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夢見ぬ異端者  作者: ねるこえめ
咎める蜃気楼
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Peace3-3

教会から広場へ向かう途中、ろわはみれいに頼み事をしていた。

ろわ「みれい。春の花を植える場所を決めておいて、その部分を塗れるよう協力してもらえない?」

みれい「いいですけど、何か面白いデザインにしたいのですか?シュシュ型とか!」

シュシュ「シュシュは面白い形じゃないシュ。」

ミュミュ「シュシュはもこもこで、ミュミュはもふもふミュ!つまり可愛いミュ!」

ろわ「シュシュ型もいいんだけど、こういう形にしたいんだ。」

ろわは自身の服の飾りを指さした。それは8人の服についている共通の飾りで、"幸"のような形をしたデザインだった。

みれい「結構難しくないですか?」

ろわ「多分せれんは真ん中を陣取ると思うから、その周りを死守すればなんとかなると思う。」

みれい「ろわがそこまで本気なのでしたら、全力で手伝います!」

シュシュ「シュシュも上からサポートするシュ!」

ミュミュ「ミュミュもしっかりみれいに指示を出すミュ!」

みれい「有難いけどちゃんと塗ってよ!?折角8人8精霊での共作なんだから!」

ろわ「本当に。せれんまで参加してくれる機会、もうないかもしれない。皆で楽しもう。」

みれい/ミュミュ/シュシュ「はい!/ミュ!/シュ!」


せれん「のえる、絶対全部塗りつぶそう。」

のえる「これそういうゲームじゃないんだけど…。全部塗ったら冬の花だけになっちゃうじゃん。」

せれん「別にいいじゃん。」

のえる「…じゃあ四季の花を植えなきゃいけないのがゲーム上の絶対ルールだと考えて。塗りつぶしたらゲームオーバーってこと。」

せれん「なるほど…まあその方が面白いか。」

ヴェヴェ「まず、絵の具の量的に全部なんて塗れないヴェ。」

のえる「確かにそうかも。流石ヴェヴェ、ありがとう。」

ヴェヴェ「ヴェ〜!」

ララ「ララ達は広場を見てないラから、広さを知らなかったラ。教えてくれてありがとうラ!」

せれん「じゃあ真ん中を陣取ろう。そこから陣地を広げていく。」

のえる「分かった。全方位塗りやすくするんだね。」

せれん「いや、中心は点数が高い。」

ヴェヴェ「だから、そういうゲームじゃないヴェ…。」


ふらん「この大きな筆、魔法戦士の武器みたいでかっこいいけど、重いんだよね…。るかみたいにローラーにすれば良かった。」

るか「塗る時はどっちも引きずるんだし、広場までの辛抱だよ、ふらん。」

メメ「メメはるかが途中でおやつ食べに行かないか心配メ。」

ふらん「確かに現実でも時々、ゲームで戦い中なのにお菓子食べるために手止めてる!」

るか「勝つのが分かってる時だけだよ!あとはヒーラーの出番がなさそうな時とか。」

ふらん「そうだったの!?ごめん、ただマイペースなだけだと思ってた…。」

メメ「それは合ってるメ。」

レレ「ふらんも集中すると周りが見えなくなるレから、一緒レ〜。」

ふらん「全然違うよー!ふらんはるかみたいに周りに気を配れないから。」

るか「じゃあお互い、今回もマイペースに頑張ろう。」

ふらん「うん!」


ゆら「微力ながら、サポートさせていただきます!」

りおう「何故りおうがサポートをされることが確定しているんですか?」

ゆら「ゆらは勝負事が一番苦手ですし、この大きな筆を動かすだけで精一杯なので…。」

りおう「りおうもこういう遊びは得意ではありません。」

ゆら「そうなんですか?」

リュリュ「逆に得意そうに見えるリュ?」

ゆら「それは…」

フィフィ「どちらも苦手そうですフィ。もうお絵描きしてる方が早いですフィ。」

ゆら「そうですね。折角ですし、花を植える場所が花型だったら、可愛いですよね。」

りおう「良い案ですね。小さく描けば場所も取りませんし、ゲームに巻き込まれることはなさそうです。」

リュリュ「勝負が苦手なりおう達ならではの策略リュ。」

フィフィ「花型に咲く花達が広場いっぱいにあったら、凄く可愛いですフィ!」


広場に着き、一列に並ぶ。

シュシュ「よーい…スタートシュ!」

シュシュの合図で、せれんが走り出す。

のえる「早!?せれんって普段運動不足じゃないの!?」

ララ「力は強いラけど、足が早いのは知らなかったラ…。」

ヴェヴェ「兎に角続くヴェ!」

あっという間にせれんは広場の中心を陣取り、のえると背中合わせで辺りを塗っていった。

りおうは端から花型に塗っていき、中央付近に移動すると絵の具が飛んできた。

りおう「せれん!人に当てるものではないですよ!」

せれん「りおうが先に陣地を踏んだのが悪い。」

りおうは足元を見る。せれんが中心から飛ばしたであろう絵の具の上に立っていた。

リュリュ「だからって絵の具かける遊びじゃないリュ!」

りおう「リュリュ、ありがとう。でも、この仕返しは絶対にする。せれんは絵の具がなくなる早さを計算していないんだから、今になくなるよ。」

フィフィ「りおう、本当に勝負苦手なんですフィ?とっても負けず嫌いですフィ。」

リュリュ「綺麗好きだから仕方ないリュ。ゆらとフィフィは予定通り、花型に塗っててほしいリュ。」

ゆら「分かりました…!危ないことはしないでくださいね…!」

その後すぐ、せれんの絵の具がなくなった。

りおうはせれんが陣地と言った部分に、直ぐさま赤色の絵の具で花を描いていく。

せれんは足元の絵の具を飛ばそうと地団駄を踏むも意味がなく、塗り替えられる光景を見ることしかできなかった。

せれん「何で絵の具飛ばないの!?ていうかよく考えたら色混ざって無効とかになるはずじゃん!」

ララ「それじゃあ色が混ざった場所に花を植えられなくなっちゃうラ。あとはララ達に任せるラ!」

せれん「ララとヴェヴェの筆小さくて役に立たないよ!」

ヴェヴェ「最初に絵の具がなくなった愚者が何言うヴェ。ヴェヴェ達も貢献してるヴェ。」

せれん「次現実で会ったら串刺しにする。」

ヴェヴェ「ヴェ!?のえるー!」

のえる「そこ!チーム戦なのに仲違いしない!」

ララ「そうラ!仲良く頑張らないと楽しくないラ!」

その頃、ふらんとろわは塗る場所が被ってしまっていた。

ふらん「塗っても塗っても塗り替えられるよお!」

ろわ「ごめん、丁度塗りたい場所だったから。ここは譲れない。」

レレ「ふらん、あっちの方塗られてないレ!急ぐレー!」

ふらん「本当だ!遠いけど…どうせ塗り替えられるし近道しよ!」

ミュミュ「真ん中近くを守るの大変ミュ…!」

みれい「上下で分かれた方が効率いいですからね…。皆どんどん絵の具がなくなってるみたいですし、このまま守り続けましょう!」

あっという間に広場が絵の具だらけになった。

シュシュ「皆絵の具なくなったみたいシュ!守りきれたシュ…?」

ふらん「あれ!?るかとメメがいない!最初はいたはずなのに!」

小説をあまり読まない為、脚本調になっています。

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