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夢見ぬ異端者  作者: ねるこえめ
咎める蜃気楼
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Peace5-4

ゆら「お疲れ様です!大人気でしたね!」

みれい「やっぱり2人は実力とコネ?みたいなので上り詰めたのですね!」

のえる「なんか複雑…でも、皆と出れて良かった。」

ろわ「のえる、ありがとう。皆を誘ってくれて。」

のえる「何で?」

ろわ「2人が誘ってくれなかったら、ゆらやみれいみたいに、出てみたいけど勇気がない人達は、このまま出なかっただろうし、るかやりおう、せれんみたいな、すぐ自分の殻に閉じこもっちゃう人は出るって発想自体ない。2人のおかげで、皆で参加できた。」

のえる「そういうろわは?」

ろわ「え?」

のえる「今の感想に、ろわは入ってなかったから。」

ろわ「…私も、皆でずっと何かしたかった。園芸はせれんとララ以外の皆でやっているとはいえ、強制的な部分が多いから。皆が何かをやりたいと思って、一緒に成し遂げることを、ずっとしたかったんだと思う。」

のえる「そう。じゃあふらんに感謝しなきゃね。言い出したのはふらんだし。」

ふらん「ねえ!この後皆で教会行かない?花束、教会に飾りたいし!」

ゆら「いいですね!親に連絡します!」

みれい「みれいも!親が許してくれなくても行きます!」

りおう「そんなことしたら、電話が鳴り過ぎて携帯使えなくなりますよ。」

るか「それなら一度、メメを連れてこないと。」

せれん「せれんは家に帰りたいんだけど。」

ララ「ララ、ふらん達が作った服着たいラ!」

ろわ「折角課金のカードもらえたんだし、教会にもパソコンあるじゃん。」

せれん「それ、全部使っていいなら行くよ。」

ろわ「…て言ってるんだけど、皆良い?」

るか「るかが欲しかったのは学食1年分ただだから、いいよ。」

ゆら「ゆらも、特に使い道ないので…。」

みれい「みれいも構いませんよ!」

りおう「ゲームがなくても生きていけるので。」

のえる「本当は少し欲しかったけど、ゲームで一位になれたのはせれんとろわのおかげだし。」

ふらん「うん!せれんが出てくれた理由だから!」

せれん「わーい。」

シュシュ「皆優しいシュ。」

ろわ「そうだね、せれん、お礼。」

せれん「えっと、ありがとう。」

無事、学園祭打ち上げパーティーを終え帰ろうとしていると、のえるの母から連絡が来る。のえるは大きなため息をついた。

のえる「はあ…。」

ふらん「のえる?ため息ついてどうしたの?」

のえる「またいきなり『帰ってこい』だって。」

いつも気まぐれな母は急にのえるを呼び出し、買い物に付き合わせたりする。

のえる「昔から都合のいい時だけ振り回す。折角寮に入ったのに呼び出されるし。」

ふらん「嫌なら行かなければいいじゃん。」

のえる「そうすると寮にまで電話かけてくるんだよ。それで、親が心配してるから帰りなさいって言われるのがオチ。何れ島から出たくて貯金してるから、一人暮らしできないのに…。」

ふらん「え、でも支援を受けてたらこの島から出られなくない?」

のえる「ちゃんと働けて、支援がなくても生きていけると判断されたら、出て行けるよ。大変だけど。」

ふらん「つまり、のえると会えなくなっちゃうの…!?」

のえる「お金だけは貯めておいてるけど、そんなに上手くいかないよ。親から離れられれば十分。」


-現実世界 寮-

その後ものえるは母からの連絡を無視していたが、最近催促の連絡が来るようになった。

ふらん「電話鳴ってるけど、大丈夫…?」

のえる「全然大丈夫じゃない!ふらん、こうなったら買い物しよ。」

ふらん「気分転換だね!行こ行こー!」


のえるとふらんは新しい服を見に行ったり、布を探したり、買い物を満喫していた。

のえる「この服、可愛いけど持ってる小物と合わなそう…。」

ふらん「のえる、何着ても似合うう!」


-回想-

「似合ってる!可愛い!」


のえるは幼少期、服を褒めてくれた子を思い出す。

のえる(そう言えば、あの子と会ったのもこのショッピングモールだったな…。)

ふらん「のえるー?ぼーっとしてるけど、買うの?」

のえる「…え、うーん。次のお店も見て考えようかな。」

ふらん「その前におやつ食べたい。」

のえる「もうそんな時間なんだ。おやつ食べよ。」

のえるとふらんが店を出て、フードコートへ向かっていると、誰かが近寄ってくるような足音がした。

のえる「お母さん!?この時間って仕事だよね!?」

母親はのえるとふらんを見て固まっていた。

ふらん「…初めまして。」

のえる母「…あなた…名前は?」

ふらん「えっと…明日見ふらんと申します。のえるとはいつも仲良く⋯」

のえる母「⋯ふらんなの?」

ふらん「えっと…」

のえる母「今⋯ふらんって⋯」

ふらん「は、はい。」

のえる母「ふらん!!!」

母親は荷物を放り投げ、ふらんに抱きつく。

周りから視線を感じた。

のえる「ちょっと、何やってんの!?」

のえる母「良かった⋯もう二度と、会えないかと思ってた⋯。」

のえる「…は?どういう…」

のえる母「ふらんはね、のえると双子で生まれた、私のもう1つの宝物なの。」

その後は高そうな洋菓子店に入り、のえるもふらんも放心状態で母親の話を聞いていた。

この世界では性別関係なく、子どもを希望する2人の遺伝子を組み合わせて、試験管で発育させ、全ての器官が整った時に出生する。

双子であったはずののえるとふらんは同じ日に生まれる予定だった。しかし、ふらんの発育が遅く、予定していた日には生まれなかった。そのことを母親の健康管理が悪い所為だと父方の母が責め、ふらんは父親と祖母が育てることとなり、離婚し疎遠となった。

家族が嫌いなのえるとふらんにとって、そんなことはどうでも良かった。ただ、双子である事実を素直に喜べないことで、のえるとふらんは互いに執着し過ぎたことを実感した。

のえる「待ってよ…だって、のえるの双子は、死んだって言ってたじゃん…!」

のえる母「そう思わないと、やっていける訳ないでしょ!でも、また会えて…良かった…。」

小説をあまり読まない為、脚本調になっています。

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