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夢見ぬ異端者  作者: ねるこえめ
咎める蜃気楼
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76/129

Peace3-5

-夢の中-

ふらん「それでね、お屋敷から教会に戻れなくて、気づいたら朝になってたんだよね…。」

レレ「霧の中で皆と離れ離れになるレし、大変だったレ〜。」

りおう「そのお屋敷って現実にあるものなんですか?」

のえる「見た事なかったし、この教会と同じようなものなんじゃない?」

ヴェヴェ「ヴェヴェは見たことあるヴェ。空から見つけたヴェ。」

のえる「え!?」

ふらん「どこ!?」

ヴェヴェ「この前ゆらが飛び出していった、川の奥ヴェ。」

ゆら「あそこなんですか!?橋までしか行ったことないので、その奥にお屋敷があったなんて知りませんでした…。」

るか「ずっと森なんだと思ってたよ。」

りおう「そのお屋敷なら、心当たりがあります。」

みれい「えー!?宝華家の別荘か何かですか!?」

りおう「そうだとしたらあんな廃屋のままにしませんよ。ただ親が一度、あの場所に新しくホテルを建設しようとしたのは事実です。けれど、あのお屋敷を取り壊そうとすると、不慮の事故が続いたみたいで、結局断念したそうです。」

せれん「怪談?楽しそうな話だね。」

ララ「不謹慎ラ!」

ろわ「師匠にも聞いてみたんだけど、ずっと昔に戦があった時、この島が火の海になって、あのお屋敷に2人のきょうだいが取り残されちゃったんだって。」

シュシュ「逃げ遅れて、避難できなかったみたいシュ。」

ゆら「とても悲しい話ですね…。」

フィフィ「でもですフィ、それとお屋敷が取り壊せないのと、何の関係があるんですフィ?」

せれん「そのきょうだいが今でも屋敷を守ってるとか?それで、取り壊そうとした奴らを呪い殺す。」

リュリュ「流石に殺されてまではいないリュ。ただ事故にあった従業員さん達は、皆呪いだって言って近づかないらしいリュ。」

ミュミュ「トラウマになるのは分かるミュけど、呪いは言い過ぎミュ。」

メメ「それ程事故が続いたってことメ。人間はそれを呪いって言うメ。」

レレ「でもレレ、あのお屋敷を見てると、すごく悲しくなってくるレ。」

ヴェヴェ「レレもヴェ!?ヴェヴェも哀愁を感じるヴェ。」

ふらん「ふらんは何も思わなかったけど…少し気になるかも。あのお屋敷、もう一度行ってみない?

