Peace2-5
-お泊まり会-
ふらんはのえるとの出来事を話し尽くした。
ふらん「大体話したと思うよ。」
みれい「とっても良い話が聞けました!」
ゆら「ふらん、飲み物どうぞ。」
ふらん「ありがとう〜。」
ゆら「2人が何故最初、夢の中の話をしなかったのか謎が解けました。色々事情があったのですね。」
みれい「ゆら、そんなに現実で話したかったのですか?」
ゆら「というより、2人とも何か言うのではないかと思っていたので…。てっきり、夢の中の話を現実でしてはいけない、と言われたことを守っているのかと思っていました。」
ふらん「ふらんはのえると仲直りしてから、沢山話しちゃってるかも…。」
みれい「みれいはりおうにだけは確認で話しちゃいましたね。現実で手帳を見つけるまでは、話せる訳もないですけど。」
ろわ「今も話してるもんね。」
ゆら「そうでした…!ごめんなさい!」
ふらん「のえるとの話には夢の中での出来事も必要不可欠だったから…。」
ろわ「全然いいよ。私も現実では他言無用って言ったの忘れかけてた。」
ゆら「そう言えば現実でゆらに話しかけてきた時ありましたね…。」
せれん「ねえねえー皆でゲームしようよー。」
りおう「本を読んでいるので無理です。」
せれん「本なんていつでも読めるじゃん。折角8人もいるのにパーティゲームやらないでどうする。」
ふらん「ふらんも皆でゲームしたい!」
のえる「大人数の醍醐味だね。」
みれい「みれいもお泊まりの醍醐味第2弾、ゲームをしたいです!」
ゆら「ゲーム全然できないですけど、それでも良ければ…。」
せれん「大丈夫、ろわに勝る下手な人はいない。」
るか「まだまだお菓子もあるし、ゲーム三昧だよ!」
りおう「るかが深夜テンションになってますね…。分かりました。少しならいいですよ。」
ふらん「やったー!」
のえる「全員分のコントローラー持ってきてて良かった。」
皆でゲームをし、すっかり夜中になっていた。いつの間にか6人は寝てしまい、のえるとふらんは屋上で夜空を眺めた。
ふらん「はあ…のえるがパートナーなこと言った時、どうしようかと思ったよ…秘密って言ったじゃん!」
のえる「それは変に噂になりたくないからって理由だったでしょ。ふらんは皆のこと信用できないの?」
ふらん「そんな事ないけど…のえるが信用してるなんて珍しいなって思って。」
のえる「皆社会で上手くやっていけないのは一緒だし、交友関係少なそうだから。」
ふらん「なんか酷いこと言ってない!?」
のえる「そうじゃなかったら言ってない。」
レレ「素直に皆を信用してるって言うレ〜。」
のえる「そういうのは言わなくていい!」
ヴェヴェ「のえるにはヴェヴェがいれば十分ヴェ。」
ふらん「ヴェヴェ、もしかしてヤキモチ?」
ヴェヴェ「事実を述べたまでヴェ。」
レレ「のえるもヴェヴェも素直じゃないレ〜。」
ふらん「レレ達もお泊まり会来れば良かったのに。」
ヴェヴェ「騒々しいものに混ざる気はないヴェ。」
レレ「レレ達が行っても、皆とお話できないレ。」
のえる「そうなの?」
レレ「夢の中以外はのえるとふらんとしか話せないレ〜。」
ヴェヴェ「ヴェヴェとレレは鳥同士、かの夜の前から話せていたヴェ。」
ふらん「かの夜?」
レレ「オーロラが見えた日のことレ〜。」
のえる「へー何話してたの?」
ヴェヴェ「今と変わらない他愛のないことヴェ。のえるの元に来ること以外は、レレが全てだったような気がするヴェ。」
のえる「気がする?」
レレ「レレもあんまり覚えてないレ〜。今より記憶がはっきりしてないというか、鳥って感じだったレ。」
ふらん「今みたいに守護精霊としての役目は知らなかったってこと?」
レレ「知ってはいたと思うレけど、ふらんと出会ったり、ヴェヴェと話したこと以外、ぼんやりとしてるレ〜。」
ヴェヴェ「ヴェヴェもレレと似た感覚ヴェ。」
のえる「精霊にも分からないことってあるんだ。あんまりこういう話、してこなかったから知らなかった。」
ふらん「皆と現実で集まるのも不思議な感じだよね。夢の中を思い出すからかな。」
のえるとふらんは夜空を見上げ、沈黙が続いた。夜風の肌寒さを感じ、ふらんは身を震わせる。
ふらん「ちょっと寒いかも。そろそろ部屋戻ろう。」
のえる「先に戻ってて。のえるはもう少しここにいる。」
ふらん「分かった、おやすみ。ヴェヴェとレレもおやすみ〜。」
レレ「おやすみレ〜!」
のえる「おやすみ。」
ふらんが部屋に入り、扉が閉まる音が聞こえた。
ヴェヴェ「のえるは寝ないヴェ?」
のえる「…夜1人になると、昔のこと思い出しちゃうから、まだヴェヴェ達といたい。」
ヴェヴェ「ヴェヴェはのえるの傍にいるヴェ。」
レレ「でも今は1人じゃないレ?部屋に戻っても皆いるレ?」
のえる「皆寝てるから、いつもみたいに動画見てたら眩しいだろうし。眠くなるまでここにいるよ。」
のえるは幼い頃、母親に構われない寂しさから、何度も自死をしようとした。
しかしいつも、見えない邪魔が入ったように失敗に終わった。のえるがベランダから飛ぼうとしても、隣人に見つかり、遊んでいたと思われ注意されて終わる。雪の上で寝転がってもすぐに止んで、暖かくなり雪が溶け始める。海に潜っても、目が覚めると浜辺にいる。しまいには家に火をつけたものの、すぐ消防車が来てしまい、人に迷惑をかけないつもりが母に怒られ、のえるは無理だと諦めた。
そんな時、ほんの短い時間だけ遊んだ子がいた。
母の用事で付き添い、商店街の遊び場で放置された暇な時間を、その子が楽しい時間へと変えてくれた。
母親でなくても、自分を見てくれる人がいることを知った。
その子はのえるの服を沢山褒め、似合っていると言ってくれた。その子の家は体裁を気にしたため、のえるのような服が着れないらしい。いつかのえると可愛い服を着て遊びたいと話していた。
のえるは現状を変えるため、児童相談所へ相談に行き、家の環境が悪いと引き取られそうになるも、母が怒り狂いのえるを連れていくことを拒絶した。
母「のえるもお母さんと離れ離れになるの嫌だよね!?ね!?」
のえるは幸せに暮らせるのなら、引き取られても良かったため、母の脅迫には賛同しなかった。
その後母は生活を改め家に帰ってくるようになり、のえるは支援を受けるようになった。
その影響もあってか、その子と会っていた遊び場に行く機会がなくなり、あれきり会えなくなってしまった。
母は虐待と判断されない最低限のことはこなすようになったが、相変わらずのえるを人形のようにしか見ておらず、のえるは家から逃げ出したかった。
のえる(でも今はふらんがいる。自由に過ごせてる。ヴェヴェやレレもいて、夢の中で仲良くなった人達とお泊まりもできてる。それだけで満足。)
小説をあまり読まない為、脚本調になっています。




