Peace4-1
-??-
ゆらが目を覚ますと、そこはゆらの親が営む雑貨屋だった。
ゆら「ここはうちの雑貨屋…?ってなんか大きくないですか!?」
フィフィ「違いますフィ!フィフィ達が小さくなってますフィ!」
ゆらはレジの机の上におり、フィフィは奥まった作業場の棚にいた。ゆらはフィフィの方へ行こうとするも、辺りが火の海になってしまった。
ゆら「これじゃあお店が…!それに、フィフィの方の棚へ行けません…!」
フィフィ「ここは夢の中ですフィ!お店は大丈夫…ゆら!そこにある葉っぱの飾りを持ってくるですフィ!」
フィフィは何かを思い出したようにゆらに指示を出す。
ゆら「これ、お母さんが作ってくれた、ぼくとフィフィがお揃いでつけている髪飾りです…。どうしてこれを?」
フィフィ「分からないですフィ。兎に角、どうにかしてこっちまで持ってきてほしいですフィ!」
ゆら「どうにかってどうしたらいいんですかあ!?」
-教会-
みれい「ゆらとフィフィが中に閉じ込められてしまいましたあ!」
ミュミュ「目が回るミュ…。」
みれいはミュミュを抱きしめながら教会の中を走り回っていた。
一方るかは落ち着いた様子でお菓子と飲み物を取り出していた。
ろわ「せれん、一体何があったの?」
せれん「知らない。ちょっと言い合いになっただけ。」
ララ「それが問題だったラ…?」
ふらん「でもそれなら、何でゆらとフィフィだけ…。」
メメ「…メメ、助けに行くメ。フィフィを放っておけないメ。」
ヴェヴェ「いきなりどうしたヴェ?」
メメ「フィフィは、守護精霊としての役目を果たそうと必死メ。だからメメも、るかの守護精霊として頑張るメ。」
るか「と言っても、るかはお菓子食べることくらいしか、やる事ないんだけど…。」
みれい「呑気にお菓子食べててどうするのですか!」
りおう「そういうみれいも、走り回ってるだけじゃないですか…。」
そんな時、地下の扉の隙間から煙が漏れ出す。
のえる「これ、流石にヤバくない?火事でも起きてる?」
ふらん「だとしたらゆらとフィフィが危ないよ!ろわ、夢の中だし万が一なんてないよね…?」
ろわ「ない…と思う。」
るか「何で自信ないの?」
シュシュ「シュシュ達もここの仕組みを全部は把握できてないシュ。何でこんなことが起こったのかも分からないシュ。」
るかはお菓子を見て、自分が望んだ食べ物がでてくることを思い出し、キッチンに向かう。
メメ「るか!?」
キッチンから降りてきたるかは、ティーポットを持っていた。
るか「これで、なんとか火を消せないかな!?」
のえる「消せる訳ないでしょ!」
ろわ「でも如雨露は教会の外だし、今はそれに頼るしか⋯」
りおう「正気ですか?」
思いの外扉が開き、ティーポットとるかを吸い込もうとした。
メメ「るかー!」
るかをメメが引っ張り、みれい、ミュミュ、ふらん、レレ、ろわ、シュシュ、りおう、リュリュ、のえる、ヴェヴェ、ララが支えとなる。
ララ「せれんも手伝うラ!」
せれん「いや流石に抗えるものじゃないでしょ…。」
ふらん「でも…なんとか踏ん張ってるよ…!」
それでも風は強くなる一方だった。
るか「皆、離していいよ。ティーポットだけ持ってってもどうにもならないし、るかとメメが行ってくる。」
リュリュ「本気リュ!?」
メメ「本気メ!」
ヴェヴェ「ならば、後は頼んだヴェ。」
みれい「ゆらのこと、お願いします!」
そう言ってみれいは手を離し、るかとメメだけが吸い込まれていった。
-夢の中 双葉家の雑貨屋-
ゆら「ここまで生きていられるのは、これが夢の中だからでしょうか…。」
煙が視界を覆い、フィフィが見えなくなってしまった。
ゆら(もしこんな風に、お店が焼けてしまったら…ここは、お母さんとお父さんの大切なお店なのに…!)
その時、どこからか水が流れてきて、目の前が川のようになっていた。
メメ「ティーポットから水が出たメ!」
◾︎◾︎「それに何故か、ティーポットに乗るくらい小さくなってるんだけど!?」
フィフィ「メメ!」
ゆら「メメさん!」
フィフィ「ゆら!メメ達が乗ってるティーポットに移って、こっちまで渡って来てくださいフィ!」
ゆら「え!?無茶ですよ!」
メメ「よく分からないメけど、早くしないと流れてっちゃうメ!」
川を見て、ゆらは一年前、橋から身を投げようとしたことを想起する。
ゆら(あの時飛び降りようとしたじゃないですか。ここで臆す権利はありません。)
ゆらは髪飾りをメメ(仮)に託し、ポットへと飛び移る。落ちそうになるゆらをメメ達が引っ張りあげ、ゆらは体勢を整えた。
すると、フィフィが囚われている籠が棚の上から降ってきた。
ゆら「フィフィ!」
◾︎◾︎「危ないよ!一度逃げよう?」
ゆら「でもフィフィが…!」
ゆらは髪飾りを持ち、籠目掛けて跳び立った。
髪飾りがフィフィを閉じ込めていた籠に触れた瞬間、光が辺りを包み、気がつくと教会の庭に座っていた。
いつものように霧に囲まれた教会に、桜とネモフィラが咲き乱れていた。
ふらん「やっとドアが開いた!」
レレ「フィフィ!メメ!ゆらと◾︎◾︎も無事レ〜!」
みれい「ゆらー!心配しましたよ!」
ろわ「◾︎◾︎も大丈夫!?」
放心状態のゆらとメメ(仮)、フィフィとメメを5人と6精霊が囲んだ。
フィフィ「やっと戻ってこれましたフィ…。」
◾︎◾︎「◾︎◾︎とメメはティーポット運んだだけだけど。」
のえる「あれで本当に行けたんだ…。」
ミュミュ「ゆら、どうしたミュ?」
ゆら「…皆さん、心配をおかけしました。それで、申し訳ないのですが、寄りたいところがありまして…少し行ってきます!」
フィフィ「ゆら!?どうしたのですフィ!?」
ゆらとフィフィが霧の外へ出て行ってしまった。
るか「…ちょっと行ってくる。」
りおう「るかまで、何かあったんですか?」
るか「杞憂だったらいいんだけど、一応ね。」
メメ「メメも一緒に行くメ!」
そう言って、るかとメメはゆらとフィフィの後を追った。
リュリュ「全く…忙しないリュ。」
ララ「せれんが教会から出てこないから、ララは残るラけど…皆はどうするラ?」
みれい「…一先ず追ってみます。2人が何をしたいのか分からないので。」
ミュミュ「あっち行ったりこっち行ったり大変ミュ…。」
小説をあまり読まない為、脚本調になっています。




