Peace3-4
話を聞き終えて、
ふらん「ゆらは自分の評価を気にしすぎちゃって、昔から苦労してきたんだね。」
みれい「そういうふらんもでしょう?まあ今の優しいゆらがいるのも、みれいが助言したおかげですね!」
フィフィ「自信家ですフィ。」
ゆら「はははは。でも、みれいには本当に助けられました。」
ふらん「ふらんも人から嫌われるの嫌だけど、自分の価値も、存在意義も、他人が決める訳じゃないって思ったら、少しは気が楽になったよ。結局、自分で自分を認めなきゃ、苦しいから。ふらんもまだ、自分を認めてる途中だけど、一緒に頑張ろう?」
ゆら「はい…!時間はかかると思いますが、自分を好きになれるように頑張ります!」
そうしてお互い近況報告をしたり、ふらんはいろとゲームを交換条件に新作の服を着せたりして、その日は解散となった。
-夢の中-
遂に花を花壇にじか植えるする日が来るが、ポットに入ったゆらの育てた花だけが、しなっていて元気がない。
ろわ「同じように水やりしたはずなんだけど…。」
シュシュ「花も人間と同じように、個人差があるシュ。師匠もそう言ってたシュ。」
5人「師匠?」
ろわ「園芸や農業のことを教えてくれるから、そう呼んでるだけ。それはともかく、今日は花壇にじか植えする予定だから、取り敢えず行こう。」
各々花を植え、花壇は様変わりし華やかになった。
しかし、全員の花を同じ土に並べたことにより、ゆらの育てた花に元気がないことが際立ってしまった。
ろわ「やっぱり水あげすぎたかな?」.
ゆら「そんなはずないです!皆の花はこんなに元気に育ったのですから、ぼくが何か間違えてしまったのかもしれません…。」
ふらん「で、でもこれで明日から、現実の花壇がこんなに華やかになってるってことだよね!」
ゆら「…それなら、自分で公園に行って観察できるってことですよね!花が元気に咲くように、頑張って見守ります。」
りおう「張り切るのもいいですが、原因を突き止めない限り、何故ゆらの花だけがしなっているのか分かりません。それを留意しながら観察しなくては。」
みれい「りおうはきっちりしすぎです。もっとゆる〜っとでいいんですよきっと〜。」
ミュミュ「みれいの場合はテキトー過ぎミュ。」
ろわ「私も空いてる時間に確認するよ。取り敢えず今日は、生えてきた雑草取りをしよう。」
ゆら(ぼくも皆のように器用にこなせたら…。ろわのように長い間、1つの物事に没頭していたら、ぼくも少しは頼れる存在になれるでしょうか…。このままでは児童学科なのに、子どもの相手をまともにできません…。)
雑草取りをしながら、ゆらはろわに尋ねる。
ゆら「どうしてろわは、そんなに園芸が上手なんですか?」
ろわ「師匠に比べたら全然だよ。私はこの島の出身じゃなくて、孤児だったんだけど、ここに引っ越す時に師匠に引き取られたんだ。」
ゆら(今さらっと深刻なことを言ったような…。)
ろわ「その師匠が園芸や農業をしてたのもあって、見よう見まねで頑張ってきた。」
ゆら「そ、そうだったんですね。(見よう見まねで出来るなんて⋯ろわには、きっとぼくと全く違う世界が見えてます。ぼくももっと、違う世界が見えていたら、悩まずに済んだのでしょうか。)」
-現実世界-
ゆらは大分気持ちの整理がつき、次にかすむと会ったら話しかけようと決心する。
数日後、ゆらはかすむを見かけて話に行こうとするが、そこにはるかが一緒にいた。
ゆら(るか…!?知り合いだったのですか…!?もしかしてかすむ先輩の恋人って…。)
現状を理解できず、一度撤退しようとするも、かすむがゆらに気がつく。
かすむ「ゆらー!待って!」
ゆらが背中を向けたまま止まっていた。
かすむ「かすむ、ゆらに何かしちゃったかな!?学校で見かけてもすぐいなくなっちゃうし、メールでご飯に誘っても忙しくて会えないみたいだったから、ずっと話したくても話せなかったんだけど…。かすむが何かしちゃったかなって…。」
ゆらは想いを悟られないように、笑顔で振り返る。
ゆら「先輩は何も悪くないんです。ただ、最近ちょっと忙しかったのと…、先輩が恋人できたって言っていたので、ぼくと会って時間を浪費するよりも、恋人との時間を大切にしてほしいなって…。」
かすむ「そんな!ゆらといるの、凄く楽しいし、時間を浪費してるなんて、一度も思ったことないよ!」
ゆら「でも!今も、2人の時間を邪魔しちゃってます!」
かすむ「今?」
ゆら「はい…だって2人…」
ゆらは声が震えてその言葉の続きが出てこなかった。かすむとるかはキョトンとしながら顔を見合わせ、かすむが話し出す。
かすむ「えっと…、この子はかすむのいとこで、恋人じゃないよ?」
ゆら「………え?」
るか「ゆら、こんな無自覚人タラシとるかを恋人にしないで。」
かすむ「あれ?2人とも知り合い?」
るか「同じ児童学科だし、よく授業で一緒になるよ。」
かすむ「そう言えばそうだった!ゆら、るかが迷惑とかかけてない?」
ゆら「…は、はい!それはもう、助けられてます(?)」
るか「助けた覚えはないんだけど。」
かすむ「でも良かったーるかに頼りになる友達がいて!」
ゆら「ぼ、ぼくがですか!?」
かすむ「勿論!ゆらは何事にも一生懸命だし、優しくて良い子だし!…だから、これからも仲良くしてくれる…?」
ゆら(その綺麗な顔でお願いされたら…断れないじゃないですか!)
ゆら「は、はい。」
かすむ「良かった!⋯あ!じゃあかすむは次の授業があるから、また今度ゆっくり話そうね!」
ゆら「は、はい⋯。」
呆気なくかすむのペースに流されたゆらに、るかが話しかける。
るか「ゆらの好きな人って、かすむのことだったんだね。」
るかは心做しか、少し心配げな表情を浮かべていた。
ゆら「はい…。告白する前に、失恋してしまいましたけど。」
るか「かすむを恨んだりしてないの?」
ゆら「そんなことする訳ないじゃないですか!ぼくが勝手に好きだっただけですし、昔から惚れやすいのがいけないんです。勝手に惚れて、勝手に失恋して…。でも、かすむ先輩は、勝手に避けていたぼくに、また話しかけてくれるなんて…良い人すぎます…!」
るか「…ゆらの方が良い人すぎるよ。かすむってモテるのに無自覚だから、よくかすむを好きになった人が告白して振られて傷ついてるの、ずっと見てきた。でも逆恨みする人もいて、かすむが傷つくこともあった。なのにかすむはお人好しでロマンチストで、ゆらの好意にも気づかずに勝手に傷つけておきながら、自分だけちゃっかり幸せになってるんだよ?世の中おかしくない?」
ゆら(るかがこんなに感情的になっているの、初めて見ました…。)
小説をあまり読まない為、脚本調になっています。




