Peace1-2
せれんは早速ゲームの電源をつけ、のえるとゲームを始めており、りおうとろわは植物の本を読もうとしていた。ふらんとるかはお菓子を広げ、ゆらやみれいは何を話せば良いのか分からず、ただそわそわしている。
お菓子の袋を開けながら、のえるは口を開く。
のえる「お泊まり会してから言うことじゃないけど、ゆらるかとみれりおは付き合ってるんじゃないの?パーティとか迷惑じゃない?」
るか「付き合ってると言うかなんというか⋯」
ゆら「なんて言うんでしょう…。」
ゆらとるかは顔を見合わせる。
りおう「りおう達は法的伴侶制度の相棒ではありますが、これは付き合ってるんですか?」
みれい「そうなのですか?」
のえる「何でどっちも曖昧なんだ…。」
ゆら「あ、あの、迷惑じゃなければ皆の恋バナを聞かせてほしいです⋯。やっぱりお泊まり会の醍醐味ですし⋯。」
ふらん「えっと⋯。」
みれい「じゃあ好きな人がいる人は、挙手してください!」
8人「…」
誰も手をあげなかった。
みれい「ゆら、るかに告白したって言ってましたよね!?」
ゆら「だからって挙手はしたくないです!みれいもりおうが好きなんじゃないですか!?」
みれい「さあ?」
ゆら「誤魔化さないでください!」
るか「元気だねー。」
せれん「るかもゲームしよ。」
ゆら/みれい「せれんは!?」
せれん「何?」
みれい「好きな人、いないのですか?」
せれん「いない。いたこともない。」
ゆら「そ、そうなんですね…。」
ゆらとみれいは、自然とろわの方を見てしまう。
ろわ「私?」
ゆら/みれい「はい。」
ろわ「いたことないな。園芸で忙しいし。」
せれん「せれんもゲームと創作で忙しい。」
りおう「せれんは兎も角、ろわは小学校の時からすぐに帰宅していますもんね。サークルにも入ってませんし。」
ゆら/みれい(てっきり幼馴染って好き同士なんだと思ってました。)
ゆら「ふらんはよく一緒にいますけど、恋愛の話は聞いたことがないかもしれません。」
みれい「みれいもないです。」
ふらん「そうだったっけ?」
ゆら「のえるはいますか?」
のえる「んー?」
せれん「のえるもふらんも答えないのズルい。道連れにできるまでゲームしない。」
そう言ってせれんはゲームのコントローラーを降ろす。
のえる「あー…恋愛ではないけど、ふらんとのえる、パートナー?だよ。」
7人「…」
ゆら/みれい/ふらん「ええええ!?!?」
外から鳥が飛んでいく音がした。
のえる「静かにって言ったじゃん!」
ふらん「正確には家族愛探しのパートナーだし!その前に内緒って約束だったじゃん!」
みれい「家族愛探しのパートナー?それは聞いて良かったのでしょうか?」
のえる「…後のことはふらんに聞いて!せれん、言ったんだからゲーム!」
のえるはせれんとるかと共にゲームへ逃げた。
いつの間にかろわとりおうは本を読み進めている。
2人の出会いに興味津々なゆらとみれいに、ふらんは問い詰められる。
ゆら「そう言えばふらんの話、全然聞いた事なかったかもしれません。」
みれい「そうです。ふらん聞き上手だから、いつの間にかゆらとみれいの話になってるのですよ。話してくれるの待ってたんです。」
ゆら「勿論、ふらんが迷惑じゃなければですけど。」
ふらん「うーん、変に噂になりたくないってだけだし、のえるが明かしたから、話してもいっか!
家の話は前にもしたよね。ふらん、小さい頃からパパとおばあちゃんに育てられてて⋯」
-ふらんの幼少期-
ふらんの家は父子家庭で幼い頃は祖母がいた。よく父親のパソコンを借りて、ネットを見ていた。
そこで魔法戦士のアニメを見つけ、アニメにハマり、いつの間にか魔法戦士のゲームにもハマっていった。
段々と魔法戦士のファッションに興味を持ち、家庭科室を借りて、余っている布地から魔法戦士のような衣装を作っていた。
ある時、街でかわいい服を着て堂々と歩いている人を見かけ、ふらんも自分が作った服で出かけられたらと思うようになる。
初めてデザインした魔法戦士のような服は、拙くもふらんにとっては宝物だった。早速その服を着て、買い物をしてみた。
しかし明らかにふらんを見て笑う声が聞こえる。すぐに帰ろうとするも、聞こえる全ての笑い声が自分に向けられているもののように感じた。
ふらん(前に凄くかわいい服で歩いてた人も、笑われたりしたのかな…それともこの服が派手すぎた…?ふらんのデザインセンスがないせいで…。)
どうにもならない怒りや悲しさ、悔しさを抱き、ふらんは家に帰る。もっとセンスがあれば。もっと服を上手く作れれば。もっとお金があって良い布地が買えれば。もっと自分に自信があれば。そのような怒りからトルソーにかけた服の右肩部分を破いてしまい、正気に戻る。
それからふらんは、自分が作った服を着ることはやめ、作ることに自分の好きを込めた。
専門校で服飾を専攻し、ふらんの父親の方針の元、大学で家を出て寮に入った。芸術学部服飾科に進むも、周りのデザインセンスに圧倒された。
ふらんは自分に服作りは向いてないと、美術方面に転科を考えるも、ゆらとみれいの励ましにより、服飾の道へと進み続けた。服飾以外に取り柄がないとも思ったが、破った服を作り直す勇気が出て、実家から寮へ持ち出し、課題の合間に作り直していった。
小説をあまり読まない為、脚本調になっています。




