Peace2-2
レレはヴェヴェと教会で待ち合わせ、のえるにふらんが迷子になったことを伝える。
レレ「タスケテレ〜!ふらんがレレの所為で迷子ニナッチャッタレ〜!」
ヴェヴェ(レレ、棒読みすぎるヴェ。)
ゆら「ふらん、大丈夫なんですか!?」
みれい「レレ、場所は覚えてます?案内できますか?」
レレ「た、多分できるレ…。」
ろわ「私、この山にはよく来るから、探してくるよ。りおう、代わりに園芸お願い。」
りおう「分かりました。」
レレ「ちょっと待ってレー!」
シュシュ「何でシュ?」
レレ「えっと…その…のえるの方が適任かな〜と思う…レ…。」
のえる「何で?のえる普段この山に来ないし、絶対ろわの方が適任でしょ。」
レレ「そ、そうじゃなくて…ヴェヴェー!助けてレー!」
ヴェヴェ「全くヴェ。ろわ、ちょっとこっち来るヴェ。」
ろわ「?」
ヴェヴェはろわとシュシュに、のえるとふらんを仲直りさせたいことを話す。
ろわ「そういうこと。ならのえるに行ってもらった方がいいね。」
シュシュ「回りくどいことしてるシュ。普通に2人で話させればいいシュ。」
レレ「喧嘩を隠すくらい、あの2人は仲直りするのが下手レ。」
ヴェヴェ「今も皆に悟られない程度で距離を置いてるヴェ。器用なのか不器用なのか、世話が焼けるヴェ。」
ろわ「事情は分かった。でもどうやってのえるに任せる予定?私が言ったところで、仲直りさせようとしてるの察すると思うけど。」
ヴェヴェ「そこはヴェヴェに任せるヴェ。」
ヴェヴェとレレは再びのえるの元へと行く。
ヴェヴェ「レレがふらんの居場所忘れちゃったらしいヴェ。」
のえる「は!?それ大丈夫なの!?早くろわとレレで探しに行かないとじゃん!」
ヴェヴェ「ヴェヴェの方がこの山を案内できるヴェ。だからのえる、ついてくるヴェ。」
のえる「何でのえるが行かなきゃいけないの?ヴェヴェとレレで行ってくればいいじゃん。」
ヴェヴェ「それはできないヴェ。ヴェヴェはのえるの守護精霊ヴェ。離れることは許されないヴェ。」
のえる「もしかしてだけど、のえるとふらんを仲直りさせようとしてる?」
ヴェヴェ「ヴェ…そういう事ではないヴェ。これは契りヴェ。」
のえる「そういう事でもいいけど、今のえるが行っても、ふらんは機嫌を悪くするんじゃない?元々のえるが悪いんだし。」
レレ「大丈夫レ!ふらんはのえるを心配してるだけレ!本当は早く仲直りしたいレ!」
ヴェヴェ「でも、のえるがふらんと仲直りしたい訳じゃないなら、ヴェヴェはのえるを尊重するヴェ。」
レレ「ヴェヴェ!」
ヴェヴェ「ヴェヴェは最初から、2人の仲が良くても悪くても、どちらでもいいヴェ。」
のえる「…じゃあ、のえるが仲直りしたいって言ったら、ヴェヴェは協力してくれる?」
レレ「のえる…!」
ヴェヴェ「…勿論ヴェ。」
のえるとヴェヴェ、レレは霧を抜け、山へと入る。
のえる「なんか、薄暗くない…?」
草木が揺れる音がする。
のえる「ひっ…何!?」
レレ「レレだレ〜。のえる、どうしたレ?」
ヴェヴェ「のえるは暗いのが苦手ヴェ。」
のえる「それ、絶対ふらんに言わないでよ。」
レレ「何でレ?お互いのことを知るチャンスレ〜レッッ!」
レレが高く飛びすぎたことにより、思い切り木にぶつかり、のえるに葉が落ちる。
のえる「だから何なのさっきから!」
ヴェヴェ「レレがぶつかっただけヴェ。夢の中におばけどころか、生物もいないヴェ。」
のえる「夢の中だから何が起こるか分かんないじゃん…。」
レレ「それは現実も一緒レ〜!」
のえる「有り得ないことが起きるって意味!」
のえるが怯えながらも、ヴェヴェとレレが先導し、漸く人影が見える。
レレ「ふらん〜!」
ふらん「レレー!やっと来たー!」
ふらんとレレは抱きしめ合う。
のえる「もう…二度と山なんか来ない…。」
ふらん「のえる!?何でそんなに満身創痍なの…?」
レレ「のえるは暗いのが…」
のえる「苦手じゃないし。レレ、言わないでって言ったよね?」
レレ「はいレ…。怖いレ…。」
ふらん「ごめん、ふらんの所為で。ちょっと休んでから戻ろう?」
のえる「うん…。」
しばらく沈黙が続いた。
最初に口を開いたのは、のえるだった。
のえる「その…ごめん。心配かけた。」
