Peace3-4
レレ「まさか、おやつ食べに行ったレ?」
のえる「呑気すぎるでしょ!?」
ふらん「お互いマイペースに頑張ろうとは話してたんだけど…」
ろわ「るかの性格上、ふらん達を置き去りにしてまでお菓子を取りに戻らないと思う。」
ゆら「ゆらもそう思います!それでなんですけど…あそこに何か見える気がするのですが。」
ベンチの背もたれにある花壇の後ろから、何やら足が飛び出していた。
駆けつけると、るかが横になっていた。
ゆら「って、いつの間にかるかが寝てます!?」
せれん「これは寝てるんじゃない。誰かに意識を失わされた。」
ゆら「…はい?」
せれんはるかの周りを掠れた絵の具で囲む。
フィフィ「刑事ごっこですフィ?」
せれん「ごっこ言うな。」
ふらん「一体誰がこんなことを…。」
みれい「るかが持ってるローラーの絵の具が余っているということは、ゲームがスタートしてからすぐ犯行に至ったことを意味しています。」
レレ「つまり、夏グループ以外の誰かがやったレ!るかもゲームができるからって狙ったんだレー!」
みれい「それだけでなく、誰にもバレずにとなると…精霊くらい小さくないと無理ですね。」
ララ「そんなことないラ!精霊だったらるかをここまで運べないラ!」
せれん「絵の具が服に付いてないから、運んでない。最初からここで倒れてる。」
ゆら「あの…皆さん…」
フィフィ「でも精霊はもふもふですフィから、体当たりしたくらいじゃ気絶しないですフィ。第一、夢の中だから寝れませんフィ。」
ふらん「確かに!」
ゆら「それは盲点でした!つまり…」
るか「やっと終わった?」
ゆら「やっぱり起きてました!」
メメ「あ、るか〜出番メ〜。」
ミュミュ「出番って…まさか皆の絵の具が無くなるまで、参加しないつもりだったミュ!?」
るか「最初だけ参加してたよ。その後メメに呼んでもらうつもりだったけど、騒がしくなったから起きるタイミングなくなった。」
せれん「ずるい!これ時間制限ないわけ!?」
ララ「測るものないラし、測ってないラ。」
ふらん「やったー!これで夏の花いっぱいにできる!」
のえる「これが頭脳戦とか聞いてないんだけど!」
のえるが悔しそうに合流し、ろわとりおうも後からるかの元へやって来た。
りおう「ルールの穴を見つけた、るかの勝ちです。悔しいですが、絵の具まみれにならなくて済む方法があったとは…。」
ろわ「そっち?夢の中だから気にしなくていいのに。」
リュリュ「リュリュもりおうも綺麗好きリュ。」
シュシュ「そんなことより、これじゃあ夏グループの圧勝シュー!」
ヴェヴェ「負けは負けヴェ。潔く腹を括るヴェ。」
るか「腹は括るより満たす方がいいよ。それに、塗れてないところ塗りたかっただけだし。」
シュシュ「シュ?」
よく見ると、広場の真ん中ばかりが塗り重ねられており、花壇の端まで行き届いていなかった。
るか「ゲームでもこういうの気になっちゃうから温存してただけ。いざ行かん!」
メメ「行かんメ〜!」
るかとメメがノリノリで広場へと向かっていく。
りおう「るかも意外と完璧主義なんですね。」
ゆら「こういう着眼点が違うところも尊敬します!」
フィフィ「ゆらも行くですフィ。メメ、待ってですフィ〜!」
せれん「端を塗り残すなんて…不覚。」
ララ「せれんはゲームでも真正面しか見れてないラ。」
せれん「そんなことないよ、FPS得意だよ。」
ミュミュ「るかが終わったら記録を取らないとミュ。みれい、スケッチブック取りにいくミュ。」
みれい「そうだね!」
ろわ「私も行く。」
りおう「りおうも行きます。植える花も考えないとですし。」
ふらん「それならふらんも…」
みれい「ふらんはせれんが不正しないか、のえると見張っててください!」
シュシュ「ありそうシュ。」
ふらん「流石にしないと思うけど…分かった!」
3人と3精霊が一度教会に戻った直後、せれんはるかの絵の具が入ったバケツを奪おうとしていた。
ララ「せれん!諦めるラ!」
のえる「本当にやってる…。」
ヴェヴェ「仕方ないヴェ。戒めに行くヴェ。」
レレ「ふらんも行くレ〜!」
ふらん「うん!せれんを止めなくちゃ!」
ろわとみれいとりおう、シュシュとミュミュとリュリュが教会から戻って記録を始めた。
ゆら「これ、流石に現実世界で残ってないですよね…。」
フィフィ「残ってたら大問題ですフィ。」
りおう「今記録しているので、手伝ってください。」
皆で1枚の大きな紙に、広場通りの色を塗っていく。
のえる「せれん、そこ冬じゃない。陣地広げすぎ。」
せれん「何でよ、絶対真ん中一面青が良いじゃん。のえるも味方でしょ?」
のえる「負けたら潔く認める。それがゲームの基本だよ。」
ろわ「どの四季も綺麗に彩れるように、塗った形は修正するけどね。」
せれん「それじゃあ勝負した意味なくない?」
ふらん「偶然から生まれるデザインも絶対面白いよ!皆で塗ったおかげで、色んな模様や形に見えてこない?」
ゆら「言われてみれば、それぞれ違う模様に見えます!」
ララ「不思議ラ!」
春はろわが提案した通りの形になり、夏は七宝のような形になっている。秋は花型が均等な感覚で塗られており、冬はまるで結晶のようなデザインになっていた。
帰りに教会へ戻る前、のえるとふらんは花で彩られた街を見渡しながら教会へと向かった。
いつも通り霧の中に入ると、見た事のない薄暗い屋敷が現れる。
のえる「何…ここ…教会じゃなくない?」
ふらん「いつもだったら教会に辿り着くのに、何で?」
のえるとふらんはヴェヴェとレレを見る。
ヴェヴェ「ヴェヴェ達の所為じゃないヴェ!」
レレ「何で教会に戻れないのか、分からないレ…。」
ふらん「そうだよね…もう1回霧の中に入ってみよう。」
のえる「ふらん待って!」
ふらんを追いかけ、のえるは急いで霧の中へ戻った。すると、霧が濃くなっていき、のえるはふらんとヴェヴェ、レレと離れ離れになってしまった。
のえる「嘘でしょ…ふらん!ヴェヴェ!レレー!」
名前を呼びながらがむしゃらに走っていると、視界が暗くなっていき、気がついたら布団から飛び起きていた。
のえる「もう朝…?そうだ、ふらんは!?」
のえるはふらんの部屋へ行くと、ふらんも青ざめて起き上がっていた。
ふらん「…のえる!あれ…寮ってことは、現実に戻ってきた…?」
のえる「多分、そうだと思う。何だったのあれ…。」
ふらん「分かんない…。取り敢えず、ろわに相談してみよう。」
ろわに連絡を取ったものの、ろわとシュシュにも分からないそうだ。できることもないので、次の日曜日を待つこととなった。
小説をあまり読まない為、脚本調になっています。




