだかとてもお願いされているような表情だった。

「じゃあ、私も行きます」

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