のえる「ふらん!?絶対嫌だからね、普通に怖かったから。」

せれん「せれんも行ってみたい。」

ゆら「ゆらも、橋に勝手に入ったことを謝りたいです。」

フィフィ「今行ったらまた勝手に橋に入ることになりますフィ。」

ゆら「確かにそうでした…。」

るか「霧の中からあのお屋敷に行けたら、橋渡らずに済むよ?実際、のえる達はそうやって入ったんだし。」

のえる「あれは誤作動みたいなものでしょ。」

みれい「でもお屋敷って絶対創作の参考になりますよね!みれいも行きたいです!」

りおう「りおうも親に代わって謝らなくては。」

ふらん「じゃあ皆で行こー!」

のえる「いや、のえるは行かないからね?」

レレ「何でレー!?」

のえる「どう考えても身の危険を感じるよ。逆に何でそんなに行きたいの?」

ヴェヴェ「ヴェヴェはのえるの意見を尊重したいヴェが…ごめんヴェ。今回ばかりはヴェヴェも気になるヴェ。」

ふらん「ということで多数決!のえるも行くよ!」

のえる「いやいや、のえるはここで待ってるから。」

ふらん「頑固だな〜皆行こ〜。」

のえる以外の7人と8精霊が立ち上がる。

のえる「ちょっと待って!?他に行かない人いないの!?」

るか「るかも勝手に橋に入っちゃったし、ちゃんと謝りに行くよ。」

メメ「メメもるかについてくメ。」

のえる「真面目…ろわは?行く必要なくない!?」

ろわ「師匠の話聞いて、皆が行くなら行こうと思ってたから。」

ララ「のえるは行かなくていいラ?」

せれん「この教会も何が起こるか分かんないよ?」

のえる「〜っ分かった!行けばいいんでしょ!」

ヴェヴェ「のえる、無理しなくていいヴェ。心配ヴェ。」

ふらん「大丈夫!ふらんにちゃんと掴まってて!そしたら迷子にならないし!」

ヴェヴェ「この前先に霧の中に戻ったのはふらんヴェ。信用できないヴェ。」

ふらん「う…、じゃあふらんが何処かに行きそうになったら、腕引っ張って!」

のえる「まあ、それなら…。」

皆で教会を出て霧の中に入ると、再び薄暗い屋敷に辿りついた。

ふらん「また来れた!」

のえる「来ちゃった…。」

りおう「ここが例のお屋敷ですか。」

るか「夢の中にしては暗すぎない?本当に夜みたいだよ。」

メメ「メメ達が散歩する時の暗さメ。」

ろわ「何でここだけ明るくないんだろう…。」

レレ「皆〜早く来るレ〜!」

ヴェヴェ「遅いヴェ!」

レレとヴェヴェは屋敷の玄関付近に到達していた。

フィフィ「もっと慎重に行きますフィ!」

ミュミュ「フィフィの言う通りミュ!何が起こるか分からないミュ!」

レレ「大丈夫レ〜。レ?レー!!!」

ヴェヴェ「ヴェエエエエ!」

扉が開いたと思うと、ヴェヴェとレレが吸い込まれ、屋敷の中へと消えていってしまった。

ふらん「レレ!」

のえる「ヴェヴェ!何やってんの!?」

リュリュ「言わんこっちゃないリュ。」

せれん「アトラクションみたいで楽しそう。ララ、早く行くよ。」

ララ「ちょっと怖いラ〜…。」

シュシュ「ララー!待つシュー!」

ろわ「ちょっとシュシュ!」

せれん、ララ、シュシュ、ろわが次々と屋敷へ入っていく。

りおう「りおう達も追いかけましょう。はぐれてしまいます。」

みれい「いざ、お化け屋敷へですね!」

ゆら「お化けはいないはずですよ!?」

ふらん「のえる、ふらん達も行くよ!」

のえる「無理ぃ。」

怯えているのえるを、ふらんは引きずって行く。

屋敷に入ると、ろわがせれんの襟を掴んで止めていた。

せれん「レレとヴェヴェみたいに吸い込まれなかったんだけど。」

ララ「シュシュ、ララも探検に行っちゃダメラ?」

シュシュ「集団行動シュ。ただでさえ、ヴェヴェとレレが見つかってないシュ。」

ふらん「え!?レレ達いないの!?」

ろわ「うん。だからまずは2精霊を探さないと。」

のえる「ヴェヴェ…のえるを置いてくなんて…。」

ふらん「大丈夫!皆で探せば見つかるよ!」

すると、何処かから笑い声が聞こえた。

のえる/ゆら/みれい「ぎゃああああああ!!!!」

のえるはふらんにがっしりしがみつく。

ミュミュ「苦しいミュ…!」

フィフィ「ゆら、離すですフィ!」

ゆら「ご、ごめんなさい、つい…。」

みれい「ミュミュ、このままくっついてて。」

ミュミュ「何も見えないミュ!」

ふらん「それより今の声、誰?」

せれん「全く笑いどころじゃなかったんだけど。」

るか「それなら、もしかして…。」

のえる「それ以上言わないでよ!?」

ララ「ラ?ヴェヴェとレレじゃないラ?」

ふらん「え?」

メメ「そこはお化けじゃないメ?」

るか「るかもお化けかと思った。」

りおう「お化けはいいとして、ヴェヴェとレレの声ではなかった気がするんですが…。」

せれん「じゃあやっぱりお化け!?捕まえに行こー!」

ろわ「だから勝手に行かないで。」

リュリュ「ちょっとずつ進んで見るリュ。」

1階の奥まで進んでみるも、ヴェヴェとレレは見当たらない。

また玄関へ戻ると、今度ははっきりと声が聞こえる。

「どこに行くの?」

のえる「だからあ!どこにも行ってないってばあ!」

ゆら「何かあったんですか!?」

ふらん「あれ?ゆらとみれいが驚いてない。」

のえる「ねえ!今『どこに行くの?』って誰か言った!?言ったよね!?」

みれい「はい?さっきからここにいますけど。」

ふらん「そうじゃなくて、声が聞こえなかった?」

せれん「そんなのが聞こえてたら喜んで答えてるよ。」

ふらん「ということは…ふらんとのえるにしか、聞こえてない…?」

すると、今度は2階から足音が聞こえた。

のえる「さっきから何!?」

りおう「2人には、何が聞こえているんですか?」

ふらん「レレとヴェヴェ?」

ふらんは2階へ駆け上がる。

のえる「ちょっと…!皆!ふらんが暴走してる!」

リュリュ「ふらん!勝手に行動しないリュ!」

のえるはふらんに引っ張られ、2階へと行ってしまった。

るか「もしかして、操られてる?」

せれん「つまりふらんを捕まえれば、お化けを捕まえられるってこと!?」

メメ「せれんまで何言ってるメ?」

ララ「2階行ってみたいラ!」

ろわ「せれんとララまで!」

フィフィ「待ってくださいフィ!」

せれんとララを追い5人と5精霊が階段を上り終わる頃には、ふらんとのえるはいなくなっていた。

せれん「見失っちゃった。」

ララ「探検してたら、いつかは見つかるラ。」

シュシュ「このままだとバラバラになっちゃうシュ…。」


のえるとふらんが歩いていると、ヴェヴェとレレがとある部屋の前に浮かんでいた。

のえる「ヴェヴェ!」

ヴェヴェ「のえる!」

のえる「こんなところで何してるの!?探したんだよ!?」

ヴェヴェ「ごめんヴェ…。」

レレ「レレ達も扉に吸い込まれてから迷ってたレ。そしたら、この扉から光が…。」

ふらん「光?何も見えないよ?」

レレ「さっきまで扉の隙間が光ってたレ。」

ふらん「扉の向こうに何かあるってこと?のえる、開けてみてもいい?」

のえる「もうここまで来たし、何か言うのも疲れた。」

2人と2精霊は恐る恐る扉を開き、部屋に入る。

すると、白昼夢のような景色が広がった。

小説をあまり読まない為、脚本調になっています。

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