Peace5-5
ゆらとふらんが、みれいの元気がないことに気がつく。
ゆら「みれい、少し元気がない気がしますが、何かありましたか⋯?」
みれい「え!?そんなに元気なく見えますか!?」
ふらん「うん、無理にとは言わないけど、何かあったなら話聞くよ?」
みれいは、ゆづきとの出来事を2人に話した。
みれい「久しぶりに痛いことを言われました。でも、ゆづきに酷いことをしてしまったとも思ってます。」
ゆら「社会に馴染めないこと、なかなか話せないですよね⋯。ゆらもまだ、大学の友達には話せていません⋯。」
ふらん「ふらんも、人を信用するのに時間かかるけど⋯ゆづきはきっと、知ってても仲良くしてくれるんじゃないかな。人を貶すようには見えないし。」
みれい「ゆづきは、何処かでみれいが社会に馴染めないと分かっていても、一緒にいてくれたのでしょうか。それなら余計に酷いことをしてしまいました⋯。」
ゆら「ですが、みれいもゆづきさんと純粋に一緒にいたかったのでしょう?」
みれい「それは勿論!」
ふらん「それなら、どうにかなると思うな〜!それに、ふらんもみれいに話しかけてもらって嬉しかったし!」
-ふらんとみれいとゆらの出会い-
入学したての頃、みれいは色んな教室や棟を探索していた。そんな時、入学前の課題発表として飾られていた可愛い服を見つける。
みれい「服飾科…明日見ふらん。」
みれいは教授に明日見ふらんはどこにいるのかを聞き、実技授業後のふらんの教室へと向かった。
みれ「明日見ふらんさんはどこですかあ!?」
教室がざわめき、皆の視線がふらんへと集まった。ふらんはそっと手を挙げた。
ふらん「な、何かしましたか…?」
みれいはふらんの元へ駆け寄った。
みれい「メディア科の花城みれいです!明日見さんの入学前課題の服、とっても可愛いかったです!良ければあんなに可愛いデザインが思いつく方法、教えてもらえませんか!」
ふらん「ありがとう。でも方法って言われても、特に何も…」
みれい「確かにここじゃ話しづらいですよね。もし良ければ、一緒に帰りませんか?」
ふらん「う、うん…。その前に寄りたいところがあって、そっちに行ってからでもいい?」
みれい「勿論!」
ふらんが訪れたのは職員室の前にあるリサイクル場だった。
みれい「これって飾り物じゃなかったのですね!」
ふらん「うん。皆がいらないものを置いていったり、持っていったりできるところだよ。ここに時々良い布があったりするんだけど、今日はないな…素材置き場も見に行っていい?」
みれい「良いですよ!というかそんな場所ありましたっけ?」
地下に降りると、もうすぐゴミとして処分される素材が眠っていた。
ふらん「あ、この紙、次の授業で使えそう。」
みれい「こんなに綺麗なものを捨てる人もいるのですね。」
ふらん「うん。勿体ないし、誰でも持って行っていいからここもよく来るんだ。」
みれい「明日見さんはお宝を見つける天才ですね!」
ふらん「ううん、皆使ってるし大したことないよ。」
みれい「大したことあります!現にみれいはどちらも存在自体知らなかったので!」
-帰り道-
みれい「それで、デザインが思いつく秘訣とかあるのですか!?みれい今ちょうどスランプで、何も思いつかないのですよね〜。」
ふらん「ふらんも、今周りの凄さに圧倒されてて、転科しようか考えてた。だから、何もアドバイスできなくて…ごめん。」
みれい「そんな!明日見さんは転科したい学科があるのですか?」
ふらん「そう言われると、特には…。でも、ふらんが作らなくても、誰かが可愛い服を作ってくれるって、皆の作品を見て思った。」
みれい「そんな事ないです!明日見さんにしかあの可愛い服は作れなかったはずです!きっとみれいの可愛い物好きな友達が見たら、感動すると思いますよ!」
ふらん「そう…?」
