Peace1-4
ふらんは好きな服で、大学のいつメンと街を歩くことにも慣れてきていた。
いつものようにショッピングをしたり、食べ歩きをしたりと楽しんでいると、目の前に1人でこちらへ歩いてくるのえるを見かけた。
のえるとパートナーであることは秘密の為、声をかけようかと悩んでいる間に、のえるはふらんの横を通り過ぎた。
その後、屋上でもなかなか会わなくなり、連絡の頻度も減っていった。
ふらんは避けられていることに気づくも、どうすれば良いのか分からず、久しぶりに会ったのは夢の中だった。
レレ「ふらん〜!」
ふらん「何この丸いの!?」
レレ「レレだレ〜!」
ふらん「レレって⋯あの、鳥のレレ⋯?でもこんなに丸くないし、羽違うし⋯」
レレ「夢の中ではこの姿レ〜。鳥の羽は、ここでは飾りレ。」
ふらん「夢の中⋯?確かにこんなところ見たことない⋯。」
レレ「それより、レレが怪我をした時、助けてくれてありがとうレ!」
ふらん「⋯!本当にレレなんだ⋯!あー!!!」
レレ「どうしたレ!?」
ふらん「こういう魔法戦士の序盤っぽいことが起こったら、『ぬいぐるみが喋ったー!』って言いたかったのに!!!練習したのにいい!!!」
ふらんは膝をついた。
レレ「相変わらずレ〜⋯。」
ふらんはみれいとゆらと合流し、少し経つと後からのえるが教会へ入ってきた。
のえる「ここどこ?」
ヴェヴェ「教会とのえる、絵になるヴェ!」
ふらん(のえる!?何でのえるも夢の中に⋯!?気にしすぎて出てきたのかな⋯。)
ろわから夢の中の事や贖罪の事を聞き、驚きはしたが、ふらんはのえるとどう仲直りすれば良いかということばかり考えていた。
-次の日曜日 夢の中-
レレ「のえると話さないレ?折角夢の中レ?」
ふらん「でも…もし気に障るようなことしちゃってたら、話しかけてほしくないかもしれない…。」
レレ「それは全部ふらんの空想に過ぎないレ!早く行かないと、後悔するレ?」
ふらんはのえるの言葉を思い出す。
のえる「のえるは、そういう自分を大切にしない選択の方が後悔する。」
ふらん「そうだね…ありがとうレレ!行ってくる!」
レレ「頑張るレ〜!」
草取りを終え休憩しているのえるに、ふらんは声をかける。
ふらん「あの…さ、最近避けられてる気がするんだけど、ふらん何かした?のえるの気に障ることしちゃったなら謝るから!」
のえる「…ふらんは自分を大切にしても、誰とでも仲良くなれるじゃん。」
ふらん「え?」
のえる「のえるの大好きな服を解ってくれる人なんて、ふらんしかいない。学部の問題もあるけど、ふらんには自分を出しても受け止めてくれる人がいる。なら、のえるは別にいらないと思って。」
ふらんは初めて、等身大ののえるに触れられた気がした。のえるの隣に腰かける。
ふらん「それがそう上手くもいかないんだよね〜。聞き役に徹してるからなんとかなってるだけで、自信なんてまだまだないし。」
のえる「…。」
ふらん「でものえる、自信なくしてたふらんに言ってくれたよね。自分を大切にしない方が後悔するって。のえるのおかげで、ふらんはまた自分の好きと向き合えてるんだよ。」
のえる「それは…良かった。でも結局、ふらんは人から好かれる才能があるから。自分を出したふらんは人気者で、のえるからはもう遠い存在だよ。」
ふらん「何それ!ふらんが人気者っていうけど、のえるみたいな大人しい自由人と仲良くなる方が難しいんだよ!」
のえる「…あははっ!何その励まし方!」
のえるとふらんは笑いがこぼれた。
ふらん「…のえる、本当は自分に自信ないでしょ。」
のえる「うん。がっかりした?」
ふらん「する訳ないじゃん。寧ろ、親近感が湧いた。のえるは無敵なんだって、勝手に思ってたから。」
