Peace3-5
-夢の中-
ふらん「それでね、お屋敷から教会に戻れなくて、気づいたら朝になってたんだよね…。」
レレ「霧の中で皆と離れ離れになるレし、大変だったレ〜。」
りおう「そのお屋敷って現実にあるものなんですか?」
のえる「見た事なかったし、この教会と同じようなものなんじゃない?」
ヴェヴェ「ヴェヴェは見たことあるヴェ。空から見つけたヴェ。」
のえる「え!?」
ふらん「どこ!?」
ヴェヴェ「この前ゆらが飛び出していった、川の奥ヴェ。」
ゆら「あそこなんですか!?橋までしか行ったことないので、その奥にお屋敷があったなんて知りませんでした…。」
るか「ずっと森なんだと思ってたよ。」
りおう「そのお屋敷なら、心当たりがあります。」
みれい「えー!?宝華家の別荘か何かですか!?」
りおう「そうだとしたらあんな廃屋のままにしませんよ。ただ親が一度、あの場所に新しくホテルを建設しようとしたのは事実です。けれど、あのお屋敷を取り壊そうとすると、不慮の事故が続いたみたいで、結局断念したそうです。」
せれん「怪談?楽しそうな話だね。」
ララ「不謹慎ラ!」
ろわ「師匠にも聞いてみたんだけど、ずっと昔に戦があった時、この島が火の海になって、あのお屋敷に2人のきょうだいが取り残されちゃったんだって。」
シュシュ「逃げ遅れて、避難できなかったみたいシュ。」
ゆら「とても悲しい話ですね…。」
フィフィ「でもですフィ、それとお屋敷が取り壊せないのと、何の関係があるんですフィ?」
せれん「そのきょうだいが今でも屋敷を守ってるとか?それで、取り壊そうとした奴らを呪い殺す。」
リュリュ「流石に殺されてまではいないリュ。ただ事故にあった従業員さん達は、皆呪いだって言って近づかないらしいリュ。」
ミュミュ「トラウマになるのは分かるミュけど、呪いは言い過ぎミュ。」
メメ「それ程事故が続いたってことメ。人間はそれを呪いって言うメ。」
レレ「でもレレ、あのお屋敷を見てると、すごく悲しくなってくるレ。」
ヴェヴェ「レレもヴェ!?ヴェヴェも哀愁を感じるヴェ。」
ふらん「ふらんは何も思わなかったけど…少し気になるかも。あのお屋敷、もう一度行ってみない?
のえる「ふらん!?絶対嫌だからね、普通に怖かったから。」
せれん「せれんも行ってみたい。」
ゆら「ゆらも、橋に勝手に入ったことを謝りたいです。」
フィフィ「今行ったらまた勝手に橋に入ることになりますフィ。」
ゆら「確かにそうでした…。」
るか「霧の中からあのお屋敷に行けたら、橋渡らずに済むよ?実際、のえる達はそうやって入ったんだし。」
のえる「あれは誤作動みたいなものでしょ。」
みれい「でもお屋敷って絶対創作の参考になりますよね!みれいも行きたいです!」
りおう「りおうも親に代わって謝らなくては。」
ふらん「じゃあ皆で行こー!」
のえる「いや、のえるは行かないからね?」
レレ「何でレー!?」
のえる「どう考えても身の危険を感じるよ。逆に何でそんなに行きたいの?」
ヴェヴェ「ヴェヴェはのえるの意見を尊重したいヴェが…ごめんヴェ。今回ばかりはヴェヴェも気になるヴェ。」
ふらん「ということで多数決!のえるも行くよ!」
のえる「いやいや、のえるはここで待ってるから。」
ふらん「頑固だな〜皆行こ〜。」
のえる以外の7人と8精霊が立ち上がる。
のえる「ちょっと待って!?他に行かない人いないの!?」
るか「るかも勝手に橋に入っちゃったし、ちゃんと謝りに行くよ。」
メメ「メメもるかについてくメ。」
のえる「真面目…ろわは?行く必要なくない!?」
ろわ「師匠の話聞いて、皆が行くなら行こうと思ってたから。」
ララ「のえるは行かなくていいラ?」
せれん「この教会も何が起こるか分かんないよ?」
のえる「〜っ分かった!行けばいいんでしょ!」
ヴェヴェ「のえる、無理しなくていいヴェ。心配ヴェ。」
ふらん「大丈夫!ふらんにちゃんと掴まってて!そしたら迷子にならないし!」
ヴェヴェ「この前先に霧の中に戻ったのはふらんヴェ。信用できないヴェ。」
ふらん「う…、じゃあふらんが何処かに行きそうになったら、腕引っ張って!」
のえる「まあ、それなら…。」
皆で教会を出て霧の中に入ると、再び薄暗い屋敷に辿りついた。
ふらん「また来れた!」
のえる「来ちゃった…。」
りおう「ここが例のお屋敷ですか。」
るか「夢の中にしては暗すぎない?本当に夜みたいだよ。」
メメ「メメ達が散歩する時の暗さメ。」
ろわ「何でここだけ明るくないんだろう…。」
レレ「皆〜早く来るレ〜!」
ヴェヴェ「遅いヴェ!」
レレとヴェヴェは屋敷の玄関付近に到達していた。
フィフィ「もっと慎重に行きますフィ!」
