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夢見ぬ異端者  作者: ねるこえめ
〜眠れる祝福〜
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Peace3-4

ほまれ「ねえ、なんか家の外に猫が並んでるんだけど⋯。」

みれい「そうだ!ちゃんとお礼しなきゃ!ミュミュも一緒に来て。」

ミュミュ(ミュ?)

玄関へ出ると、知らない猫がずらりと並んでいた。

みれい「散歩してる猫達に、ミュミュがどこに行ったか探してもらったんだよ。

皆ありがとう。この子がミュミュ。」

猫1(思ったより小さい猫ニャ。)

猫2(どっから見ても金持ちの世間知らず猫ニャ。)

猫3(きっと自分だけで散歩したことないニャ。いつもこの家の主に甘えてそうニャ。)

猫4(皆、この猫のおかげで美味しいおやつもらえるんだから我慢ニャ。)

猫2(夜ご飯もあるけど、内緒ニャ。)

ミュミュは人見知りならぬ猫見知りが発動し、気が付けばみれいの後ろに隠れていた。

みれい「約束のおやつ。本当にお騒がせしました。」

猫一同(おやつニャー!)

みれい「ミュミュのこと聞いたら、皆すぐ探しに行ってくれたんだよ。こんなに皆から探してもらえるなんて、愛されてるね〜。どこで知り合ったの?」

ミュミュ(いや知らないミュ!こやつらの場合、おやつ目当てミュ⋯!もう当分隠れるのやめるミュ⋯。)


-りおう宅-

リュリュは窓辺に来た猫の話を聞く。

リュリュ(まさかミュミュ、失踪するなんてリュ⋯。結局家にいたみたいリュが、本当に面倒なことしてたリュ⋯。)

りおう「リュリュ、さっきから色んな猫が会いに来るけど、何かあったの?」

リュリュ(伝えられるなら伝えたいリュ⋯。今度リュリュの猫の知り合いを、ミュミュにも紹介して、世間知らずを直さないとリュ。)


-回想 りおうとリュリュの出会い-

退院したばかりのりおうは、道端で怪我をしていた猫を見つける。

動物病院に連れていき、飼い主もいないようなので、そのまま家へ連れて帰った。

だが、りおうの母は猫を見るなり怒り出した。

母「結婚式を運営する家に猫は必要ありません!今すぐ動物病院に預けなさい!」

りおう「⋯はい。」

りおうは一先ず部屋に猫を匿った。

次の日、動物病院の隣にあるブリーダーさんの元へと向かった。

りおう「ごめんね、色んなところに連れ回して。最初に見つけたのが、りおうじゃなければ⋯。」

ブリーダー「⋯時々、遊びに来てくれる?この子、貴方のこと好きみたいだから。」

りおう「⋯はい。よろしくお願いします。」

りおうが離れようとした時だった。

猫「リャッッ!」

ブリーダー「大丈夫!?」

りおうを追って走ろうとした猫は、怪我をした足を庇って転んでしまった。

その様子が、入院していた頃の自分と重なった。

りおうは猫へと駆け寄る。

りおう「⋯やっぱり、この猫と一緒にいたいです⋯。」

りおうは家へと連れて帰るも、親に怒られることは目に見えていた。

家の敷地内で身を潜め、猫にご飯をあげる。

りおう「⋯このまま外にいれば、バレないはずだから。家の中に入れられなくてごめんね。」

猫はりおうに擦り寄る。そのまま、りおうも猫を覆い隠すようにまるまって眠った。

数時間後、使用人が熱を出したりおうを見つけ、目が覚めると部屋の中にいた。

母「何やってるの!?ただでさえ身体が弱いんだから、寒い中長時間外に出ちゃ駄目でしょ!?」

りおう「⋯すみませ⋯それより猫は!?」

母「猫?ブリーダーへ預けてきたから、大丈夫⋯」

りおう「何も大丈夫じゃありません!」

りおうは直ぐさま立ち上がり、ふらふらになりながら扉へ向かう。

母「ちょっと!何処に行くの!?」

りおう「あの子を迎えに行くんです。例え母上が家にいれてくれなくても、りおうはあの子と外で過ごします。」

母「何言ってるの!?そんな事したらまた倒れるんだからやめなさい!貴方には次期社長になってもらわないと⋯」

りおう「りおうは次期社長になんてなるつもりはありません!そんな事より、あの猫の方が大事です!」

初めて反抗したりおうに、母は驚き後ずさった。

母「そんな事って⋯!⋯分かった。あの猫をうちへ迎えたら、絶対に社長を継ぎなさい。それでいい?」

りおう「⋯そうやって猫をご褒美のように使わないでください。この家に入れなくても、りおうは自分で猫と住める場所を探します。」

母「そんなの外しかないでしょ!⋯はあ。⋯家にいれても、今まで通り時期社長になる為、勉強をこなすこと。これでいい?」

りおう「⋯分かりました。ありがとうございます。」

こうして、リュリュと家で一緒に暮らすことができるようになった。


りおうは宝華家で母親と会うこと、みれいに何と伝えれば良いかで悩み続けた結果、ストレスが募り、度々学校を休むようになってしまった。


-夢の中-

りおうは自分の道を歩むため、穏便に親と勘当できないかを考え、実行してきた。だが最近、その選択が正しかったのか、他人を巻き込んでまで選んだ行動に後悔し始めている。

そんな時、リュリュとろわがりおうの傍へやって来た。

ろわ「みれいと何かあったの?」

りおう「みれいというか…法的伴侶制度のことで、親と色々あって…。」

ろわ「…花を育てるために、家を出たんじゃなかったっけ?」

りおう「はい…ですが何が正しい道だったのか、よく分かりません。今だって一人暮らしができているのは、親が仕送りをしてくれているおかげで…親はりおうが社長になると信じているからここまで支援してくれているのに、本当は親の願いを叶えようだなんて思ってない…。全部、中途半端にした所為で、色んな人を悲しませることになってしまいます。」

リュリュ「何で正しいか正しくないかなんだリュ?中途半端でも、未来のことならどうにかできるリュ。結局はりおうが何をしたいかリュ。」

りおう「そんな勝手に決めていいものでもないでしょう…。現にりおうが誤った選択をしたから、みれいの家を巻き込む形になってしまいました。」

リュリュ「りおうは責任を感じると、物事を狭く考えすぎリュ。」

ろわ「リュリュの言う通りだよ。自然に目を向けていたら大半の悩みはちっぽけに思えるよ。」

りおう「…りおうの悩みはちっぽけだと言いたいんですか?」

ろわ「何でそう捻くれて捉えるの。ただりおうが親の意向を押し切ってまで自然を愛してるなら、そう思えるんじゃないかなって。取り敢えず、ちゃんとみれいと話してみたら?悩むより、行動した方が楽な時もあるよ。」

りおう「そう…なのでしょうか…。」

小説をあまり読まない為、脚本調になっています。

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