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夢見ぬ異端者  作者: ねるこえめ
〜束ねる花見〜
17/31

Peace4-1

-??-

ゆらが目を覚ますと、そこはゆらの親が営む雑貨屋だった。

ゆら「ここはうちの雑貨屋…?ってなんか大きくないですか!?」

フィフィ「違いますフィ!フィフィ達が小さくなってますフィ!」

ゆらはレジの机の上におり、フィフィは奥まった作業場の棚にいた。ゆらはフィフィの方へ行こうとするも、辺りが火の海になってしまった。

ゆら「これじゃあお店が…!それに、フィフィの方の棚へ行けません…!」

フィフィ「ここは夢の中ですフィ!お店は大丈夫…ゆら!そこにある葉っぱの飾りを持ってくるですフィ!」

フィフィは何かを思い出したようにゆらに指示を出す。

ゆら「これ、お母さんが作ってくれた、ぼくとフィフィがお揃いでつけている髪飾りです…。どうしてこれを?」

フィフィ「分からないですフィ。兎に角、どうにかしてこっちまで持ってきてほしいですフィ!」

ゆら「どうにかってどうしたらいいんですかあ!?」


-教会-

みれい「ゆらとフィフィが中に閉じ込められてしまいましたあ!」

ミュミュ「目が回るミュ…。」

みれいはミュミュを抱きしめながら教会の中を走り回っていた。

一方るかは落ち着いた様子でお菓子と飲み物を取り出していた。

ろわ「せれん、一体何があったの?」

せれん「知らない。ちょっと言い合いになっただけ。」

ララ「それが問題だったラ…?」

ふらん「でもそれなら、何でゆらとフィフィだけ…。」

メメ「…メメ、助けに行くメ。フィフィを放っておけないメ。」

ヴェヴェ「いきなりどうしたヴェ?」

メメ「フィフィは、守護精霊としての役目を果たそうと必死メ。だからメメも、るかの守護精霊として頑張るメ。」

るか「と言っても、るかはお菓子食べることくらいしか、やる事ないんだけど…。」

みれい「呑気にお菓子食べててどうするのですか!」

りおう「そういうみれいも、走り回ってるだけじゃないですか…。」

そんな時、地下の扉の隙間から煙が漏れ出す。

のえる「これ、流石にヤバくない?火事でも起きてる?」

ふらん「だとしたらゆらとフィフィが危ないよ!ろわ、夢の中だし万が一なんてないよね…?」

ろわ「ない…と思う。」

るか「何で自信ないの?」

シュシュ「シュシュ達もここの仕組みを全部は把握できてないシュ。何でこんなことが起こったのかも分からないシュ。」

るかはお菓子を見て、自分が望んだ食べ物がでてくることを思い出し、キッチンに向かう。

メメ「るか!?」

キッチンから降りてきたるかは、ティーポットを持っていた。

るか「これで、なんとか火を消せないかな!?」

のえる「消せる訳ないでしょ!」

ろわ「でも如雨露は教会の外だし、今はそれに頼るしか⋯」

りおう「正気ですか?」

思いの外扉が開き、ティーポットとるかを吸い込もうとした。

メメ「るかー!」

るかをメメが引っ張り、みれい、ミュミュ、ふらん、レレ、ろわ、シュシュ、りおう、リュリュ、のえる、ヴェヴェ、ララが支えとなる。

ララ「せれんも手伝うラ!」

せれん「いや流石に抗えるものじゃないでしょ…。」

ふらん「でも…なんとか踏ん張ってるよ…!」

それでも風は強くなる一方だった。

るか「皆、離していいよ。ティーポットだけ持ってってもどうにもならないし、るかとメメが行ってくる。」

リュリュ「本気リュ!?」

メメ「本気メ!」

ヴェヴェ「ならば、後は頼んだヴェ。」

みれい「ゆらのこと、お願いします!」

そう言ってみれいは手を離し、るかとメメだけが吸い込まれていった。


-夢の中 双葉家の雑貨屋-

ゆら「ここまで生きていられるのは、これが夢の中だからでしょうか…。」

煙が視界を覆い、フィフィが見えなくなってしまった。

ゆら(もしこんな風に、お店が焼けてしまったら…ここは、お母さんとお父さんの大切なお店なのに…!)

その時、どこからか水が流れてきて、目の前が川のようになっていた。

メメ「ティーポットから水が出たメ!」

◾︎◾︎「それに何故か、ティーポットに乗るくらい小さくなってるんだけど!?」

フィフィ「メメ!」

ゆら「メメさん!」

フィフィ「ゆら!メメ達が乗ってるティーポットに移って、こっちまで渡って来てくださいフィ!」

ゆら「え!?無茶ですよ!」

メメ「よく分からないメけど、早くしないと流れてっちゃうメ!」

川を見て、ゆらは一年前、橋から身を投げようとしたことを想起する。

ゆら(あの時飛び降りようとしたじゃないですか。ここで臆す権利はありません。)

ゆらは髪飾りをメメ(仮)に託し、ポットへと飛び移る。落ちそうになるゆらをメメ達が引っ張りあげ、ゆらは体勢を整えた。

すると、フィフィが囚われている籠が棚の上から降ってきた。

ゆら「フィフィ!」

◾︎◾︎「危ないよ!一度逃げよう?」

ゆら「でもフィフィが…!」

ゆらは髪飾りを持ち、籠目掛けて跳び立った。

髪飾りがフィフィを閉じ込めていた籠に触れた瞬間、光が辺りを包み、気がつくと教会の庭に座っていた。

いつものように霧に囲まれた教会に、桜とネモフィラが咲き乱れていた。

ふらん「やっとドアが開いた!」

レレ「フィフィ!メメ!ゆらと◾︎◾︎も無事レ〜!」

みれい「ゆらー!心配しましたよ!」

ろわ「◾︎◾︎も大丈夫!?」

放心状態のゆらとメメ(仮)、フィフィとメメを5人と6精霊が囲んだ。

フィフィ「やっと戻ってこれましたフィ…。」

◾︎◾︎「◾︎◾︎とメメはティーポット運んだだけだけど。」

のえる「あれで本当に行けたんだ…。」

ミュミュ「ゆら、どうしたミュ?」

ゆら「…皆さん、心配をおかけしました。それで、申し訳ないのですが、寄りたいところがありまして…少し行ってきます!」

フィフィ「ゆら!?どうしたのですフィ!?」

ゆらとフィフィが霧の外へ出て行ってしまった。

るか「…ちょっと行ってくる。」

りおう「るかまで、何かあったんですか?」

るか「杞憂だったらいいんだけど、一応ね。」

メメ「メメも一緒に行くメ!」

そう言って、るかとメメはゆらとフィフィの後を追った。

リュリュ「全く…忙しないリュ。」

ララ「せれんが教会から出てこないから、ララは残るラけど…皆はどうするラ?」

みれい「…一先ず追ってみます。2人が何をしたいのか分からないので。」

ミュミュ「あっち行ったりこっち行ったり大変ミュ…。」

小説をあまり読まない為、脚本調になっています。

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