みれい「明日見さん、雑貨に興味はありますか?」
ふらん「うん、よく街の雑貨屋行くよ!」
みれい「それなら、その友達の親御さんが経営している雑貨屋があるのです!凄く可愛いので一緒に行きませんか!?」
ふらん「え…ちょっと!」
みれいはふらんを引っ張って商店街へと向かった。
みれい「こんにちは〜あ!ゆら!」
雑貨屋につくと、ゆらが丁度お店の手伝いをしていた。
ゆら「みれい!いらっしゃいませ!そちらの方は、みれいの友達ですか?」
みれい「はい!今日友達になりました!」
ふらん「は、初めまして。服飾科の明日見ふらんです。」
ゆら「初めまして、児童学科の双葉ゆらです…。」
少しの沈黙が続いた後、ふらんはゆらの近くに置かれたぬいぐるみに目がいく。
ふらん「あ、そのぬいぐるみ、可愛い。」
ゆら「ありがとうございます!これは売り物じゃないんですけど、ぼくが小さい頃から大事にしているぬいぐるみのフィフィです!」
みれい「ゆらとフィフィはいつでも何処でも一緒なんですよ!」
ふらん「大事にされて、きっとフィフィも嬉しいだろうね!」
ゆら「そうだったら、ぼくも嬉しいです…!」
ふらん「ふらんも、そんな服が作れたらな…。」
みれい「そう言えばさっき、転科しようか悩んでるって言ってましたよね。でも凄く可愛い服作れるのですよ!学校に飾ってあります!」
ゆら「そうなんですか!今度見に行ってもいいですか?」
ふらん「うん。でも、期待するほどの物じゃないよ。」
みれい「ふらん!そんなこと言うと、服が泣きますよ!」
ふらん「え?」
みれい「折角この世に生み出されたのに、生み出した張本人に気にいられてないなんて、服が可哀想です!」
ふらん「それは…」
ゆら「ぼくはまだ明日見さんの服を見れていませんが、フィフィやここにある雑貨は、両親や色んな方々が愛情を込めて作った物なんです。だから買ってくれる人達にも大事にしてもらえると、信じています。」
ふらん「確かにここにある品物、全部可愛くてキラキラしてる。そうだよね、折角作ったのに、自分が気に入ってないなんて、服に失礼だよね。ありがとう、花城さん!双葉さん!」
みれい「気軽にみれいって呼んでください、ふらん!」
ゆら「みれい、相変わらず名前呼び早いです!」
ふらん「分かった。よろしく、みれい!ゆら!」
ゆら「明日見さん、適応能力が高い人です!」
それから3人は学科は違えど、学校であったことや日常の話をする仲になった。
レレ「もしかして、みれいの所為でふらんって皆から距離置かれてたレ?」
ふらん「ちょっとレレ!そんなことないよ!それまでふらんは誰にも話しかけられてなかったし!」
みれい「レレ?そう言えばさっき、ふらんはレレと話せるって言ってましたね!」
ゆら「何て言っていたんですか?」
ふらん「みれいの行動力が凄いって話!」
みれい「そうですか?でも、それでふらんに迷惑かけてたら申し訳ないです…。」
ふらん「ううん!みれいとゆらのおかげで、ふらんは学校生活楽しくなったんだから、迷惑なんてかけられてないよ!」
レレ「皆は人間不信な分、大切だと思った人はちゃんと大事にするレ〜!」
ふらん「そうそう!レレも『皆人間不信な代わりに、大切な人はちゃんと大事にするレ〜!』って言ってるし!」
フィフィ「だからといって、3人は不器用ですフィ。」
ゆら「フィフィ!確かにゆらは不器用ですが、みれいとふらんは不器用じゃないです!」
みれい「そこはゆら自身も庇ってください!?⋯でも、ゆらも頑張っていましたし、みれいも話し合い、頑張ってみます。」
みれいはゆらとふらんに相談でき、少し肩の荷がおりた気がした。
その後日記によると予定通りお泊まり会をしたようで、家に帰るとすぐに眠ってしまった。
小説をあまり読まない為、脚本調になっています。




