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夢見ぬ異端者  作者: ねるこえめ
咎める蜃気楼
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66/129

Peace1-5

-現実世界-

ふらんとのえるの寮で待ち合わせをし、るかが集合時間にやってくる。

るか「今日はよろしく。」

ふらん「よろしく!夢で会ってても、現実で会うのは不思議な感じ!」

のえる「確かに、るかのテンションがいつもより低い気がする。」

るか「夜はテンション上がるらしい。」

のえる「それにしても大分違う気が…ってせれんは?」

るか「遅刻だと思う。」

ふらん「こういう時に連絡先知ってたら…!るかはせれんの連絡先知らない?」

るか「知らない。同じ専門校だったけど、せれんはろわ以外とあんまり話さないし。」

せれん「呼んだ?」

ふらん「びっくりした!せれんいつからいたの!?」

せれん「今。」

のえる「予約制なんだから遅れないで。早く行くよ。」

4人で寮の中へ入り、各々ゲームを起動させる。

ふらん「飲み物何がいいとかある?」

のえる「せれんには渡さない方がいいよ、零すから。」

ふらん「そうなの?そう言えば、2人って同じサークルだったっけ?」

せれん「コンピュータ創作サークルっていう長ったらしい名前のサークル。」

るか「せれんがサークルに入ってるなんて意外。」

のえる「のえるも何でせれんがサークルに入ってるのかよく分からない。」

せれん「皆がどんなゲームするのかとか、創作するのか気になるだけ。」

のえる「そう言うけど、グループで作ってるゲームにも参加しないし、いつも自分のパソコンしか見てないじゃん。」

せれん「周りの作業風景も見てるよ、チラッと。」

るか「それ見てるって言うの…?」

ふらん「一度ちゃんと見てみたら?自分とは全然違って勉強になるし、面白いよ!」

せれん「それより早くゲームしよ。」

るか「せれんってゲームにしか目がないよね。」

せれん「あと創作。」

のえる「はいはい。」


-サークルの日-

相変わらずせれんはサークルで誰とも話さず、黙々と作業を続けていた。

のえる「そんななのに、よくのえるには話しかけてきたね。」

せれん「のえるも最初1人だったじゃん。それに、この中でプログラミング一番上手かったから。」

のえる「一番は言い過ぎでしょ…。でも案外周り見てたんだ。

今グループで学園祭に向けてゲーム作ってるんだけど、せれんもやらない?」

せれん「やらない。」

のえる「去年の学園祭だって何も出してなかったじゃん。せめてふらんが言ってたみたいに、一度だけでも見てみたら?」

せれん「…のえるは何で人と関わるの?ゲームなんて1人でも作れるのに。」

のえる「のえるも最初は、全部1人でやった方が楽だと思ってたよ。実際今でも1人の方が楽だと思う。でも、それじゃあお金は稼げないから。」

せれん「お金?」

のえる「うん。バイトはコミュニケーション必須だし、将来働くってなった時も、最低限の交流はあるし。せれんだってオンラインゲームで人と関わってるじゃん。」

せれん「直接は会ってない。」

のえる「でもここで直接人に会ってるよ。」

せれん「人間観察するだけなら楽しい。」

のえる「厨二病…?じゃあ自分に役割でもつけておけばいいじゃん。傍観者とか。」

せれん「それ、凄く良い。」

のえる「というわけで、他の人がどんな作業してるのか見に行くよ。」

せれん「傍観者ならここで良いじゃん。」

のえる「作業内容見えてなかったら傍観できてないじゃん。」

せれん「確かに。」

2人で他の部員の作業風景を見て回った。

のえる「これ、今うちのグループで作ってるゲーム。」

「七海さんが来るなんて、珍しい…!」

「如月さんよく連れてきたね!」

のえる「せれんは今傍観者なので。それで、どう?」

せれん「なんかありきたりなゲーム。」

「言ったなあ!」

「それ、丁度悩んでたんだよね…。」

