Peace4-3
ふらんはのえるの教室へ向かう。
ふらん「お待たせー!」
のえる「あ、ふらん。ごめん、ゲームして待っててくれる?せれんがシフトなのに来なくて。」
ふらん「それは大変だね…。のえる達のゲームこれ?やっていい?」
のえる「うん。」
どうやらおばけ屋敷の中からスタートし、おばけから逃げるミニゲームのようだ。
ふらん「このおばけ…可愛い!」
のえる「どこが!?片目瞑りながらゲームした方がいいよ…。」
ふらん「アクション要素あるのに、片目瞑りながらできる方が凄いでしょ…。」
数分後、漸くせれんが教室へ入ってきた。
のえる「それじゃあせれん、交代。」
せれん「のえるだけずるい。せれんも休憩する。」
のえる「せれんは今ここに来たばっかじゃん!あと1時間、案内諸々よろしく。」
せれん「何でロボットが案内しないで人力なの。ここコンピュータ創作サークルなんだけど。」
ふらん「でもこれ凄く面白かったよ!音楽も暗くてかっこいいし!」
せれん「やっぱこれが一番面白いよね。」
ふらん「これしかやってないから分からないけど…面白かった!」
せれん「せれんもゲームしてよー。」
のえる「ほら人来たよ。案内して。」
せれん「何でこんな仕打ちを…」
ブツブツと文句を言っているせれんを置いて、のえるとふらんは屋台を回ったり、展示物を見に行ったりした。
あっという間にとあとさくねのステージが始まる時間になり、特等席で見に行く。
ふらん「2人のステージ楽しみだね〜!」
のえる「確かワルツだっけ?飾りつけもどんどん変わってくし。」
ふらん「ここの会場全般、さくねも運営で手伝ってるんだって。この演出はさくねが考えたのかな。」
のえる「この派手さはそんな感じがするね。」
照明が暗くなり、さくねととあが登壇する。
ワルツに映えるとあ作の衣装に、滑らかな動き。劇団に入っているだけの演技力とさくねの演出に、観客は圧倒された。
ふらん「びっっくりした…!ねえ、あの衣装もメイクも綺麗だったよね!途中で造花が降ってくるのも驚いたし…!」
のえる「本当に…夢の中にいるくらい、別の世界にいたみたいだった。」
ふらん「ふらんもいつか、皆でああいう舞台やってみたいな〜!とあとさくねみたいにはなれないけど、教会とかで出来ないかな。」
のえる「そしたら色んな衣装を皆に着てもらえるってことだよね…。夢の中でできないなら、買うしかないね。」
ふらん「ふらんは皆に合った衣装作りたい!…そうだ!今年の学園祭打ち上げパーティ、出場してみない!?」
のえる「…え?」
-教会が現実に降りた日-
無事に2日間の学園祭を終え、休日に珍しく8人と8精霊が現実世界で集合した。
ろわとシュシュが先導し、霧の中へと入る。
少しずつ霧が晴れ、夢の中に存在していたはずの教会が聳え立っていた。
すると、いつの間にか動物達も守護精霊の姿になり、皆の守護精霊が視認できた。
ミュミュ「やっと着いたミュ。みれい、もっと早く歩くミュ。」
みれい「ミュミュが外に出たいって玄関をカリカリしたのでしょ?そんな事言うなら、次から連れてこないよ。」
メメ「それがるか、りおうとみれいは守護精霊がいないとこの教会に入れないメ。」
るか「そう言えばそんな事言いながら起こしにきたね。」
りおう「何故なのでしょう。」
リュリュ「よく分からないリュけど、多分リュリュ達がいるからこの教会が存在するリュ。それで今日、呼ばれた気がしたリュ。」
りおう「だから外に出たがってたんだね。それに、ここに来たら夢の中の記憶を思い出した。」
シュシュ「また外に出たら2人は記憶がなくなっちゃうシュから、書き留めておくシュ。」
みれい「またですか!?やっと呪いがなくなったのかと思いました…。」
ふらん「あれ、ふらん達はレレとヴェヴェを連れていかなくていいの?」
レレ「レ〜。鳥は自由気ままだからレ〜。」
ふらん「え?どういうこと?」
のえる「まあ、のえる達はヴェヴェとレレの飼い主ではないし、寮の屋上で偶然世話してただけだもんね。」
霧が晴れ、辺りを見渡せるようになると、周りに咲いていたはずの花達が消えていた。
ゆら「花が…ないです!どうして!?」
のえる「夢の中から現実に移った時に消えた…とかじゃないよね?」
ろわ「私も分からない…。兎に角、教会の中に入ってみよう。」
教会の中は、特に夢と変わったところはなかった。
フィフィ「折角街の緑が増えましたフィのに、教会の周りに花がなくなっちゃいましたフィ…。」
