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夢見ぬ異端者  作者: ねるこえめ
紡がれる白昼夢
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96/129

Peace1-5

そこでは一人の人物を中心に、農業を営んでいるようだった。

シュシュ「師匠!」

メメ「師匠?って誰メ?」

ララ「シュシュ!」

シュシュが師匠のような人物に近づく。しかし、ここでは8精霊のことは誰も見えないようで、シュシュが師匠らしき人に近づいても、反応がなかった。

シュシュ「違うシュ…。でも確かに、雰囲気が師匠だったような気がしたシュ…。」

ヴェヴェ「それで師匠って誰ヴェ?」

ララ「師匠はろわの親戚で、いつもろわの面倒を見ている人ラ。せれんもよくお世話になってるラ。」

シュシュは師匠が昔言っていたことを思い出す。


師匠「元々この島は異端者の隔離場だったそうですが、普通の者も混じらないと経済が回らないとかで、どんどん新しい建物が造られていったんです。

シュシュ「やっぱり、ここは今の世界の過去シュ。」

ララ「ララ、早く現実世界に戻りたいラ…。」

役目を終えたかのように、8精霊は再び光の中へと導かれ、気がつくといつもの教会にいた。

せれん「寝不足で夢の中でも眠い。」

のえる「分かる。寝れないのが辛い。」

8人はせれんの創作を手伝っていた。

ろわ「あ、シュシュ。帰ってくるの遅かったね。」

シュシュ「なんか過去に飛ばされてたシュ。」

フィフィ「やっと帰ってこられましたフィ。」

ゆら「フィフィ大丈夫ですか!?」

ふらん「皆で何処か行ってたの?」

レレ「多分この世界の過去を見てきたレ〜。大変だったレ〜。」

せれん「何それつまんなそう。」

みれい「そうですか?創作の参考になりそうですけど、何かありました?」

ミュミュ「ミュミュは猫でいいミュ。人間は御免ミュ。」

ヴェヴェ「ヴェヴェも自由な鳥がいいヴェ。」

るか「つまりメメ達が人間になったってこと!?」

メメ「見た目はこのままだったメ。」

りおう「シュールですね。話、聞かせてくれませんか?」

リュリュ「もう大変で大変で大変だったリュ!」

ララ「それじゃ説明になってないラけど、まとめるとそんな感じラ。」

8精霊は8人に見てきた世界のことを話した。



-夏休み 双葉家-

ゆら「せれん、今日はよろしくお願いします!」

いろ「よろしくお願いします!」

せれん「何でせれんがこんな目に…。」


-回想 夢の中-

ゆら「せれん!せれんってゲーム大会に出たことありますか…?」

せれん「オンラインなら…なんか嫌な予感。」

ゆら「お願いします!いろが今度ゲーム大会に出るそうで、どうしても勝ちたい人がいるみたいなんです!」

せれん「無理。るかに頼んでよ。」

るか「前いろとやってたのと違うゲームだし、FPSは殆どやったことないよ!好きなのはスローライフゲームだし。」

せれん「じゃあのえる。」

のえる「せれんほど上手くはない。のえるが得意なのはRPG。」

ララ「せれんの部屋、今エアコン壊れてるラし丁度いいラ!快適にゲームができるラ!」

せれん「教えるなら全然快適じゃないから。」

ゆら「せれん好きなご飯ありますか?ご馳走しますので!」

せれん「それはるかにしか効かないよ。」

シュシュ「せれんは家から出なさすぎシュ!ゲーム友達増やしに行くシュ!」

ヴェヴェ「シュシュの言う通りヴェ。そんなんじゃ自慢の運動神経も無いに等しいヴェ。」

みれい「せれんって何で運動神経は良いのですか?」

せれん「"は"って言うな。昔はよく動いてたし、ろわと武術習ってたから。」

ミュミュ「想像つかないミュ…!このぐうたらせれんがミュ!?」

せれん「地下室からマッチ持ってこよ。」

リュリュ「そんな危ないものないリュ!」


-現実世界 七海家-

昼になりせれんは起きあがるも、エアコンの壊れた部屋は耐え難いものだった。

せれん「暑い…。」

叔母「ごめんね。業者が来るの来週だから、扇風機とうちわで我慢してー。」

せれん「熱中症になるよ…。」

せれんはるかへ連絡し、ゆらの家まで連れていってもらった。


るか「じゃあゆらと一緒にご飯作ってるから。」

ゆら「ちゃんとご馳走作りますので!」

せれん「だからせれんには効かないって。それに来週までだから。」

いろ「大丈夫!来週になったらいろが迎えに行くから!」

せれん「何言ってんだこいつ。」

せれんは1週間涼しい部屋のため、仕方なく双葉家へ訪れ、いろに鍛え方を教えた。

