Peace1-5
みれい「ゆう…じゃなくてキンギョバチ先生!小さい時から大ファンです!」
ゆうり「いつも通りでいいよ。隠しててごめんね。本当はみれいが美術の道に進んだって聞いた時、話そうか悩んだんだけど…私なんかでがっかりしたでしょ?」
みれい「する訳ないです!寧ろ、尊敬していた人が、一番憧れてた人だったなんて…言葉では言い表せないくらい嬉しいです!」
ゆうり「そんな、大袈裟だよ。でもありがとう。」
りおう(この人…何処かで見たことあるような…)
みれい「今日は知り合いを連れてきたんです!ゆうり先生に学校の課題で聞きたいこともあるそうで!」
ゆうり「みれいの友達に初めて会ったよ。初めまして。」
りおう「…初めまして。みれいから話は聞いています。その、よろしければ学校の課題で、少しお伺いしたいことがあるのですが、よろしいでしょうか。」
ゆうり「勿論いいよ。」
-帰り道-
みれい「りおう、学校の課題進みそうですか?」
りおう「はい、あとは引用元を書けば終わります。」
みれい「早!?流石ですね…。」
りおう「それより、みれいはゆうり先生…と知り合いなんですか?」
みれい「はい!飼い猫のミュミュとの仲を橋渡ししてくれたブリーダーさんです。今もミュミュの健康診断の時に会って、最近の話を聞いてくれます。だからびっくりしました。まさか同一人物だったなんて!」
りおう「そんな事もあるんですね。」
みれい「そう言えばりおう、サイン会でゆうり先生のことずっと眺めてましたけど、何かあったのですか?まさか一目惚れとか!?」
りおう「変なこと言わないでください。ただ、見覚えがあるというか…思い出せそうで思い出せません。」
みれい「まあそういうのは、偶然に見せかけた必然ってことで、思い出すべき時に思い出せますよ!」
りおう「みれいと先生の出会いの方が、偶然に見せかけた必然に見えますけどね。」
-休日 現実世界-
みれいはゆら、ふらんと共にショッピングモールへと遊びに来た。
みれい「法的伴侶制度の仮期間でも、誕生日プレゼントってあげていいのでしょうか?」
ゆら「いいと思います!みれいの誕生日にはもらってないんですか?」
みれい「はい。だからいいのかなって。」
ふらん「あげちゃいなよ〜!誕生日いつなんだっけ?」
みれい「6月15日です。あ、その日までの課題あるの忘れてました。」
ふらん「ふらんも課題ある!」
ゆら「ま、まあ今は誕生日プレゼント考えましょう⋯。」
色々なお店を見て回ったが、ピンとくるものがなく、休憩スペースのある書店に寄る。
ゆら「雑貨が良いと思ったのですが、きっとお気に入りの雑貨がありますよね…。」
みれい「りおうは勉強できるみたいですし、ペンにも拘りがあるはず…。いっそのこと、美術に興味を持った時の為に、ガラスペンとかどうでしょう。」
ふらん「良いじゃん!逆にガラスペンがきっかけで美術に興味湧くかも!」
無事に買い物も終わり、休憩しているとふらんが大きなため息をつく。
ふらん「もう就活って思うと気が重い⋯。」
ゆら「芸術学部は2年制でしたよね…。」
ふらん「そうなんだよ〜…。」
みれい「福祉学部は3年でしたっけ?」
ゆら「はい。ですが、2年の実習で単位が取れないと留年だそうで…焦ってます…。」
みれい「皆大変ですね…みれいも⋯持ち込みで上手く行くかも分からないですし、副業考えてます⋯。」
ふらん「ふらんもこのままファッションデザイナーになれるかどうか⋯。」
みれい「ふらんは昔からの夢に向かっててすごいですよね⋯!みれいは最初、美術は逃げ場だったので⋯。」
ふらん「でも、ふらんはみれいのおかげで美術の良さ知れたよ。芸術に上手や下手なんて言う概念はない。ってやつ!」
みれい「本当に芸術に優劣をつけてほしくないです。だけど現実は、芸術でさえ優劣をつけられる世の中ですから、もうどうしようもないのかもしれません⋯。」
ゆら「ぼくは同じゼミの人達が戦友ですが、就活ってなるとどうしても優劣つけられちゃって、ライバルになってしまうのがやるせません⋯。」
ふらん「それでも最近のゆら、少し明るくなったように見えるよ!」
ゆら「そうでしょうか?」
みれい「はい!創作と向き合う時みたいに、心と対話してるって感じです!」
ゆら「何ですかそれ(笑)ですが確かに、元々想い描いていた理想が最善とは限らなかった訳ですし、就活もそんな感じなのかもしれません。」
ふらん「ゆら、良いこと言うじゃん!」
みれい「はい!今の刺さりました!」
帰り道、偶然りおうが信号の前に立っていた。
みれい(あ、りおうです!)
ふらん「あれって…もしかしてりおうじゃない?みれい、声かけてみる?」
みれい「え?ふらんってりおうと知り合いなのですか?」
ふらん「知り合いっていうか、何て言えばいいんだろ?」
ゆら「でも、それ現実で言っちゃダメじゃ⋯。」
みれい「現実?」
ゆら「えっと⋯だって皆で会っているでしょう?言っていいのか分からないですが⋯。」
みれい「⋯皆でっていつ誰とですか?学校?」
ふらん「ううん。他言無用って言われた場所。」
ゆら「それほぼ言ってます⋯。」
みれい「…みれい、法的伴侶制度以外で、りおうと会ったことないですよ。」
ゆら「⋯どういうことですか?」
みれい(あれ、なんか2人が青ざめてる。みれい、もしかして何か忘れてる⋯?)
結局3人はりおうに声をかけることも、誰かから夢の中について話すこともできず、家へと帰った。
小説をあまり読まない為、脚本調になっています。




