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ダブル・バニッシュメント! ~ 勇者パーティを追放された少年テイマーと魔王軍四天王を追放された女ケンタウロス、2人揃えば最強だったので全ダンジョン制覇を狙います ~  作者: 冒人間
序章 追放され合うも他生の縁

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第11話 ボスバトル!


 ―――ズゥン……!! ズゥン……!!!


『それ』がリィド達へと近づいてくるたびに、『宮殿』が崩れ落ちてしまうのではないかと思う程の凄まじい振動が空間内に響き渡る。


 全長約20メートル。

『タイラント・サイクロプス』の倍以上の巨躯を持つ『それ』は――全身を『黒い鉱石』によって構成された、漆黒の巨人であった。


『レベル100』―――『ブラックネス・ゴーレム』。


 間違いなく重量は数百トンに達するであろうその巨躯を見上げながら、ステラフィアは背後のリィドへ向かって声をかけた。


「リィド、あのモンスターならお前の『従属化』は通用するんじゃないのか?」

「うーん……『レベル』だけで考えるなら多分いけると思うんだけど……」

「―――?」


 歯切れの悪い返事をするリィドへ、ステラフィアは疑問の目を向ける。


「実はさ、【テイマー】の『従属化』って『ガーディアン・ルーム』に出てくる番人(ボス)モンスターには適用されないんだよね……」

「そうなのか?」

「うん……まあ、ダンジョンの最後の番人(ラストボス)が現れた瞬間、【テイマー】が『従属化』してはい戦闘終了! なんて芸当が出来たなら『冒険者』の間で【テイマー】はもっと重宝されてただろうね」


「そして僕の使い勝手の悪さはこういう所にも現れちゃうって訳さ……」と溜め息をつきながら肩を落とした。


 そんな呑気さすら感じる会話をしている内に―――


 ―――ズン………!!!!


 漆黒の巨人が、2人の眼前まで辿り着く。


 そして―――


 ―――ズ……オォォォォ………!


 巨大な右掌を振り上げ―――その掌の影が、リィドとステラフィアを完全に覆い尽くす。


 2人は逃げるそぶりなど一切見せず、そのまま会話を続けた。


「では結局の所―――」


「うん!

 最後まで頼りにしてるよ、ステラ!」


 そう言いながらリィドが『ニッ!』と笑うのと同時―――


 漆黒の巨人の掌が―――振り下ろされる。


 当然、そのちっぽけな2つの標的は虫ケラのように潰され―――




 ―――ガッ……ギャァッッッッ!!!!!




 轟音と共に―――巨人の右腕が吹き飛んだ。


「《リインフォース・アームズ》」


 ちっぽけな存在――半人半馬の女魔族が『魔法名』を紡ぐ。


「《ナンバーズ・ツー-ジャガーノートアクス》」


 女魔族が構えるは、銀色の光を放つ『戦斧』。

 もたらされる『ステータス補正』は、『膂力』の超強化。


 200倍に増加した『膂力』によるその一撃は、重量数十トンに及ぶであろう漆黒の巨人の右腕を、いとも容易く吹き飛ばしたのであった。


 片腕を失った『ブラックネス・ゴーレム』は後方へと大きく後退っていく。

 まるで、恐怖を感じているかのように―――



 ―――ダンッッッッ!!!



 半人半馬の女魔族が床を大きく踏み鳴らし―――全長20メートルの『ブラックネス・ゴーレム』の頭上にまで、一足に跳ぶ。


 そして―――


『戦斧』を両腕で真っ直ぐに構えた彼女は―――



「おおおおおおおおおおッッッッ!!!!」



 その叫びと共に―――振り下ろす!!



 ―――ガッ、ギギギガガギギイィィィィッッ!!!



 凄まじい大音響を立てながら―――『ブラックネス・ゴーレム』の頭頂、胸、胴へと『戦斧』が一直線に駆けていく。


 ―――ダンッッ………!


 女魔族が床の上へ着地するのと同時―――



 ドッ……オオオオオオオオォォォォォォ………!!!



 左右真っ二つに分たれた漆黒の巨人の身体が崩れ落ちていく音が、この空間に響き渡った―――



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