せれん「でももうゲームなんて作られすぎて、真新しいのは無理でしょ。それが現実の真似事の世界なんだし。」

ララ「せれん!何でララが言ったこと曲解して言うラ!?ララは人が作りあげた世界だけで出来上がった美しさや面白さがあるって言ったラ!」

せれん「そうそう。真似事ならではの美しさや面白さがあるってこと。」

「何言ってるの…?」

のえる「つまり、ゲームは現実を真似てるだけだけど、そのゲームにしかない面白さがある…てこと?」

せれん「そういうことなの?」

ララ「そういうことラ!」

「何で七海さんが聞くの…?」

せれん「大丈夫。そういう事らしい。」

「はあ…。」

のえる(誰かと話してる?もしかしてララ?でも、ヴェヴェやレレみたいにどこかにいるように見えない…。)

のえる「じゃあ、せれんはどうやったらこのゲームが面白くなると思う?」

せれん「レトロな雰囲気は良いと思う。でも動きがダサい。音楽もダサい。」

「音楽は雰囲気作りで、後でちゃんとしたフリー音楽探すつもり…。」

せれん「それならせれんが作曲した方が何億倍も良いのになる。」

「七海さん作曲できるの!?」

のえる「せれんって確か音楽科だったっけ?」

せれん「うん。作曲の勉強してる。」

「お願い七海さん!グループに入って!」

せれん「やだ。」

「ここに来て何で!?」

せれん「せれんは傍観者だから。」

のえる「それじゃあ曲作っても、著作権の問題でゲームに入れられないよ。」

せれん「のえる、傍観者以外にかっこいい役割ない?」

のえる「自分で考えてよ…せれんの方がゲーム詳しいでしょ。」

せれん「うーん…じゃあ今から暗躍者になる。これで曲作れる。」

「やったー!」

「ありがとう!」

せれん「その代わり、徹底的に面白いゲームにする。のえるも手伝って。」

のえる「あんまり難しいのにしないでよ?」


-夜 寮の屋上-

ふらん「せれん、ゲーム作り参加してくれたんだ!良かったね!」

ヴェヴェ「のえるの手にかかればせれんも駒に過ぎないヴェ。」

のえる「何でこんなに厨二病が多いの…。」

ヴェヴェとレレの声は、今のところのえるとふらんにしか聞こえない。偶に寮の人が屋上に来るので、1人でいると鳥と話していると思われかねない為、なるべく2人で屋上に行くようにしていた。

のえる「ねえ、他の守護精霊もヴェヴェやレレみたいに鳥なの?せれんが誰かと話してるみたいだったけど、室内だったし鳥はいなかったんだよね。」

ヴェヴェ「他の守護精霊が鳥とは限らないヴェ。様々な姿で現実世界に擬態してるヴェ。」

ふらん「そういうものなんだ〜!せれんの近くにはララがいたのかな?」

のえる「声は聞こえなかったけど、途中からおかしな事言い始めて自問自答してたから、もしかしたらララと話してるのかなって。」

ふらん「つまり、せれんが協力してくれたのはララとのえるのおかげだね!」

のえる「それを言うならふらんのおかげだよ。のえるはせれんがサークル活動をしなくても、放っておくつもりだった。でもふらんがああ言ったから、せれんが加わったらどうなるんだろうって気になっただけ。」

レレ「ふらんのおかげでのえるが動いて、のえるのおかげでせれんが動いたレ〜!めでたしレ〜!」

ふらん「人の輪ってこうやって広がってくんだ〜。なんか良いね!夢の中で皆と会えて、のえるとも仲直りできて、もっと仲良くなれて!良いことだらけだよ!」

のえる「呪いがどうの言われたのに呑気だねー。るか達も何かあるみたいだし、のえる達にも何か呪いがあるのかな。」

ふらん「この世界で上手くやっていけないこと自体が呪いじゃなかった?」

のえる「それだけじゃなさそうだから困ってるんじゃん。」

ふらん「まあそれはその時に考えるしかないね…。先に考えて対処できるものでもなさそうだし…。でものえるとなら、何だって乗り越えてみせるよ!」

のえる「ここにも厨二病がいる…。」

のえるはふらんにつられて笑顔になっていた。

小説をあまり読まない為、脚本調になっています。

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