ララ「せれんとずっと教会にいたラけど、この前まではあったはずラ。いつの間にラ…?」
せれん「別に街の自然が増えたんだから、良いんじゃないの?それにここって、夢の中みたいなもんだし、花が無くなったって現実に支障でないじゃん。」
ララ「それじゃダメラ!」
せれん「…ララ?」
ララ「ここは…花がいっぱいじゃないと駄目ラ!それが現実に影響がなくたって…大切な場所ラ!」
シュシュ「…もう一度、花を植えるシュ。」
ララ「ラ?」
シュシュ「同じ花じゃなくても、またここを花でいっぱいにするシュ。」
ろわ「じゃあ今度は、皆が植えたい花を植えよう。今までは私が選んでばかりだったし、ここは環境や気温、季節を気にしないで植えられる場所だから、皆が選ぶ花を見たい。」
りおう「そ、そんな天国みたいな環境ありますか…?もしかして、ここを調べればもっと植物が住まう環境を増やせるかも…。」
のえる「勉強熱心なのはいいけど、植える花考えようよ。」
ゆら「ゆらもここだったら、花を枯らさないで咲かすことができるでしょうか…?」
ふらん「きっとできるよ!それに、こんなに広かったら皆でファッションショーとかできそう!」
るか「ここ、温度が心地良いし、メメといつでも来れるなら散歩したり昼寝もできそう。」
ヴェヴェ「皆、話が脱線してるヴェ!植える花を考えるヴェ!」
みれい「こうなったら、フラワーアートの出番ですね!」
のえる「フラワーアート?」
みれい「はい!花で彩るアートです!」
りおう「ですが、それにはプリザーブドフラワーも必要なんじゃ…。」
りおうとろわが曇った顔をする。
みれい「何を言ってるのですか!確かにプリザーブドフラワーを使う作品もありますが、限りある瞬間輝いているのが生命でしょう!」
ミュミュ「つまり、ここ全体がキャンバスってことミュ。」
リュリュ「なるほどリュ。単に植えるだけじゃなくて、造園もするってことリュ。」
ろわ「四季関係なく植えられる、幻想的な庭づくりってことだね。」
りおう「そうとなれば、図書館に行ってフラワーアートと造園の勉強をします。」
ふらん「ちょっと待ったー!折角教会が降りてきたんだよ!?まずすることと言ったら…」
ふらん/レレ「お泊まり会でしょ/レ!」
せれん「また?」
のえる「皆に着てほしいルームウェア、のえるとふらんで厳選したんだった。ここに持ち込めるかな?」
ろわ「鞄持ったままだし、大丈夫なんじゃないかな。」
るか「そう言えば、服もそのままだね。」
ふらん「本当だ!あの服可愛かったのに!」
シュシュ「日曜日に夢の中で集まるのは変わらないと思うシュから、その時着れるシュ。」
ヴェヴェ「それなら、まずはお泊まり会ヴェ。文句あるヴェ?」
ゆら「ないです!」
フィフィ「フィフィも皆と話したいですフィ。」
みれい「前はミュミュもいなかったですし、守護精霊も揃ってのお泊まり会ですね!」
ララ「絶対楽しいラ!お泊まり会したいラ!」
メメ「メメも皆とお泊まり会したいメ!」
ミュミュ「仕方ないミュ。ミュミュがいないとみれいが来れないミュ。」
リュリュ「リュリュも教会に泊まってみたいリュ。」
りおう「では図書館で本を借りて、身支度を済ませます。」
るか「るかも一度家に帰って、お菓子持って来れるか試さないと。」
ふらん「流石に夢の中とは違って満腹になるよね?そうじゃないと夜ご飯抜きになっちゃうよ…。」
るか「それは許せない。」
ゆら「それなら、買い出しに行ってきます!丁度おつかいも任されていたので!」
ふらん「ゆらだけじゃ悪いし、ふらんも行く!」
みれい「みれいも行きます!」
ミュミュ「その前に家に帰りたいミュ。」
みれい「確かにミュミュは連れてけませんね…。」
りおう「ミュミュが良ければ、りおうが家まで送りますよ。」
ミュミュ「本当ミュ!?ありがとうミュ!」
リュリュ「リュリュも一度家に戻るリュ。」
みれい「りおう!ありがとうございます!」
せれん「またここに来るの…面倒くさ。」
ろわ「皆でゲームできると思って頑張って。」
せれん「でもここインターネット繋がってない…。まあローカル通信でいけるか?」
ふらん「じゃあ17時にさっきのところで待ち合わせって事で!」
霧を抜け教会の外へ出ると、みれいとりおうはやはり夢の中、教会での出来事を忘れていた。
ふらんはゆら、みれいと買い出しをし、寮に戻りのえるとこの日の為に準備した8人分の部屋着、8精霊分の衣装をスーツケースへと入れて、寮を出た。
小説をあまり読まない為、脚本調になっています。




