Peace5-3
遂に決勝戦が始まった。せれんは特訓通り前に出すぎず、ろわはやられそうなギリギリで持ち堪えている。
ララ「凄いラ!何で2人とも、コンピュータより強い相手と戦えてるラ!?」
シュシュ「ろわは単純な実力不足、せれんは協調性の皆無さが足を引っ張っていたシュ。それさえ乗り越えれば、シュシュ達の助言なんて必要ないシュ。」
大会に出れる程の実力があるせれんを、ろわが最大限サポートできるようになった。そのおかげで、せれんの体力を温存でき、ろわがやられてもせれんの実力で倒すことができる。
ララ「だから徹底的に鍛えあげたラ!流石シュシュラ!ララは諦めそうになってたラ。」
優勢だったせれんとろわだったが、途中で機械がバグり始めた。やられた筈のろわのキャラが登場し、暴走し始める。
ふらん「何が起こってるの!?」
のえる「まさか…ろわの機械音痴が…。」
ろわのキャラが相手を倒し続け、遂にゲーム機から煙が出て壊れてしまった。
機械が2台しかないため、試合が続けられず、ゲーム機を調べるため一時休憩となった。
結果不正のような異常は見つからず、ゲーム機が古く、寿命だろうと判断され、元々優勢だったせれんとろわが一位となった。
あっという間に最終結果発表の時間となった。
「例年通り、TOP4のみ発表します。まずは4位から!4位まで勝ち上がったのは…シーカーとその仲間達!」
ふらん「すごい!4位だよ!!」
ゆら「まさかTOP4に選ばれるなんて…!」
みれい「目立ちにくい位置でとっても嬉しいです!」
りおう「と言っても舞台には強制的にあがらなくてはいけませんよ。」
るか「学食…1年分が…」
るかが膝をついて丸まっていた。
ふらん「ま、まあまあ…大食い大会とゲーム大会以外は投票制だし、知り合い多い人の方が勝ちやすいから…。」
のえる「知り合いの少ないのえる達には分不相応な立ち位置だよね。」
ふらん「いやいや!それって十分すごいことだから。
4位までが登壇し、ふらんは表彰状を、のえるは花束を受け取り、せれんは課金カードを贈呈された。
無事に大会が終わり、舞台から降りる。
りおう「こういう人の輪が重要な場では基本、順位なんて繋がりがどれくらいあるかと比例しています。にも関わらず、4位まで行けたという事実は、紛れもない奇跡です。」
みれい「りおうの言う通りです!美術も最後は運と人間関係が大事と言いますが、運を実力にしてしまいました!」
せれん「ちょっと、コネ大事なのもっと早く教えてよ。そしたらせれん達のグループに投票しろって言ってたのに。」
1位か3位になれば、商品券が贈呈された。それを課金カードに変えることができ、せれんはそれも狙っていたそうだ。
のえる「せれんの場合脅しじゃん⋯。それやってたらエントリーできなくなるから…。」
「あ、あの、如月さん!」
のえる「はい?」
「近くで見ても綺麗!あの、ステージすごく良かったです!気づいたら、釘付けになってました!」
「あ!明日見さんだ!この衣装、明日見さんが作ったの?」
ふらん「う、うん。」
「流石だね〜!客席も大盛り上がりだったんだよ!」
「2人の魔法みたいなステージ、すごく輝いてた!」
ろわ「すごい。2人の周りに人が集まってる。」
「あの!神楽さん!神楽さんもこういうイベント出るんだね!」
ろわ「え?あ、今日は誘われたからというか…」
「へ〜意外!もっと近寄り難いイメージだったから!」
「ゲーム大会凄く面白かった!今度良かったら遊ぼ!」
ろわ「え…朝から園芸があるからあんまり遊ぶ時間が…」
「園芸やってるの!?どんな花育ててるの!?」
せれんがろわの周辺にいる人を睨んでいることに、りおうが気がつく。
りおう「その辺にしてあげてください。ろわは人と話すことが苦手らしいので。」
「宝華さん!」
りおう「な、何故仮面をつけているのにバレ…」
「そりゃオーラで分かるよ!舞踏会の雰囲気に合わせて皆大声出さなかったけど、もし出せてたら終始歓声だらけだったよ。」
「いつも制服だから知らなかったけど、普段着もこんな感じなの!?」
「美しいです…!是非仮面をとったところも見せてください!」
みれい「良かったですねりおう!叩かれた時は終わったかと思いましたが、りおうのファンがこんなにいれば4位でも納得です!いえ、寧ろもっと高みを目指せました!」
「そういう花城さんに話しかけたい人も沢山いるんだよ?」
みれい「え!?みれいもバレてたんですか!?」
「当たり前だよ!ここの主催関係者の中に芸術学部の人多いし。」
「みれいの作品もだけど、存在自体の世界観が好きな人も多いよねー!」
みれい「初めて知りました!」
りおう「ではやはり、もっと高みを…いえ、現実的に考えたらこのくらいですね。」
るか「学食…1年分…」
ゆら「るか…大丈夫ですか?お菓子いりますか?」
るか「いる…。」
るかは大きな袋からお菓子を鷲掴み、やけ食いを始めた。
「あんなに食べて、まだ食べられるの!?」
「るかすごかったよ!双葉さんの発想もサポート力も、主催してる人達驚いてたし!」
ゆら「そ、そうなんですか?」
「そうそう!ゆらの優しさは皆の支えなんだから!」
「いつも助けてもらってるよねー!」
「ていうか、るかがそんなに学食のご飯食べたいなら、職員さんに言っておこうか?」
るか「どういうこと!?」
「学食で偶にバイトしてるんだけど、そこの人達が、『最近の生徒は無愛想だ』ってよく言ってたんだよね〜。るかが職員の人に学食の美味しさ語れば、喜んでただで大盛りとかしてくれるかもよ?」
「今日も小鳥居さんを見ながら、あれくらい美味しそうに食べてほしいって言ってたもんね!」
るか「頑張ってレポート書いてくる。」
「七海さん、良かったらゲーム部入らない?七海さんが入ってくれたら、大会で優勝できるかも…!」
せれん「自分達で頑張って。」
ろわ「せれん!すみません、誘ってくれたのに。せれんはコンピュータ創作サークルに入っているので…。」
「そっかー。気が向いたらいつでも来てね!」
ふらん「や、やっと解放された…。」
小説をあまり読まない為、脚本調になっています。




