Peace5-2
フィフィ「いつ恋人は深い関係じゃなきゃいけないって決まったんですフィ!?依存体質を直そうとするのではなく、そんな自分に向き合うんですフィ。るかが言ってる必要な才能は備わってるって、それには当てはまらなのですフィ!?」
ゆら「!?」
ゆら(そっか⋯いいんです。周りに好かれたいって思ったって。不器用だって。惚れやすくたって。今までそうやって自分の悪いところばかり探して、卑下してきました。好きな人ができても、嫌われないかと怯えて人と向き合わなかった。自分を守ることばかり優先した結果、相手を蔑ろにしていた方が、相手に失礼です。)
ゆら「フィフィ、ありがとうございます。ぼく、るかに告白します。」
フィフィ「フィ!?」
ゆら「もしるかにも話したい悩みがあるのなら、支えられる存在になりたいんです!でもその為には、るかに知ってもらわないといけない想いがあります。対等にるかと向き合うために告白します!」
フィフィ「…!それなら全力で応援しますフィ!」
-大学 夕方-
るかが教室に入る前、人の声が聞こえた。
ゆら「…好きです!こうでしょうか、フィフィ。」
るか(あれ?フィフィって確か…)
るかは教室の扉を開いた。
ゆら「!!!???るか!」
るか「あ、ごめん…フィフィってゆらの守護精霊だった…よね。(でもフィフィを現実で見た事ないけど。)」
ゆら(告白の練習をしてるの見られてしまいました…しかも当事者に!)
フィフィ「チャンスですフィ!ゆら、頑張るですフィ!」
横でフィフィがガッツポーズをして応援していた。
るか「…ゆら、もしかすむに振られたとしても落ち込まないで。かすむは無自覚タラシで、るかはあれをずっと見てきたから分かるけど、ゆらが自信なくす必要とかないから!」
ゆら「え…?」
ゆら(もしかして、ぼくがまだかすむ先輩のこと好きだと思ってます…?それに無自覚タラシとは…。そんなことより!)
ゆら「待ってください、違うんです!るかのことが好きなんです!」
るか「え…。」
ゆら(勢いに任せて言っちゃいました…。)
るかは少しの間考え込んでいた。
るか「えっと…ごめん。」
ゆら「…そう…ですよね、いきなりごめんなさい。ぼくじゃ釣り合わないし、るかにはもう恋人がいたり…」
ゆら(何を言ってるんでしょう、対等な関係になる為に告白してるのだから、振られることなんて分かっていたはずのに。)
るか「恋人はいないし、そういう事じゃなくて…というより分からない。」
ゆら「えっと…」
るか「その、好きって言ってもらえて嬉しいと⋯思う。でも恋とか、そういうのは分からなくて…うーん…」
ゆら「…好きっていう気持ちが分からないって意味であってますか…?」
るか「…うん、そういうことに向き合ったことがなくて。本当にごめん。」
ゆら(もしかして、それがるかが思い悩んでる事の一つだったりするのでしょうか⋯。)
涙を堪えようとするも、ゆらの目は熱を帯び、視界が揺れた。
(じゃあ、今までどんな気持ちでぼくの話を聞いてくれていたんでしょう⋯。もうとっくに、迷惑をかけていました⋯。)
ゆら「ごめんなさい、好きだってことを言わないと、対等に向き合えないと思って⋯でも、結局ただ感情をぶつけただけになって⋯。」
るかは何も言わずに、傍にいてくれる。
ゆら「⋯るかには沢山、悩みを聞いてもらいました。他愛ない話も沢山して、成長できた気がしますし、何より、居心地が良かったんです。だから、ぼくにも…ゆらにも恩返しさせてください!迷惑でしかないかもしれないけど、ぼく…ゆらもいつか、るかが抱えている悩みを打ち明けられる存在になりたいんです!」
るか「…ありがとう。でも、るかが勝手に話を聞いてただけだから、気にしないで。責任感じさせちゃってたら、ごめんね。」
ゆら「そういうことじゃなくて…!本当に、ゆらは…!」
るかの安全基地になりたかった。その言葉を飲み込む。まだ、心を閉ざしているるかの踏み込んではいけない部分だと、ゆらは察した。
るかの祖母は認知症で母はずっと介護をしていて、るかは認知症が酷くなる祖母と、祖母の介護で手一杯な母を見ながら、自分の身の回りの事を全てこなしてきた。
かすむはそんなるかを気にかけて、よく一緒に遊んでくれた。るかの母親と、母親のきょうだいであるかすむの母親は仲が悪く、本当はかすむとも会うことを許されていない。
そんな中でるかの趣味は食べること、寝ること、メメと夜に散歩をすることだった。
るかの親が自分勝手な理由で離婚したり、かすむがお人好しだから無意識にモテて自他ともに傷ついていたり、そんな人達のように傷つき合わない為には、自分の意思を無視する方法しか、るかには思いつかなかった。そんな自分が嫌だった。るかは、どんどん自分の心がどこにあるか分からなくなっていき、虚しさだけが残った。傷つきたくない反面、自分の心に正直な人が羨ましかった。
-ゆらが失恋した時-
ゆら「やっぱり・・・苦しいです・・・」
この人は自分の感情に素直で、凄いな。
るかは夜にテンションが高くなるらしいけど、あの時は自分の感情に素直になれてるのかな…。でもどうしてああなるのか分からないから、あれもるかじゃないよね…。
気づけば夜に眠れなくなっていて、よくメメと散歩をしていた。明け方になって帰ってきたある日、るかが家出をしたのではないかと母が玄関で泣き崩れていた。そのことを否定するも病院に連れていかれ、心が壊れていることを知ることとなる。
だが、メメとの夜の散歩はるかの趣味になっていたため、結局夜は活動的になり外を歩いている。母も医師に、散歩がストレス発散になっていると説得されたようで、今は何も言ってこない。
-夢の中-
この日は歩道にある花壇に、ニチニチソウを植え始めることとなった。
ゆらはるかに明るく接しようとするも、現実世界でも夢の中でもぎこちなくなってしまう。
るかもどう接してよいか悩んでいると、ろわがるかの元へやってきた。
ろわ「ゆらに距離置かれてるみたいだけど、何かあったの?」
るか「⋯ねえ、どうやって人を好きだと思えるの?」
ろわ「⋯?私も恋愛に関してはよく分からない。でももし、シュシュがいなくて独りだったら、きっと寂しいと思ったと思う。その想いがある人は、誰かの所為で苦しんでも、誰かの温もりを求めちゃうんじゃないかな。人に対してのトラウマは、結局人じゃないと埋められないから。」
るか「そういうものなんだ。あんまり考えたことなかったかも。」
メメ「案外気づいてなかっただけのこともあるメ。」
るか「メメ⋯。」
小説をあまり読まない為、脚本調になっています。