ふらん「ううん。ふらんもごめん、お節介焼いちゃって。心配なのは確かだけど、のえるの行動を制限するようなこと、パートナーでも言っちゃダメだよね⋯。」
のえる「いや、その⋯嬉しかった。あんなに誰かに気にかけられたの初めて。だから、ありがとう。」
ふらん「のえる⋯。」
のえる「それに、のえるもああいうのに慣れちゃいけないって思えた。最初は勿論嫌だったけど、段々諦めてたっていうか⋯。
だけど、周りに振り回されないで、ふらんみたいにもっと個性を出せる人が増えたらなって本気で思うんだ。いたちごっこにしかならないかもしれないけど、人の好きをネットで茶化す奴らをすぐに対処できるよう、今勉強してるから。」
ふらん「…!のえるうう!」
のえる「びっくりするからいきなり大声出さないで!」
ふらん「のえるは甘え下手すぎ!せめてふらんからは逃げないで!」
のえる「突然何言い出すのかと思ったら…難しい要求。」
のえる(お母さんにも甘えたことないのに、どうやって甘えたらいいのか分からない。)
ふらん「ねえ、あれやっぱりバイト先に言おうよ。調べたら、業務内容の漏洩は罰則なんだよ。あの人、のえるや他の人の悪口だけじゃなくて、業務のことも書いてたし。」
のえる「でもそれ、恨まれない…?」
ふらん「対処できるようにするんでしょ?のえるは裏垢も見つけられるくらいなんだから、こういう時こそ才能を役立てなきゃ。恨まれたくないんだったら、その事もバイト先に話して、のえるが見つけたって言わないようにしてもらえばいいじゃん。」
のえる「それで上手くいくなら…ふらんって、そういうところは行動力あるよね。のえるをバイト先の知り合いから引っ張ってくれた時もそうだけど。」
ふらん「のえるが我が道を行き過ぎなんだよ。周りの気にしなきゃいけないところ気にしないの、危なっかしいからやめて。」
のえる「でも、ふらんが諭してくれるんでしょ?」
ふらん「それは、まあ。…よし、そろそろ帰ろ!皆心配してるよ!」
のえる「あれ?ヴェヴェ達は?」
ふらん「えー!レレとヴェヴェがいないと帰れないよー!
…あ!見て!あそこに花が咲いてる!」
ふらんは立ち上がって花の方へ近づく。
のえる「本当だ。こんなところに咲いてる花もあるんだね。」
ふらん「なんて言う花なんだろ?」
レレ「ふら〜ん!のえる〜!」
ヴェヴェ「全く!ヴェヴェ達を置いてこうとしたヴェ!?」
のえる「勝手にいなくなったのそっちじゃん。」
レレ「2人のおかげでヴェヴェと楽しく飛び回れたレ!」
ふらん「そうなの?良かった!」
ヴェヴェ「レレが呑気なだけヴェ。おかげで2人を見失いかけたヴェ。」
のえる「でも、ヴェヴェ達見たら安心したよ。」
ふらん「レレ、この花なんて言うか知ってる?」
レレ「レ?それはムスカリレ〜!」
ヴェヴェ「ブドウみたいな見た目が特徴ヴェ。」
のえる「ヴェヴェも詳しいんだね。」
ヴェヴェ「当然ヴェ。」
のえるはヴェヴェを撫でる。
レレ「やっと仲直りできたレ?」
ふらん「うん、レレ達のおかげ。ありがとう!」
ヴェヴェ「2人は喧嘩しすぎヴェ。」
ふらん「そんなこと…あるかも?レレとヴェヴェは喧嘩しないの?」
レレ「したことないレ〜!」
のえる「逆に何で喧嘩しないでいられるの?」
ヴェヴェとレレは顔を見合せ、声を揃えて言う。
ヴェヴェ/レレ「鏡みたいだからヴェ/レ?」
ふらん「よく分かんないかも…。あ、そうだ!ふらん、一つ決めたことがあったんだよ!」
のえる「いきなりどうしたの?」
ふらん「ふらんものえると同じバイトする!今丁度募集があって、今度面接行くから!」
のえる「はあああ!?何で!?」
ふらん「何でって、のえるが心配だからに決まってるじゃん!」
のえる「流石に過保護でしょ…。」
ふらん「まあまあ、受かるかも分からないんだし、受かったらのえるを見張れって天に言われてるんだよ!」
のえる「ふらん就活もあるのに、バイトしてていいの?」
ふらん「寧ろ社会経験足りなくて、就職してから困ったら嫌じゃん。もしかしたらバイトしてないから受からないのかもしれないし!」
のえる「はあ…就活は応援してる。バイトは…受かるといいね。」
ふらん「うん!」
-数日後 寮-
ふらん「のえる!バイト受かったよー!」
のえる「…ほんとに?おめでとう…。」
ふらん「ありがとう!これでバイトでも一緒にいられるね!」
のえる「ちゃんと仕事して?」




