Peace5-5
その後、ふらんはのえるの母に明日見家まで案内をさせられた。父親は驚いていたが、母親と同じように、のえるを抱きしめた。
ふらん父「のえる…会いたかった…。のえるの成長を見届けられなくて、本当にごめんね…。」
のえる母「それで、また4人で暮らせないかって話をしてたの。」
ふらん父「!…そうだね、あの時はごめん。母親の言いなりになっていた。」
のえる母「そんな昔のこといいよ。今からでもやり直そう?」
のえるとふらんは、ただ呆然と聞いているだけだった。
そのまま、2人は夜ご飯へ連れていかれた。
のえる母「4人でご飯なんて初めてだね。」
ふらん父「そうだね。2人には、本当に悪いことをしたと思ってる。でもこれからはまた、家族に戻れるから。」
のえる「それって…のえるとふらんも家族に戻るの…?」
のえる母「勿論!今まではただの友達だったと思うけど、これからはそれ以上の、家族になれるんだよ。」
のえる「そっか…。(またお母さんに振り回されるんだ…。)」
ふらん「うーん、ふらんはのえると双子として一緒にいたいから、家族ごっこはパパとお母さんでやって?」
ふらん父「ふらん、何を言っているの?パパとママが再婚すれば、2人は双子に戻れるんだよ?」
ふらん「本気で言ってるなら遅すぎるよ。ふらんものえるも、もう子どもじゃないんだよ?今更2人と家族になりたくないし、それなら最初から別れないでよ。」
のえる母「それは…仕方なかったんだよ。双子なのに生まれてくる日が違うからって、この人の家族に責められて…。」
ふらん父「それを言うなら君にも責任があるよ。健康管理を怠ってたのは確かじゃん。」
のえる母「それだけでそっちの親がふらんを任せられないって言って奪って…」
ふらんは両親に水をかけた。
のえる母「⋯ちょっと、何するの!?」
ふらん「…いい加減にしてよ。ふらんは2人が喧嘩するなら尚更家族に戻るの反対。」
ふらん父「…ごめん。でも、2人の為に家族に戻りたいのは本当なんだよ、ふらん、のえる。」
ふらん「⋯あのね、ふらんとのえるは2人だけで家族になりたいんだよ。」
3人「!?!?!?」
のえる母「何言って…」
ふらん「もしも本当にふらん達の為を想ってるなら、応援してくれるよね?」
父親がふらんの肩を強く掴む。
ふらん父「良いわけがない!!!自分が何を言っているのか考えてみなさい!そんなの常識以前の問題なんだよ!」
のえる「もうやめてよ!!!!」
3人「…!?」
のえる「お父さん、お母さんみたいに話を聞く前に感情的にならないで、勘違いしてるから。家族に戻る件だけど、一度ふらんと2人で話をさせて。ふらん、ちょっと来て…。」
のえる母「のえる…。」
のえるはふらんを店の外へ連れ出す。
のえる「ねえ、何で2人に水かけたの?何でのえる達が2人だけで家族になりたいって言ったの?」
ふらん「⋯ごめん。でも家族に戻ったら2人で一緒にいられなくなるじゃん。だから、親から逃げようよ。」
のえる「逃げるってどこに?どうやって生活していくの?」
ふらん「それは⋯」
のえる「ごめん、のえるのことはもう忘れて…。」
ふらん「やだ!どうして!?ふらんが2人に言っちゃったから!?それは本当にごめん…。」
のえる「そうじゃなくて…。ふらんが言った通り、のえる達はもう子どもじゃないんだよ。これからは責任を持って行動することが求められる。」
ふらん「だから何?ふらんとのえるが一緒にいるのは責任がないってこと?」
のえる「…もう多分、のえるとふらんは執着しすぎてる。前なら家族に戻るなんて話、喜べたと思う。でも、今は邪魔されたくない。そう思ってる時点で、それこそ家族ごっこに過ぎなかったんだよ。」
ふらん「そんなことない!ふらんはのえるが好きで、のえるはふらんが好き。それの何がいけないの!?」
のえる「…その執着がいけないんじゃん!のえるとふらんが最初から双子として一緒に育っていたら、こんな関係になることなんてなかった。今、双子だって言われて、ふらんは今までの感情が双子愛だってしっくり来た?」
ふらん「それは…。分かんないよ…!家族愛も何か知らないのに…!」
のえる「結局、意味なかったんだよ…。のえるも今、自分自身がどう思ってるのかなんて分からない…。けど、これ以上一緒にいたら、お母さんとお父さんみたいに勘違いされる。2人でいたいって言う執着は、恋愛と間違えられる。…2人には、家族には戻れないってことちゃんと伝える。だから、のえるのことはもう忘れて。」
ふらん「ちょっと…!」
のえるは明るい店の中へと戻っていく。
ふらん「のえる、何ですぐ独りになりたがるの…。また、お互い独りになっちゃうじゃん…。」
上から羽音が聞こえる。
ヴェヴェ「言った通り悲惨なことになったヴェ。」
ふらん「…そう⋯だね。どうしたら良かったのかな…。」
ヴェヴェ「ヴェヴェの知る限りではないヴェ。」
ふらん「でももし、あの時言っていても、のえるはふらんのこと避けると思わない?」
ヴェヴェ「ヴェ…。それでも2人は、偽りなき真の関係になるまで、共にいる選択肢はないヴェ。それは2人の呪いヴェ。」
ふらん「…だから、後悔はしてないよ…。今からでも取り返しのつく方法を考える…つもり。」
ヴェヴェ「助言はここまでヴェ。」
ふらん「ヴェヴェ!」
そう言うと、ヴェヴェは飛び去っていった。
小説をあまり読まない為、脚本調になっています。




