クリスマスイヴ 1
「では、それぞれ今日泊まるお部屋の鍵を渡します。神山様、鹿野様は、3階のお部屋を。華怜様は、1階のお部屋をお使いください。神山様と鹿野さんのお部屋は、ミーヤがご案内します。華怜様は、私に付いて来てください」
――現時刻3時過ぎ。
ミーヤの後ろに続いて3階へ向かう海沙と夏織。
「な、なんだかホテルみたいですね。鹿野さん」
「そうね。中は思っていたより広いし」
階段を上り切り3階に到着し、長い廊下を歩き続けミーヤが立ち止まる。
「こ、こちらが神山様のお部屋でそのお隣が鹿野様になります。な、何かお困りのことがありましたら、お部屋にあるボタンを押してください。すぐにミーヤが参りますので」
「分かりました」
「どうも」
「そ、それでは、5時になりましたら先ほどの場所にお越しください」
1階。華怜の部屋は、玄関を入ってすぐ右の廊下を歩いた先だった。
「ねぇ、どうして私だけこんなに離れた場所なのですか?」
「それは、優孝様のご指示なので。ここでは、不服ですか?」
「そうね。まぁ後で優孝に聞けばいいですね」
「それでは、私はこれで5時になりました先ほどの場所にお越しください」
「分かったわ」
「ちょっと見て回ろうかな」
部屋にいても落ち着かない海沙は、屋敷の中を探索しに部屋を出ることにした。
まず、今いる3階。長い廊下を歩いてみる。左側の窓から中庭が見える。そこで海沙は、中庭に行くことを決める。廊下を歩き切り階段を下る。すぐに1階に到着。そして、中庭に出れる扉を開く。
「わぁ~。私こいう中庭好きだな」
中庭の真ん中には、噴水がありその周りに花が植えてあり、地面がレンガで埋め込まれている。なんだか少女漫画とかで出てきそうと思っていると。
「あれ、神山さん」
振りかえると窓が開けられて、その廊下にたくさんの本を持っている優孝がいた。その後ろにカルラもいる。
「川中君!」
「中庭がどうかした?」
「え、えっと素敵な中庭でそれで見惚れてたの」
「へぇ~。夜ご飯までゆっくりしてて。あ、でも、外あまりいると寒いから」
そう言って歩き出す優孝。
「ありがとう。その本どうするの?」
「部屋に運んで読むんだ」
後ろにいたカルネが少し会釈して、優孝の後ろに続いて歩いて行った。




