表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キミの傍にいてもいい?駄目かな?  作者: @ナイトホーク
番外編 彼女たちの過ごし方は?編
25/52

ミーヤの休日


「えっと……あった」

優孝様からお休みをもらって丁度良かった。花壇にお花を蒔きたかったので。中々やる時間がなくて困ってたんだよね。

「2つ……3つでいいかな」

蒔いてみて足りなかったらまた買いに来ればいいよね。



「か、花壇。コスモス一色になったら優孝様どんな反応するかな」

急いで戻らないと、終わったら他の事もしたいし。

「誰か!捕まえてください!」

誰か女の人の声。振り返ると。スーパーから1人の男がこっちに慌てて向かって来る。

「どけどけ!」

どうやら女の人から鞄を盗んだらしい。どうしてそんな愚かなことをするのかな?バカなのですか?

「お仕置きです」

このまま逃がすわけないので。

――シュッ。

男の足にトランプを刺して転倒させて鞄を奪い取りました。

「ざ、残念でした」

周りにいた人たちが男を取り押さえ、女の人に鞄を返すと何度も頭を下げて感謝されました。こんなの大したことじゃないのに。

「そ、それでは、私はこれで」

足止めをくらってしまいました。急ぎ戻らないと。



「ふぅ。ちょっと遅れてしまいました」

屋敷に戻ると敷地でカルネが愛車を洗車してる。お休みをもらったのに洗車?他にすることないのかな?

「まぁ。いいか。……準備は、出来てるからあとは、蒔くだけ」

平らに慣らし、溝を掘ったところに買ってきたコスモスの種をパラパラと蒔く。意外と量が多く、これならこの量で良さそうだ。



20分後。

「よし!終わった」

結構早く終わっちゃったけど満足満足。早く芽が出て花咲かないかな。……よし次だ。

 屋敷にいる時は、基本的に自分のお部屋にいる筈。

――コンコン。

返事がないけどいるかな?

「し、失礼します」

扉をゆっくり開けてみると、窓際で椅子に座って真剣に本を読んでいる。いつも思うけどこの時だけ本当に、生きてるのか分からない。

「ゆ、優孝様」

声をかけてみるけど気がついてない。なので私は、こうします。

「優孝様」

後ろに回り込んで両目を手で隠してしまうのです。すると。

「ワッ!なんだミーヤか」

気がつくのです。

「ゆ、優孝様1つお願いがあるのです」

「ん?なんだ?」

「そ、その……お休みをもらったのでもしよろしければ、一緒にお昼ご飯作りませんか?」

「そうだな~。いいよ。何を作るんだ?」

ヤッタ!1回ぐらい一緒に作ってみたかったんだよね。

「あっ。えっと。オムライスなんかどうでしょうか?」

「オムライス!いいよ。一緒に作ろう」

そう言って優孝様は、本にしおりを挟み立ちあがると。

「ゆ、優孝様!?」

いきなり頭をなでなでしてくれたのです。もし、ミーヤが犬だったら嬉しさを抑えきれずに、尻尾をブンブン振ってしまいそうです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