Peace2-5
-夢の中 休憩時間-
ミュミュ「そう言えば、りおうは何で日記を書いてなかったミュ?リュリュ、ちゃんと説明したんじゃないミュ?」
リュリュ「それはリュ…」
リュリュは初めて夢の中で集った時、りおうとした会話を思い出す。
-回想 夢の中-
リュリュ「現実世界に戻ったら、ここで起きたことを忘れちゃうリュ。だから、これに、書き残しておくリュ。」
りおう「忘れる?夢の中だからですか?」
リュリュ「これも呪いの一つリュ。」
りおう「そうですか。るか達も何かあるみたいですし、それと同じようなものなのですか?」
リュリュ「流石りおうリュ!理解が早いリュ!」
りおうは諦めたように、また本を読み始める。
リュリュ「…他に聞くことないリュ?」
りおう「はい。それより、ここにある本は植物のことが山ほど記してあって面白いです。現実では見たことがありません…。一体どこの本なのでしょう…。」
リュリュ「リュ…。」
りおう「ですが、今では後悔しています。折角有意義な時間なのに、本を読むことに集中した結果、現実ではみれいが残してくれた日記しか情報量がありません。こっちでも忘却していきますし、もっと書き残しておけば良かったです…。」
みれい「なんか褒められてる気がしませんね…。でも最近はここの本読んでないですよね。まさか全部読み終わったのですか?」
りおう「いいえ。知らない言語で書かれているので、絵で分かるところだけしか読めていません。幾つか読めば解読できそうですが、今は園芸に日記とやることもあるので。」
みれい「へー知れば知るほど面白い場所ですね。こんなところで死ねたら良いのですけど。」
りおう「⋯みれいが死に急ぐ理由って何なんですか?」
みれい「小さい頃、仲良くしていた子がいて…今思えば好きだったんだと思います。その子は家で色々あって、ある時みれいに言ったんです。」
-回想-
あま「一緒に死のう。死んだら親とも離れられて、ずっと一緒にいられるんだよ。きっとそれが、一番幸せなんだよ。」
みれい「なんでですか?死んだら一緒にいられるか分からないじゃないですか。それって幸せなのです?」
みれい「その子が抱えていたものに気づけなくて、余計なことを言っちゃったんです。」
りおう(その人が原因で...。)
みれい「その後、その子は施設に移るため、転校していきました。ですが暫く経ってから、こちらに戻ってきたと噂で聞いて。」
その頃みれいは病にかかり、死ぬ病気でもないので、このまま病気が治りもせず死ぬことすらできない現実を目の当たりにしていた。次第に精神が削れていき、漸くあまの気持ちが分かる。
みれい(そっか。あまはきっと、一人で死ぬのが怖かったんだ。それと同じくらい生きるのも嫌で⋯。もう一度会って、ちゃんと話したかったな。)
そんな時、あまが島に戻ってきたと噂で聞く。
何処にいるのか沢山の同級生に聞き、あまの学校へ会いに行った。
みれい「あま!」
あま「…みれい?ここの生徒だったっけ?」
みれい「あまに用事があるって言ったら、待たせてくれたのです。」
あま「セキュリティどうなってんのこの島…。」
みれい「あの!あの時はごめんなさい。あまの気持ちが理解できてないのに、余計なこと言って。あれから色々あって、やっと何で一緒に死にたいか、分かったんです。だから、約束遅くなったけど、一緒に死にましょう。」
あま「え?嫌だよ。そんなの一時の感情に決まってるじゃん。今は親と離れられて楽しいし。ていうか、それだけの為に会いに来たの?」
(…そっか。もうこの人はちゃんと前に進めたんだ。それなのに今更、嫌な過去を思い出させちゃったんだ。いっそのこと、殺してもらえないかな…。)
みれい「…じゃあ殺してください。」
あま「は?」
みれい「あの時一緒に死のうと言われたこと、ずっと考えてました。もう一緒に死ぬ気はないなら、殺してください。それならあまは死なないですし、いいでしょう?」
あま「頭おかしいんじゃないの?そんなことしたら捕まっちゃうじゃん。迷惑もいいところだよ。」
自分でも何故その思考に陥ったのか分からない。だが、何か大切なものを壊された気がして、壊すなら全て壊して欲しかった。それが悔しくて悲しかった。
いつからか、大切な人と一緒に死ぬのが最大の幸せだと思うようになっていた。
みれい「だから話すらできなくなる前に、ちゃんと言おうと思って、りおうには伝えたいこと伝えてるつもりです。」
りおう「そうだったんですか。⋯すみません。」
みれい「何でりおうが謝るのですか?」
りおう「ちゃんと理由も知らずに変わっているとか、無神経すぎたので。」
みれい「でも、りおうはおかしいなんて、一度も言ってないです。」
りおう「それはりおうも、偶然言われたことがあるだけで⋯。」
みれい「じゃあやっぱり、ここにいる皆運命共同体なんですね。最初はあんまり信用できませんでした。ゆらとふらん以外会ったことなかったですし、皆隠すの上手ですから。でも、りおうは法的伴侶制度で会ったから、みれいの願いを言ってみてもいいかなって。」
りおう「つまり、それはりおうじゃなくても、誰にでも言うんですか?」
みれい「え?」
りおう「だから、一緒に死のうとか。」
みれい「うーん…りおうに出会ってなかったら分からないですね!」
りおう「は?」
みれい「へへっ、りおうと出会った世界だから、りおうにしか言いませんよ。」
りおう(またそうやってからかって…。図太い人かと思ってましたが、意外と儚い人です。我が強くてすぐに行動に移せてしまう、りおうが何処かで迷っていたらいつの間にか消えていそうな…)
-回想-
??「儚くて、今にも消えてしまいそう…。」
??「可哀想に。」
??「本当に儚いね⋯。」
りおう(自分が言われて嫌だったことを他人に思う日がくるなんて…時が経つのは怖い。)
りおうは身震いし、過去を思い出すことをやめた。
小説をあまり読まない為、脚本調になっています。




