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夢見ぬ異端者  作者: ねるこえめ
咎める蜃気楼
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Peace3-1

-夢の中-

いつものように教会に集まり、ろわが話し始める。

ろわ「今日は多肉植物でギャザリングを作ろうと思う。」

るか「ギャザリングって何?」

リュリュ「こういうのリュ。」

リュリュがギャザリングの写真がのっている本を開いて見せた。

ゆら「凄く可愛いです!」

みれい「クリスマスリースの夏版みたいですね!」

ゆら「フィフィが真ん中から顔を出してたら…絶対可愛いです!」

フィフィ「土ごと入れるから嫌ですフィ。」

ふらん「多肉植物…。」

ふらんは多肉植物を枯らしかけてしまった時のことを思い出す。

ろわ「ふらんが面倒見てくれた多肉植物も、あの後ちゃんと育ったんだよ。挿し木にして沢山育てられたし。」

ふらん「本当に…!?良かった…!」

のえるは自分の席から、ギャザリングの写真を見に行ったふらんの様子を見て微笑んだ。

レレ「のえる、ニコニコレ〜!」

のえる「え?そんなに笑ってる?」

ヴェヴェ「笑みがこぼれてるヴェ。」

レレ「ヴェヴェがまたヤキモチ焼いちゃうレ〜。」

ヴェヴェ「そんな感情は抱いたことないヴェ。」

るか「ふらんが元気になって良かったね、のえる!」

のえる「う、うん。」

のえるは顔を背けた。


守護精霊の守護知識

高貴なる存在のヴェヴェがギャザリングの仕方を教えるヴェ。ギャザリングと一言で言っても、色んなやり方があるヴェ。今回は多肉植物をリース状の土台に寄せ植えするヴェ。

まず植物の茎部分に、ギャザリング用の水苔を巻くヴェ。1つずつ巻いたら、小さい多肉植物をリースの外側と内側に詰めて並べるヴェ。

見せ場である華やかな多肉植物を、空いてる場所に美しく植えていくヴェ。

最後に余った小さい多肉植物で、バランス良く隙間を埋めたら完成ヴェ。

感覚的な作業ヴェから、研鑽を積むヴェ。


ふらん「このギャザリング達も街に飾るの?」

ろわ「うん。トピアリーの周りに飾ったり、お店の扉にかけてもらったり、色んなところで見れると思うよ。」

みれい「トピアリーって…まさか駅前にある丸く整えた木のことです?」

ろわ「そう。」

みれい「あれもう少しどうにかならないのですか!?例えば猫型にしたりとか!」

ミュミュ「猫の島ミュ!」

ろわ「人手不足だからあれで精一杯。」

りおう「難儀ですね…。猫の島、とても良い案なんですけど…。」

のえる「この島には鳥が沢山いるんだから、どう考えても鳥の島でしょ!」

ヴェヴェ「のえるの言う通りヴェ!訂正するヴェ!」

るか「毎回犬を忘れられるのは困るんだけど。2対2対1じゃん!」

ゆら「大丈夫です!フィフィも忘れられています!」

フィフィ「まずフィフィは生き物じゃないですフィ。」

レレ「フィフィはうさぎ?とりす?みたいな…あれレ!キメラっていうレ〜!」

ゆら/フィフィ「失礼です/フィ!」

ふらん「それで言ったら、シュシュも羊?なのかよく分からないし、ララもペンギンかな…?くらいだよね〜。」

シュシュ「シュシュもララも現実の姿を持ってないシュから、生き物とは違うシュ。」

リュリュ「兎に角、人手不足をどうにかしたいって話リュ。」

のえる「その問題は難しすぎる…。どこも人手不足らしいし。」

ふらん「なのに就職難っておかしいよ…!」


-現実世界 バイト先-

のえるがテキパキと仕事をこなす様子を、ふらんは仕事そっちのけで眺めていた。

ふらん(のえるかっこいい…!ふらんものえるみたいに仕事をこなせたら、就職の選択肢が広がるのに…。)


-回想 昨日の夜-

ふらん(ファッションデザイナーになりたくても、就職が上手くいかないんじゃ意味がない…。うちの芸術学部で、教師と学芸員以外の国家資格は取れないし…。卒業しても、美術系に就職できるのはほんのひと握り…。今からでも、何か国家資格を取るための勉強した方がいいかな…。)

ふらんは色々な資格を調べるも、どれも取得するには実務経験が必要なものや、違う学部に入り直すものばかりだった。


「明日見さん!なくなった商品陳列して!」

ふらん「…!はい!」

ふらんは慌てて裏に戻ろうとした。

「そっちじゃなくてこっちから入って!」

ふらん「す、すみません!」


その頃、のえるはチケットを回収していた。

「如月さんと明日見さんって知り合いだったよね?」

のえる「はい。」

「明日見さん、今日ミス多いけど大丈夫?危なっかしくて見てられないんだけど。」

「最近入った子でしたっけ?元気で愛想のいい感じの。」

「そうなんだけど、今日は上の空っていうか…」

のえる(絶対何か悩んでるな…。)

のえる「もう少しでこの時間帯のチケット回収が終わるので、そちらにヘルプで入ってもいいですか?」

「助かるー。こっちはやっておくからお願い!」


ふらんが品出しをしていると、いつの間にかのえるが隣にいた。

ふらん「のえ…じゃなくて、如月さん!?」

のえる「あと少しで休憩だから、その時に話して。」

ふらん「何で分かったの…?」

のえる「危なっかしいからって、お守役任された。」

ふらん「う…ごめん。」

のえる「仕事中は集中して。お金もらえるのって有難いんだから。」

ふらん「そうだね…!」


-休憩時間-

のえる「で、そんなに元気ないの、バイトの所為じゃないでしょ。」

ふらん「それは…。まだ、就職先決まらなくて…。」

小説をあまり読まない為、脚本調になっています。

守護精霊の守護知識で書いた園芸の知識は、諸説あると思いますので、参考程度に留めていただけたら幸いです。

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