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夢見ぬ異端者  作者: ねるこえめ
〜眠れる祝福〜
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36/129

Peace1-5

みれい「ゆう…じゃなくてキンギョバチ先生!小さい時から大ファンです!」

ゆうり「いつも通りでいいよ。隠しててごめんね。本当はみれいが美術の道に進んだって聞いた時、話そうか悩んだんだけど…私なんかでがっかりしたでしょ?」

みれい「する訳ないです!寧ろ、尊敬していた人が、一番憧れてた人だったなんて…言葉では言い表せないくらい嬉しいです!」

ゆうり「そんな、大袈裟だよ。でもありがとう。」

りおう(この人…何処かで見たことあるような…)

みれい「今日は知り合いを連れてきたんです!ゆうり先生に学校の課題で聞きたいこともあるそうで!」

ゆうり「みれいの友達に初めて会ったよ。初めまして。」

りおう「…初めまして。みれいから話は聞いています。その、よろしければ学校の課題で、少しお伺いしたいことがあるのですが、よろしいでしょうか。」

ゆうり「勿論いいよ。」


-帰り道-

みれい「りおう、学校の課題進みそうですか?」

りおう「はい、あとは引用元を書けば終わります。」

みれい「早!?流石ですね…。」

りおう「それより、みれいはゆうり先生…と知り合いなんですか?」

みれい「はい!飼い猫のミュミュとの仲を橋渡ししてくれたブリーダーさんです。今もミュミュの健康診断の時に会って、最近の話を聞いてくれます。だからびっくりしました。まさか同一人物だったなんて!」

りおう「そんな事もあるんですね。」

みれい「そう言えばりおう、サイン会でゆうり先生のことずっと眺めてましたけど、何かあったのですか?まさか一目惚れとか!?」

りおう「変なこと言わないでください。ただ、見覚えがあるというか…思い出せそうで思い出せません。」

みれい「まあそういうのは、偶然に見せかけた必然ってことで、思い出すべき時に思い出せますよ!」

りおう「みれいと先生の出会いの方が、偶然に見せかけた必然に見えますけどね。」


-休日 現実世界-

みれいはゆら、ふらんと共にショッピングモールへと遊びに来た。

みれい「法的伴侶制度の仮期間でも、誕生日プレゼントってあげていいのでしょうか?」

ゆら「いいと思います!みれいの誕生日にはもらってないんですか?」

みれい「はい。だからいいのかなって。」

ふらん「あげちゃいなよ〜!誕生日いつなんだっけ?」

みれい「6月15日です。あ、その日までの課題あるの忘れてました。」

ふらん「ふらんも課題ある!」

ゆら「ま、まあ今は誕生日プレゼント考えましょう⋯。」


色々なお店を見て回ったが、ピンとくるものがなく、休憩スペースのある書店に寄る。

ゆら「雑貨が良いと思ったのですが、きっとお気に入りの雑貨がありますよね…。」

みれい「りおうは勉強できるみたいですし、ペンにも拘りがあるはず…。いっそのこと、美術に興味を持った時の為に、ガラスペンとかどうでしょう。」

ふらん「良いじゃん!逆にガラスペンがきっかけで美術に興味湧くかも!」


無事に買い物も終わり、休憩しているとふらんが大きなため息をつく。

ふらん「もう就活って思うと気が重い⋯。」

ゆら「芸術学部は2年制でしたよね…。」

ふらん「そうなんだよ〜…。」

みれい「福祉学部は3年でしたっけ?」

ゆら「はい。ですが、2年の実習で単位が取れないと留年だそうで…焦ってます…。」

みれい「皆大変ですね…みれいも⋯持ち込みで上手く行くかも分からないですし、副業考えてます⋯。」

ふらん「ふらんもこのままファッションデザイナーになれるかどうか⋯。」

みれい「ふらんは昔からの夢に向かっててすごいですよね⋯!みれいは最初、美術は逃げ場だったので⋯。」

ふらん「でも、ふらんはみれいのおかげで美術の良さ知れたよ。芸術に上手や下手なんて言う概念はない。ってやつ!」

みれい「本当に芸術に優劣をつけてほしくないです。だけど現実は、芸術でさえ優劣をつけられる世の中ですから、もうどうしようもないのかもしれません⋯。」

ゆら「ぼくは同じゼミの人達が戦友ですが、就活ってなるとどうしても優劣つけられちゃって、ライバルになってしまうのがやるせません⋯。」

ふらん「それでも最近のゆら、少し明るくなったように見えるよ!」

ゆら「そうでしょうか?」

みれい「はい!創作と向き合う時みたいに、心と対話してるって感じです!」

ゆら「何ですかそれ(笑)ですが確かに、元々想い描いていた理想が最善とは限らなかった訳ですし、就活もそんな感じなのかもしれません。」

ふらん「ゆら、良いこと言うじゃん!」

みれい「はい!今の刺さりました!」


帰り道、偶然りおうが信号の前に立っていた。

みれい(あ、りおうです!)

ふらん「あれって…もしかしてりおうじゃない?みれい、声かけてみる?」

みれい「え?ふらんってりおうと知り合いなのですか?」

ふらん「知り合いっていうか、何て言えばいいんだろ?」

ゆら「でも、それ現実で言っちゃダメじゃ⋯。」

みれい「現実?」

ゆら「えっと⋯だって皆で会っているでしょう?言っていいのか分からないですが⋯。」

みれい「⋯皆でっていつ誰とですか?学校?」

ふらん「ううん。他言無用って言われた場所。」

ゆら「それほぼ言ってます⋯。」

みれい「…みれい、法的伴侶制度以外で、りおうと会ったことないですよ。」

ゆら「⋯どういうことですか?」

みれい(あれ、なんか2人が青ざめてる。みれい、もしかして何か忘れてる⋯?)

結局3人はりおうに声をかけることも、誰かから夢の中について話すこともできず、家へと帰った。

小説をあまり読まない為、脚本調になっています。

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