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夢見ぬ異端者  作者: ねるこえめ
咎める蜃気楼
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71/129

Peace2-5

-お泊まり会-

ふらんはのえるとの出来事を話し尽くした。

ふらん「大体話したと思うよ。」

みれい「とっても良い話が聞けました!」

ゆら「ふらん、飲み物どうぞ。」

ふらん「ありがとう〜。」

ゆら「2人が何故最初、夢の中の話をしなかったのか謎が解けました。色々事情があったのですね。」

みれい「ゆら、そんなに現実で話したかったのですか?」

ゆら「というより、2人とも何か言うのではないかと思っていたので…。てっきり、夢の中の話を現実でしてはいけない、と言われたことを守っているのかと思っていました。」

ふらん「ふらんはのえると仲直りしてから、沢山話しちゃってるかも…。」

みれい「みれいはりおうにだけは確認で話しちゃいましたね。現実で手帳を見つけるまでは、話せる訳もないですけど。」

ろわ「今も話してるもんね。」

ゆら「そうでした…!ごめんなさい!」

ふらん「のえるとの話には夢の中での出来事も必要不可欠だったから…。」

ろわ「全然いいよ。私も現実では他言無用って言ったの忘れかけてた。」

ゆら「そう言えば現実でゆらに話しかけてきた時ありましたね…。」

せれん「ねえねえー皆でゲームしようよー。」

りおう「本を読んでいるので無理です。」

せれん「本なんていつでも読めるじゃん。折角8人もいるのにパーティゲームやらないでどうする。」

ふらん「ふらんも皆でゲームしたい!」

のえる「大人数の醍醐味だね。」

みれい「みれいもお泊まりの醍醐味第2弾、ゲームをしたいです!」

ゆら「ゲーム全然できないですけど、それでも良ければ…。」

せれん「大丈夫、ろわに勝る下手な人はいない。」

るか「まだまだお菓子もあるし、ゲーム三昧だよ!」

りおう「るかが深夜テンションになってますね…。分かりました。少しならいいですよ。」

ふらん「やったー!」

のえる「全員分のコントローラー持ってきてて良かった。」

皆でゲームをし、すっかり夜中になっていた。いつの間にか6人は寝てしまい、のえるとふらんは屋上で夜空を眺めた。


ふらん「はあ…のえるがパートナーなこと言った時、どうしようかと思ったよ…秘密って言ったじゃん!」

のえる「それは変に噂になりたくないからって理由だったでしょ。ふらんは皆のこと信用できないの?」

ふらん「そんな事ないけど…のえるが信用してるなんて珍しいなって思って。」

のえる「皆社会で上手くやっていけないのは一緒だし、交友関係少なそうだから。」

ふらん「なんか酷いこと言ってない!?」

のえる「そうじゃなかったら言ってない。」

レレ「素直に皆を信用してるって言うレ〜。」

のえる「そういうのは言わなくていい!」

ヴェヴェ「のえるにはヴェヴェがいれば十分ヴェ。」

ふらん「ヴェヴェ、もしかしてヤキモチ?」

ヴェヴェ「事実を述べたまでヴェ。」

レレ「のえるもヴェヴェも素直じゃないレ〜。」

ふらん「レレ達もお泊まり会来れば良かったのに。」

ヴェヴェ「騒々しいものに混ざる気はないヴェ。」

レレ「レレ達が行っても、皆とお話できないレ。」

のえる「そうなの?」

レレ「夢の中以外はのえるとふらんとしか話せないレ〜。」

ヴェヴェ「ヴェヴェとレレは鳥同士、かの夜の前から話せていたヴェ。」

ふらん「かの夜?」

レレ「オーロラが見えた日のことレ〜。」

のえる「へー何話してたの?」

ヴェヴェ「今と変わらない他愛のないことヴェ。のえるの元に来ること以外は、レレが全てだったような気がするヴェ。」

のえる「気がする?」

レレ「レレもあんまり覚えてないレ〜。今より記憶がはっきりしてないというか、鳥って感じだったレ。」

ふらん「今みたいに守護精霊としての役目は知らなかったってこと?」

レレ「知ってはいたと思うレけど、ふらんと出会ったり、ヴェヴェと話したこと以外、ぼんやりとしてるレ〜。」

ヴェヴェ「ヴェヴェもレレと似た感覚ヴェ。」

のえる「精霊にも分からないことってあるんだ。あんまりこういう話、してこなかったから知らなかった。」

ふらん「皆と現実で集まるのも不思議な感じだよね。夢の中を思い出すからかな。」

のえるとふらんは夜空を見上げ、沈黙が続いた。夜風の肌寒さを感じ、ふらんは身を震わせる。

ふらん「ちょっと寒いかも。そろそろ部屋戻ろう。」

のえる「先に戻ってて。のえるはもう少しここにいる。」

ふらん「分かった、おやすみ。ヴェヴェとレレもおやすみ〜。」

レレ「おやすみレ〜!」

のえる「おやすみ。」

ふらんが部屋に入り、扉が閉まる音が聞こえた。

ヴェヴェ「のえるは寝ないヴェ?」

のえる「…夜1人になると、昔のこと思い出しちゃうから、まだヴェヴェ達といたい。」

ヴェヴェ「ヴェヴェはのえるの傍にいるヴェ。」

レレ「でも今は1人じゃないレ?部屋に戻っても皆いるレ?」

のえる「皆寝てるから、いつもみたいに動画見てたら眩しいだろうし。眠くなるまでここにいるよ。」


のえるは幼い頃、母親に構われない寂しさから、何度も自死をしようとした。

しかしいつも、見えない邪魔が入ったように失敗に終わった。のえるがベランダから飛ぼうとしても、隣人に見つかり、遊んでいたと思われ注意されて終わる。雪の上で寝転がってもすぐに止んで、暖かくなり雪が溶け始める。海に潜っても、目が覚めると浜辺にいる。しまいには家に火をつけたものの、すぐ消防車が来てしまい、人に迷惑をかけないつもりが母に怒られ、のえるは無理だと諦めた。

そんな時、ほんの短い時間だけ遊んだ子がいた。

母の用事で付き添い、商店街の遊び場で放置された暇な時間を、その子が楽しい時間へと変えてくれた。

母親でなくても、自分を見てくれる人がいることを知った。

その子はのえるの服を沢山褒め、似合っていると言ってくれた。その子の家は体裁を気にしたため、のえるのような服が着れないらしい。いつかのえると可愛い服を着て遊びたいと話していた。

のえるは現状を変えるため、児童相談所へ相談に行き、家の環境が悪いと引き取られそうになるも、母が怒り狂いのえるを連れていくことを拒絶した。

母「のえるもお母さんと離れ離れになるの嫌だよね!?ね!?」

のえるは幸せに暮らせるのなら、引き取られても良かったため、母の脅迫には賛同しなかった。

その後母は生活を改め家に帰ってくるようになり、のえるは支援を受けるようになった。

その影響もあってか、その子と会っていた遊び場に行く機会がなくなり、あれきり会えなくなってしまった。

母は虐待と判断されない最低限のことはこなすようになったが、相変わらずのえるを人形のようにしか見ておらず、のえるは家から逃げ出したかった。

のえる(でも今はふらんがいる。自由に過ごせてる。ヴェヴェやレレもいて、夢の中で仲良くなった人達とお泊まりもできてる。それだけで満足。)

小説をあまり読まない為、脚本調になっています。

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