ミュミュ「フィフィの言う通りミュ!何が起こるか分からないミュ!」
レレ「大丈夫レ〜。レ?レー!!!」
ヴェヴェ「ヴェエエエエ!」
扉が開いたと思うと、ヴェヴェとレレが吸い込まれ、屋敷の中へと消えていってしまった。
ふらん「レレ!」
のえる「ヴェヴェ!何やってんの!?」
リュリュ「言わんこっちゃないリュ。」
せれん「アトラクションみたいで楽しそう。ララ、早く行くよ。」
ララ「ちょっと怖いラ〜…。」
シュシュ「ララー!待つシュー!」
ろわ「ちょっとシュシュ!」
せれん、ララ、シュシュ、ろわが次々と屋敷へ入っていく。
りおう「りおう達も追いかけましょう。はぐれてしまいます。」
みれい「いざ、お化け屋敷へですね!」
ゆら「お化けはいないはずですよ!?」
ふらん「のえる、ふらん達も行くよ!」
のえる「無理ぃ。」
怯えているのえるを、ふらんは引きずって行く。
屋敷に入ると、ろわがせれんの襟を掴んで止めていた。
せれん「レレとヴェヴェみたいに吸い込まれなかったんだけど。」
ララ「シュシュ、ララも探検に行っちゃダメラ?」
シュシュ「集団行動シュ。ただでさえ、ヴェヴェとレレが見つかってないシュ。」
ふらん「え!?レレ達いないの!?」
ろわ「うん。だからまずは2精霊を探さないと。」
のえる「ヴェヴェ…のえるを置いてくなんて…。」
ふらん「大丈夫!皆で探せば見つかるよ!」
すると、何処かから笑い声が聞こえた。
のえる/ゆら/みれい「ぎゃああああああ!!!!」
のえるはふらんにがっしりしがみつく。
ミュミュ「苦しいミュ…!」
フィフィ「ゆら、離すですフィ!」
ゆら「ご、ごめんなさい、つい…。」
みれい「ミュミュ、このままくっついてて。」
ミュミュ「何も見えないミュ!」
ふらん「それより今の声、誰?」
せれん「全く笑いどころじゃなかったんだけど。」
るか「それなら、もしかして…。」
のえる「それ以上言わないでよ!?」
ララ「ラ?ヴェヴェとレレじゃないラ?」
ふらん「え?」
メメ「そこはお化けじゃないメ?」
るか「るかもお化けかと思った。」
りおう「お化けはいいとして、ヴェヴェとレレの声ではなかった気がするんですが…。」
せれん「じゃあやっぱりお化け!?捕まえに行こー!」
ろわ「だから勝手に行かないで。」
リュリュ「ちょっとずつ進んで見るリュ。」
1階の奥まで進んでみるも、ヴェヴェとレレは見当たらない。
また玄関へ戻ると、今度ははっきりと声が聞こえる。
「どこに行くの?」
のえる「だからあ!どこにも行ってないってばあ!」
ゆら「何かあったんですか!?」
ふらん「あれ?ゆらとみれいが驚いてない。」
のえる「ねえ!今『どこに行くの?』って誰か言った!?言ったよね!?」
みれい「はい?さっきからここにいますけど。」
ふらん「そうじゃなくて、声が聞こえなかった?」
せれん「そんなのが聞こえてたら喜んで答えてるよ。」
ふらん「ということは…ふらんとのえるにしか、聞こえてない…?」
すると、今度は2階から足音が聞こえた。
のえる「さっきから何!?」
りおう「2人には、何が聞こえているんですか?」
ふらん「レレとヴェヴェ?」
ふらんは2階へ駆け上がる。
のえる「ちょっと…!皆!ふらんが暴走してる!」
リュリュ「ふらん!勝手に行動しないリュ!」
のえるはふらんに引っ張られ、2階へと行ってしまった。
るか「もしかして、操られてる?」
せれん「つまりふらんを捕まえれば、お化けを捕まえられるってこと!?」
メメ「せれんまで何言ってるメ?」
ララ「2階行ってみたいラ!」
ろわ「せれんとララまで!」
フィフィ「待ってくださいフィ!」
せれんとララを追い5人と5精霊が階段を上り終わる頃には、ふらんとのえるはいなくなっていた。
せれん「見失っちゃった。」
ララ「探検してたら、いつかは見つかるラ。」
シュシュ「このままだとバラバラになっちゃうシュ…。」
のえるとふらんが歩いていると、ヴェヴェとレレがとある部屋の前に浮かんでいた。
のえる「ヴェヴェ!」
ヴェヴェ「のえる!」
のえる「こんなところで何してるの!?探したんだよ!?」
ヴェヴェ「ごめんヴェ…。」
レレ「レレ達も扉に吸い込まれてから迷ってたレ。そしたら、この扉から光が…。」
ふらん「光?何も見えないよ?」
レレ「さっきまで扉の隙間が光ってたレ。」
ふらん「扉の向こうに何かあるってこと?のえる、開けてみてもいい?」
のえる「もうここまで来たし、何か言うのも疲れた。」
2人と2精霊は恐る恐る扉を開き、部屋に入る。
すると、白昼夢のような景色が広がった。
小説をあまり読まない為、脚本調になっています。




