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夢見ぬ異端者  作者: ねるこえめ
咎める蜃気楼
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Peace2-3

-現実世界 夜-

芸術学部の殆どの学科は2年制なので、就活に追われた2年生の教室では、ピリついた空気が漂っていた。

かくいうふらんも芸術学部服飾科に所属している為、就活に向けて寮でポートフォリオの作成と、大学の課題に追われる日々を過ごしていた。

長時間パソコンと向き合っていたふらんは、ひと休みに寮の屋上へ行く。

ふらん「レレとヴェヴェ、いる?」

のえる「いるよ。」

ふらんは屋上を歩きながら、2羽の鳥にご飯をあげていたのえるに話しかけた。

芸術学部以外は基本3年制で、のえるは社会学部法学科に所属しており、法律の勉強をしている。サークル活動やバイト、日々の課題で忙しそうだ。

のえる「未だにヴェヴェとレレが、夢の中であんなに丸々とするのが信じられない。」

ヴェヴェ「丸々じゃないヴェ。愛嬌に溢れた可愛い姿ヴェ。」

レレ「レレは羽が4つあるのに慣れないレ〜。」

ふらん「羽4つって、夢の中では天使の羽みたいな方で飛んでるじゃん。」

ヴェヴェ「だからいつもの羽はただの飾りと化してるヴェ。かっこ悪いヴェ。」

のえる「でも羽4つあるのって、強敵っぽそうでかっこいいよ。」

ヴェヴェ「ヴェ…!のえるがそういうなら間違いなくかっこいいヴェ!」

レレ「レレは可愛い方がいいレ〜!」

ふらん「夢の中に服が持ってけたらな〜。レレに似合う服沢山作ってるのに。」

レレ「そしたら可愛いがいっぱいレ〜!」

のえる「でも自然に関係ないから無理そうだね。」

ふらん「植物で作った衣装なら持っていけるのかな。でも作っても植物の貢献にはならないよね⋯。それに、今は就活で手一杯だし…。」

のえる「お疲れ様。」

ふらん「ありがとう…。早く日曜日にならないかな〜。そうすれば夢の中に行って就活から逃げられるのに。」

のえる「夢の中にそんな動機で行きたいの、ふらんだけだと思うよ。」

ふらん「そりゃあ、のえるは就活がまだだからでしょ。今に逃げたくなるよ。」

のえる「それなら現実で逃げ道考えた方がいいじゃん。夢の中にずっといられるわけじゃないんだし。」

ふらん「現実的なのかそうじゃないのか…のえるって謎。」


-夢の中-

桜が舞い、ネモフィラが咲く教会の外で、ろわとりおうが次に植える花を相談していた。その様子を、ふらんはぼーっと眺めていた。

ふらん「ふらんもりおうやろわみたいに、園芸始めてみようかな〜。」

りおう「園芸に興味が湧いたんですか?」

ふらん「うん、それもあるけど、就活を考えたくなくて…。一度方向転換してみようかなって。」

ろわ「良いと思うよ。園芸は逃げないから。」

のえる「なら、のえるも一緒にやる。」

ふらん「のえる!?でも、のえるも課題で忙しいんじゃ…。」

のえる「最近、昼夜逆転気味だし、ふらんがやるならのえるも一緒に植物育てるよ。」

ろわ「それなら早速、明日から毎日早朝に私の家に来れる?」

ふらん/のえる「毎日!?!?」

ろわ「うん。街の花の様子を見に行かなきゃいけないから。」

ふらん「ろわ…もしかして毎朝、島全体を巡ってるの…?」

ろわ「そこまでは時間的にできないよ。緑化計画のおかげで街中に植えてある花は街の人達が見てくれてるし、私と従業員の方達は決まった場所を見て回ってサポートしてる。」

ふらん「そ、そうなんだ…じゃあ明日からよろしく!」


-次の日-

のえる「ふらん…ふらん!朝だよ。」

ふらん「朝ってまだ4時だよ…。」

のえる「ろわの園芸の手伝いするんじゃなかったの?」

ふらん「あ!そうだった!…って何でのえる起きてるの!?昼夜逆転気味じゃ?」

のえる「いつの間にか4時になってた。」

ふらん「徹夜じゃん…。」


ふらんとのえるは、神楽家の玄関で待っているろわと合流した。

ふらん「ろわお待たせ!」

ろわ「2人ともおはよう。…のえる眠そうだけど大丈夫?」

ふらん「徹夜したんだって。」

ろわ「無理しなくていいのに。」

のえる「いやいや、ふらんが頑張るなら…のえるも頑張る…。」

ふらん「授業中寝ないようにね?」

のえる「それは無理。」


まずはろわの家の花に水をやり、その後に山の水やりに行った。

ろわは如雨露や水の入ったペットボトル等、様々な道具を駆使して水をあげていった。

ふらん「ろわ凄いね…毎日学校前にこんなに花の世話をして、歩き回って…ふらん、もう倒れそう…。」

ろわ「大丈夫?のえるも途中で寝に帰っちゃったし。」

ふらん「やっぱり、朝弱いと園芸向いてないのかな…。」

ろわ「うーん…じゃあ、多肉植物持って帰ってみる?あまり水をやりすぎると良くないから、時々で良いし、部屋に置いておけるから。」

ふらん「そうなの!?じゃあ有り難く、持ち帰らせてもらおうかな。

ごめんね、折角朝の見回り、誘ってくれたのに。」

ろわ「ううん、植物との関わり方は人それぞれだから。」


そうしてふらんは多肉植物を部屋に持ち帰り、窓辺に置いておいた。

しかし、水やり以外は学校や就活の準備、課題で服を仕上げることに夢中になってしまい、気づくと多肉植物が枯れかけていた。

ふらん(どうしよう…こんな夜遅くにろわの家に行くのは失礼だし…あれ?今日って土曜日?じゃあ、眠ったら夢の中で相談できる!)

ふらんは布団に入り横になる。

ふらん(お願いします…多肉植物も夢の中に持っていかせて…!)

小説をあまり読まない為、脚本調になっています。

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