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夢見ぬ異端者  作者: ねるこえめ
咎める蜃気楼
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Peace5-2

-学園祭打ち上げパーティ 当日-

大食い大会は、街中の余り物をかき集めた定番の大会である。この大会で最初の順位が決まる。

ゆらは普段とはまるで違う、フリルが少なく鋭利さが際立つ暗めの服で登壇した。

騎士のようなゆらが守っているかの如く、甘くゆるい、そして淡いワンピースとヘッドドレスに身を包むるかが、ゆらの後ろから現れた。

ふらん「2人とも、緊張してるね…。」

のえる「食べる時はリラックスしてるのが一番だけど、そんなこと言える大会じゃないもんね。」


ゆら「だ、大丈夫です、るか。ゆらも緊張、し、してます。」

るか「ゆらの方が緊張してるけど、大丈夫?」

ゆら「正直、大丈夫じゃ、ありません。今、親を、見つけました。」

るか「よく見つけられるね。笑」

ゆら「手を振ってるので、一瞬で、分かります。」

るかがくすりと微笑む。

るか「ごめん。でもなんか、少し緊張解れた。」

始まりの合図と共に、るかは食べ始めた。決して早いわけではないが、着実に量が減っていっている。

ゆらは大食いで手伝えない代わりに、るかが食べやすいようお茶漬け用のポット、ふりかけ、ジャムなど、味変するものを沢山用意していた。

ゆらも時々食べるのを手伝いながら、るかのサポートに徹した。


結果は3位だった。

みれい「10組中3位ですか!?るかの胃袋が底知れません…。」

りおう「ですが、少し落ち込んでいるように見えます。」

るか「あと、あと2組…!」

ゆら「いやいやいやいや、上位2組は大会にも出場する程の運動部ですよ!?体育系の学部ですらないるかが3位は、歴史に名を残す偉業です…!」


今年初の項目である舞踏会。ファッションショーのようにランウェイを歩き、どのペアが一番麗しかったかを、会場にいる生徒達が投票する。投票制の項目は順位が明かされない。

2人は身バレをしたくないので、仮面を被って登壇した。

みれいは白と青を基調とした皇子のような衣装、りおうは深い紅が上品さを際立てるドレスを身に纏っていた。

みれい「投票制って嫌ですよね。全員綺麗だと思ったら、全員に投票できればいいのに。」

りおう「それでは意味がありませんよ。言いたいことは分かりますが。」


のえる「あの2人…育ちの良いオーラでバレない?」

ふらん「ふらんも同じこと思った…。顔を隠す意味あったかな?」

次々と舞踏会のように舞台を歩き、お辞儀をして退場していく。

2人の出番になり、みれいはりおうをエスコートする。

この頃にはもう、みれいは同じお辞儀に飽き飽きとしていた。練習通りお辞儀をし終わると、みれいは片膝をつきりおうの手を取る。あちこちから歓声が聞こえた。

みれい(全員同じなんてつまらないですよね〜!)

りおう(くると思いましたよ…。)

みれいが手の甲に挨拶をしようとしたが、直前でりおうに扇で叩かれた。歓声が笑い声へ変わる。

せれん「あの2人、何やってんの。笑」

ろわ「もしかして、笑いをとることまで計算してた…?」

真剣に考察しているろわの横で、せれんはゲラゲラと大笑いしていた。

りおう「予定にないことしましたね?」

みれい「ごめんなさい、お辞儀ばかり見て飽きてしまって…。扇でもう一発殴ります?」

りおう「殴ってません、顔をどかしただけです。」


昔から人気の高いダンス大会。

この大会も投票制で、最終結果の予測ができたら面白くないため、順位は明かされない。

他組が目立つ派手な衣装で踊る中、のえるは普段のように黒くゴシックな服、ふらんもパステルカラーの甘い服で登壇した。

るか「いつもののえるとふらんだね。」

ゆら「あんなに一生懸命衣装を作っていましたけど、何かあったのでしょうか。」

のえる「ふらん、きっとふらんがいなかったら、のえるはずっと逃げてた。」

ふらん「いきなりどうしたの?」

のえる「のえるらしくいられる事を優先して、上辺だけの家族、友達で満足してた。結局上手くいかなくて、勝手に失望したりされたりして、逃げ続けてきたんだけど。ふらんのおかげで、誰かといるのも悪くないなって思えたよ。」

ふらん「そんなの、ふらんだって同じだよ。のえるがいたから、ふらんは変われた。」

定位置にスタンバイし、照明が暗くなる。

イントロと共に、ふらんとのえるは踊り出した。

曲はふらんが大好きな魔法戦士のオープニング曲。編曲や舞台演出をみれいとせれんに考えてもらったものの、奇想天外な2人だけでは不協和音が生まれてしまった。そんな演出をさくねが上手くまとめあげ、ふらんとのえるが調整を重ねた。

サビに入る。ふらんとのえるは見せ場である、魔法戦士のような衣装チェンジに成功した。変身シーンを引き抜きで再現したようだ。のえるは光堕ち戦士のような白くゴシックな衣装、ふらんはダークで甘く黒い衣装へと変わり、所々光の反射で輝いて見える。

同時に羽が舞い、歓声が響き渡った。

ろわ「のえるが白い服で、ふらんが黒い服って新鮮だね。」

せれん「お互いに好きな服着せ合ったらしいよ。それよりこの羽、ヴェヴェとレレから引き抜いたのかな。」

ララ「せれんじゃないラから、そんな事しないラ。」

今年流行ったジャンルのゲームを大会にすることが定番なゲーム大会。

せれんは着崩した服にハーネスベルトやガーターベルト、チョーカーをつけていた。髪はリングエクステで、せれんとは思えない程気合いが入っている。

ろわはせれんに合わせ、未来感のある服で現れた。服の所々に宇宙柄が垣間見える。

りおう「トーナメント戦という事は、一度負けたら即退場となるんですね。」

みれい「シュシュとララの指導の元、頑張ってたみたいですけど…。」

最後の勝負が鐘の音と共に始まる。息の合わなかった2人だったが、シュシュとララのおかげでラスボスが倒せるところまで上り詰めていた。

最初の試合では、ろわは緊張で即やられていた。しかし、せれんが2人を難なく倒す。

ララ「ろわの調子が戻らないと危ないラ。まだせれんがカバーできるラけど、最終決戦はコンピュータより強いプレイヤーと対戦になるラ。」

せれん「ろわ、しっかりして。ろわは大器晩成でしょ。」

ろわ「そう言われても、人多すぎ…。」

シュシュ「ろわ、せれんとの修行の日々を思い出すシュ!シュシュが何度串刺しにされそうになったシュ!?」

ろわ「…!そうだった。教会ではせれんもシュシュに触れられる。このままじゃ、シュシュに危害が及ぶ。」

すると、前までの試合が嘘だったかのようにろわもやられない状態で勝利した。

るか「2人とも凄い。特にろわなんて、ゲーム苦手なはずなのに。」

ゆら「最初は緊張してたみたいですけど、持ち直してますね!」

フィフィ「持ち直したと言いますフィか、シュシュかせれんに脅されたんだと思いますフィ。」

小説をあまり読まない為、脚本調になっています。

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