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夢見ぬ異端者  作者: ねるこえめ
紡がれる白昼夢
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Peace1-1

Peace1

-ろわと師匠の出会い-

ろわ「今日からお世話になります、神楽ろわです。」

師匠「(わたくし)は神楽りんねと申します。これからよろしくお願いしますね。」

ろわ「はい。よろしくお願いします。」

ろわは緊張と恐怖で怖気付いていた。

それを察した師匠は

師匠「この島は、もう見て回られたんですか?」

ろわ「いえ…あまり、寄り道したい気分ではなくて。」

師匠「そうでしたか。私の庭を案内したかったのですが…良ければ一緒に来ませんか?」

ろわ「…はい。」

シュシュ「ろわしっかりシュ!すっごく優しそうな人シュ!」

ろわ「私には分からないよ…。大人って怖いし。」

師匠「私も大人ですが、未だに大人というものを怖いと思ってしまいます。貴方達からしたら、余計にそうでしょう。」

ろわは小さな声で話したつもりだったので、反応されて驚いた。シュシュとの会話は他人からすれば独り言のため、また変に思われないかと汗ばんだ。

ろわ「え…っと、決して1人で話してた訳では…。」

師匠「はい。知っていますよ。」

ろわ「…え?」

シュシュ「そう言えば今、『貴方達』って言ったシュ?」

師匠「はい。」

ろわ「も、もしかして…シュシュが見えるんです…か?」

師匠「もう歳でして、はっきりとは見えませんが、存在していることは分かります。シュシュと言うのですね。」

シュシュ「じゃあもしや、呪いのことも知ってるシュ!?」

師匠「呪い…?とは、どういったものの事ですか?すみません、私は霊媒師ではなくて。」

ろわ(流石にそこまでは知らない…よね。でも、シュシュが見える人に、初めて出会えた!)

師匠「ここが私の庭兼仕事場です。」

ろわ「…!!」

そこには辺り一面に植物が広がっていた。咲きかけの花に収穫前の野菜、木々、緑で溢れていた。

ろわ「凄い…!」

師匠「私の自慢の庭です。」

ろわ「これ、全部育てたんですか…?」

師匠「はい。長い年月をかけて、植物は様々な色を見せてくれます。」

ろわは見入っていた。こんなにも景色を綺麗だと思ったことがなかった。

師匠「もし気に入っていただけたなら、いつでも見に来てください。」

ろわ「いいんですか!?」

師匠「勿論。これからここは、貴方達の家でもあるのですから。」


-夢の中で初めて集った次の休日-

ろわ(皆、園芸してくれるかな…。)

シュシュ「ろわー!」

ろわ「シュシュ、どうしたの?」

シュシュ「宝探しに行くシュ!」

ろわ「…宝探し?」

シュシュ「忘れたシュ!?皆と会えたら遊びたいって、昔宝の地図一緒に作ったシュ!」

ろわ「…!懐かしいね。でも皆呪いのことで手一杯だよ…。るかとゆらはお互いのこと分かるまで関与しちゃいけないし、りおうとみれいは夢でのことを覚えてない。」

シュシュ「シュ…せめて、精霊の皆と遊びたかったシュ…。」

ろわ「殆どの精霊が現実では違う姿だし、私達が話せるのはララだけだよ。」

シュシュ「じゃあララとせれんにこれ解いてもらうシュ!シュシュ、ずっとララと会いたかったシュ!」

ろわ「それは私も同じだけど、せれんが外出てくれるかな…。」


-七海家-

ろわとシュシュはせれんの家に遊びに行った。

玄関でせれんの叔母さんが出迎えてくれる。

せれん叔母「ろわいらっしゃい。丁度昼だし、一緒にご飯食べない?」

ろわ「いつもすみません。お邪魔します。」

ろわが家にあがるとおじさんがリビングにいた。

ろわ「こんにちは。お邪魔してます。」

せれん叔父「おお、ろわ!せれんなら部屋から出てきてないけど、呼んできてくれないかな?朝ご飯も食べてなくて。」

ろわ「またですか。分かりました。」

ろわはせれんの部屋に入る。

せれんはゲームをしながら寝ていて、ララを枕代わりにしていた。

シュシュ「ララー!せれん退くシュ!」

せれんは無言でシュシュを掴もうとするも、現実ではシュシュに触れることはできなかった。

シュシュ「夢の中じゃなくて良かったシュ…。」

ろわ「せれん!もう昼!ご飯できてるって!」

シュシュはララを救出する。

シュシュ「ララ!大丈夫シュ!?」

ララ「ラ…もう朝ラ?」

シュシュ「昼シュ!ララ、よくせれんの下敷きで寝れるシュ。」

せれん「…地面が固い。」

ろわ「布団で寝ないからだよ。昼ご飯できたって。」

せれんはよろよろと起き上がり、寝ぼけたまま食卓へ向かう。

せれん叔父「せれん…まず顔洗ってきなさい。」

せれん「無理。」

せれんは今起きたにも関わらず、誰よりも早くご飯を食べ始めた。

せれん叔母「ろわも召し上がれ。いつもありがとう。」

ろわ「いただきます。」

おじさんとおばさんが話す中、せれんとろわは無言でご飯を口にする。

ララ「せれんだけいただきます言ってなかったラ。言わないラ?」

せれん「…もう食べてるからいただいてますだよ。」

ララ「ラ〜!ララもいただきますしたいラ!」

せれん「精霊はご飯食べないでしょ。」

ララ「確かに食べないラ。でも美味しそうラ!ちょうだいラ〜!」

せれん「それならろわの食べてよ!」

せれんは、せれんのご飯を食べようとするララの顔面を鷲掴んでどける。

その様子をおじさんとおばさんは不思議そうに眺めていた。

せれん叔母「最近、せれんの独り言が部屋じゃ収まらなくなったんだよね。ご飯を食べながらでもこんな感じで。」

せれん叔父「前は話にも入ってこなかったし、きっと成長したんだよ。」

ろわ(この様子を前向きに捉えてくれるの、きっとこの2人だけだろうな。)

おばさんはせれんとろわが写った写真を見る。

せれん叔母「2人がこっちに来た時はあんなに小さかったのに、もう大人になったんだね⋯時間が過ぎるのは早いね。」

せれん「そう?せれんは結構長い時間に感じたけど。」

ろわ「せれんも年取れば分かるよ。」

せれん「何でろわは年取ってないのに分かるの?」

小説をあまり読まない為、脚本調になっています。

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