Peace2-4
-夢の中-
ふらん「依頼?」
ろわ「そう。数年前から神楽家が緑化計画を進めてるって知って、島中から幾つか依頼が来てるんだけど、皆にも手伝ってもらえないかなって。」
ゆら「で、ですが、それって今までより責任重大ってことですよね⋯?今でも足を引っ張っているぼくができるかどうか⋯。」
ろわ「内容的に一人で作業することはないと思うけど、困ったらすぐ聞いて。今回は現地に植えてあって、剪定っていうのを手伝ってほしい。」
守護精霊の守護知識
2章初の守護精霊の守護知識の時間リュ。今回は街を彩るパーゴラに咲く、藤の基本剪定を伝授するリュ。
藤には夏剪定と冬剪定があるリュが、今は夏だから夏剪定を皆にやってもらうリュ。
藤は特に生命力の強い花リュから、剪定をしないと植物全体に日光が行き渡らないリュ。
根元から生えてる蔓や、交差している枝は躊躇なく切っていくリュ。
逆に短枝は花芽となって、来年花が咲くリュから、大切に残しておくリュ。
6人は精霊たちの手助けがあるとは言え、慣れない重労働の剪定に苦戦していた。ろわが先導を切り、6人はろわの後に続いた。
のえる「この蔓、パーゴラに巻きついて絡まってるんだけど!?どうするのこれー。」
ろわ「それは引っ張っても取れないから、細切れにしていくしかないね。商店街に影響でないようにアーケードに絡まるようにしてもらったけど、建物にまで巻きついたら大変だし。」
ヴェヴェ「何故建物を覆ってはいけないヴェ?」
シュシュ「建物の支柱を傷めたり、場合によっては壊しちゃうシュ。」
ヴェヴェ「良いことヴェ。」
るか「それじゃ依頼の意味ないでしょ!」
ゆら「ですがそうなると、全部切ってしまいそうです…。」
フィフィ「ゆらは根元から交差してる部分を切ってくださいフィ。この辺りは風通しを良くしないといけませんフィから、切りすぎても大丈夫ですフィ。」
リュリュ「慣れてきた人は、蔓を50cmくらい残して切るリュ。後の花芽になるリュ。」
みれい「全然分からないです…りおう助けてください…。」
りおう「ミュミュ、みれいの面倒見れませんか?」
ミュミュ「ミュミュも全部分かる訳じゃないミュ。普段猫ミュ。」
リュリュ「リュリュは普段猫でも分かるから、みれいの面倒見るリュ。」
ミュミュ「自慢ミュ?」
りおう「家に植物の本が沢山ある…といっても、普段のリュリュが読んでるようには見えませんけど。」
リュリュ「りおうがなんとなく出来るのと一緒リュ。」
みれい「ではリュリュ、この花が咲いてる枝、切っていいのですか?」
ふらん「この時期に咲いてるなんて珍しいね〜!」
リュリュ「返り咲きリュ。シュシュ、どうするリュ?」
シュシュ「枯れてから取ってもいいシュが…他の作業もしてほしいから取ってシュ。」
みれい「えー!勿体なくないですか!?」
ろわ「うーん…じゃあ枯れるまで教会に生け花として飾っておこうか。」
ゆら「そうやって生け花が誕生するのですね…!」
るか「休憩中のおやつが美味しくなりそう。」
メメ「そろそろ休憩したいメ。」
ミュミュ「ミュミュ達浮いてるだけで特に何もしてないミュ。」
ろわ「流石に数時間で終わる量じゃないから、一度休憩しよう。」
-帰り道-
のえる「そう言えば、普段は誰が剪定とかやってるの?あのアーケードも数年前にできたばかりだし。」
ろわ「うちに勤めてる人と一緒にやってるけど、年々人が少なくなってて…。緑化計画を始めてからボランティアでやってくれる人もいるけど、それでも人手不足なんだよね…。」
りおう「それならりおう達も頑張らないとですね。」
ヴェヴェ「だからといって、のえるをこき使わないでほしいヴェ。普段からバイトで忙しいのに、夢の中でも作業し始めてから疲労が溜まっているヴェ。」
シュシュ「それは…本当にごめんシュ。夢の中に来れないようにするのはできないシュが、もし大変なら、せれんみたいに休んでもらっても…いいシュ。」
るか「全然良くなさそうに聞こえるけど、贖罪って言うからには、ちゃんとやらなきゃいけないよね⋯。」
のえる「偶に教会で休んでるし、大丈夫ではあるんだけどお金がね…。バイトに出れる日減ってるし…。」
ろわ「それは師匠に相談してみる。夢の中とはいえ、現実程ではないけど少し体力が消耗されてるみたいだし、生活にまで影響が出るのは良くない。」
りおう「師匠に相談って、夢の中のことを知っているんですか?」
シュシュ「何ならシュシュの存在も知ってるシュ。でも、どこまで知ってるのかは知らないシュ⋯。」
ゆら「師匠、一体何者なんですか…?」
ろわ「園芸が得意な人。」
ふらん「絶対それだけじゃなさそうだね…。」
みれい「この世には摩訶不思議なことが沢山あると言いますし、その類の方なのでしょう!」
ミュミュ「片付け方雑ミュ。」
リュリュ「多分りおうが諦めた方が早いって言ったからリュ。」
小説をあまり読まない為、脚本調になっています。
守護精霊の守護知識で書いた園芸の知識は、諸説あると思いますので、参考程度に留めていただけたら幸いです。