いろ「せれん強すぎ!絶対中の上ランク!」

せれん「全然褒めてないじゃん。」

いろ「じゃあ上の下!ギリ優勝出来ないくらい!」

せれん「へーそんなこと言っていいんだ。せれんこのゲームの上位10%にいるんだけど。」

いろ「は!?プロじゃん!!上の上じゃん!」

せれん「そうだよね?有難いと思え?」

いろ「ありがとうせれん!」

フィフィ「凄いですフィ…!せれんの圧が効いてないですフィ。」

ゆら「いろも図々しいところありますから、喧嘩しないといいんですけど…。」

るか「その時はるか達が仲裁すればいいよ。それで、またいろが勝ちたい人はこの中にいるの?」

いろ「丁度今、敵の奴。前のゲームはるかのお陰で勝てたんだけど、また勝てなくなった!同い年なのに!」

ゆら「いろの学校の友達ですか?」

いろ「ううん、ネッ友。」

ゆら「ネッ友!?絶対会っちゃ駄目ですよ!もし同い年って偽ってたらどうするんですか!?」

いろ「学校の先生みたいなこと言ってる。」

るか「先生目指してるからね。」

いろ「大丈夫だよ。大会で会うんだし。」

るか「何も大丈夫じゃないんだけど…。」

ゆら「当日は絶対ついて行きますからね。」

いろ「過保護すぎでしょ…。」

せれん「せれんも行こっかなー。」

3人「え!?」

ララ「せれんどうしたラ!?」

せれん「この敵、筋は良いけど弱いし。なのに煽ってくるから、顔でも拝んでやろうと思って。」

ララ「性格悪いラ…。」

るか「そう言うのは無視が一番だよ。」

いろ「お願いせれん一緒に来て!それで煽り返してきて!」

せれん「今圧勝してるけどねー。」

フィフィ「せれんってもしかして、煽り耐性っていうのないですフィ?」

ゆら「そうみたいですね…。」



-ゲーム大会 当日-

会場は島外なので、朝から電車に乗って行くことに。

ろわ「何で私も…。」

せれん「いざ相手が大人だったら、せれんとろわで太刀打ちするから。」

ろわ「せれんだけで大丈夫でしょ…連れてこられたからには行くけど…。」

ゆら「るかは今日かすむ先輩と出かけてますし、お2人とも、よろしくお願いします。」

いろ「見てーあれが会場かなー?」

いろは電車からでも見えるくらい、人が密集している建物を指さす。

せれん「ええ…あんな回線落ちそうなとこ行くの…帰ろうかな。」

いろ「ダメ!帰らないで!」

ろわ「私まで道連れにしたんだから帰さないよ。」

4人は人混みに揉まれながら、いろと待ち合わせをしているネッ友を探す。

せれん「いろ、ネッ友ってどいつ!?」

いろ「えっと…会場前で待ち合わせなんだけど…『千リオット』ていう変な名前。」

???「誰が変な名前って!?」

そう叫んだのは、いろと同い歳くらいの子どもだった。

千リオット「あんたが『!ro(ビックリマークろ?)』とかいう奴?」

いろ「それでいろって読むの。まさかずっとそう読んでたの?おもしろ〜!」

千リオット「は?あんたの方が変な名前じゃん。」

いろ「本名に変な名前とか失礼じゃない?」

千リオット「まさか本名でやってんの!?ネットでは名前を変えるって常識知らない奴?学校で教わらなかった?」

いろ「だからiを!にしてるじゃん!」

千リオット「それで本名隠せてないから。」

せれん「せれん達、来る必要なかったね。」

ララ「煽り返すじゃなかったラ?」

せれん「そうだった。おいそこのガキ…」

「ちはるー!どこー!?」

千リオット「げっ。」

いろ「ちはる?」

「いたー!ちはる、離れないって言ったでしょ!」

千リオット「パパもママも、ここでは『千リオット』って呼んでって言ったじゃん!本名バレる!」

いろ「ちはるだから千リオット?繋がりが見えない。」

ちはる「そうじゃなきゃSNSしちゃ駄目だよ普通。いろも常識学んでから出直さないと、千リオットには勝てないよ?」

いろ「またそーゆー言い方するう!せれん!言い返してやって!」

せれんとろわはちはるの親を見て固まっていた。

いろ「せれん?」

ちはるの親もその名がはっきりと聞こえ、せれんを見て戦慄している。

母「ちはる、帰るよ。」

ちはる「は!?何で!?」

父「いいからちはる!早く来なさい。」

ちはる「だから千リオットだって!」

父「もうゲームはしちゃ駄目だよ!」

ちはる「な…んで…」

母「前から言ってるでしょ!上の子みたいに…せれんみたいにはなるなって!」

小説をあまり読まない為、脚本調になっています。

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