のえる「確かにふらんより人の目は気にしないけど、単純に気になるところが違うだけだよ。バイトでは最低限の常識がないとできないし、そういうところでは気をつけてるつもり。」
ふらん「バイトかあ…ふらんも就活に活かせるようにバイトしなきゃいけなかったのに、もう就活始まっちゃったよ…。」
のえる「ふらんがバイトするところなんて、想像つかない。」
ふらん「それはふらんの台詞だよ!のえるがバイトしてるなんて思ってもみなかったよ!」
のえる「寮は国からの支援じゃ払えないし、自分で稼いで自由にお金使いたかったから。」
ふらん「その動機はのえるっぽいかも。ふらんもバイトしたいな〜。」
のえる「その前に就活じゃなかった?」
離れたところで、ヴェヴェとレレがのえるとふらんの様子を見ていた。
レレ「仲直りできたみたいで良かったレ〜!」
ヴェヴェ「全く、のえるにはヴェヴェだけで十分ヴェ。何故あのふらんとやらと仲良くしたがるヴェ?」
レレ「レレの大好きなふらんを悪く言わないレ!」
ヴェヴェ「ご、ごめんヴェ…。」
-夢の中-
自由時間にのえるとふらんはせれんの様子を見に行った。すると、せれんが見覚えのあるゲームをしていた。
ふらん「それ、唯一オンラインでパーティ組めるシリーズじゃん!ここネット繋がってるの!?」
せれん「繋がってないからオフラインで進めてる。それにいつも違う人と組むけど、全然連携取れないから飽きてきたとこ。」
のえる「せれんもそのゲームやってたんだ。」
せれん「もしかしてのえるもやってる?」
のえる「一度やめてたけど、ふらんがこの前やってたから久しぶりに始めたよ。今新しいストーリーやってるとこ。」
せれん「のえると一緒にゲームできるってことはふらんも強いよね?役職何?現実世界で一緒にやろ。」
せれんが食い気味にふらんに顔を近づける。
ふらん「で、でもこのメンバーじゃヒーラーいないと無理だよ!今回のストーリー、コンピュータ連れてけないから、何処かでヒーラー募集しないと。」
のえる「だけど、このゲーム1人でやってる人って特定のグループ入らないで寄せ集めでやってるし、せめて2対2じゃないと募集かけても見つからないと思う⋯。」
ヴェヴェ「せれんは諦めて一人でやるヴェ。」
せれん「何この鳥、焼き鳥になりたいのかな。」
ヴェヴェ「ヴェ!?」
ララ「3人の中で誰かヒーラーできないラ?」
のえる「最高レベルにしてるの、呪いの役職だけだな⋯。」
せれん「バーサーカーな役職しか興味ない。」
ふらん「魔法使えるのは鍛えてるけど、ヒーラーに特化したのじゃないし⋯。」
るか「あ、そのゲーム面白いよね!せれんもやってたんだ!」
突然、るかが後ろから話しかけてきた。全員が振り向き、期待の眼差しを向ける。
るか「皆、どうしたの⋯」
せれん「るか、一番鍛えてる役職は?」
るか「え?ちょっとずつしか進めてないから、そんなに強くないよ⋯」
のえる「それで!?役職は!?」
るか「えっと、回復魔法専門の役職は網羅してるかな。戦うのはそんなに得意じゃなくて⋯」
ふらん「るかー!もし良かったら、皆でゲームしない?」
ふらんはるかに力強く握手し、腕を振り回した。
るか「え!?今!?」
せれん「今はネットに繋がらないから、現実世界でやろ。どっか良い場所ない?」
のえる「それなら、のえる達の寮にフリースペースあるから、そこにしよ。明日予約取る。」
レレ「るかは大丈夫レ?」
るか「うん!用事ない日なら大丈夫だよ!」
メメ「あんまりるかをこき使っちゃだめメ。」
ふらん「当たり前だよ!るかありがとう!」
小説をあまり読まない為、脚本調になっています。




