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夢見ぬ異端者  作者: ねるこえめ
〜束ねる花見〜
15/36

Peace3-4

話を聞き終えて、

ふらん「ゆらは自分の評価を気にしすぎちゃって、昔から苦労してきたんだね。」

みれい「そういうふらんもでしょう?まあ今の優しいゆらがいるのも、みれいが助言したおかげですね!」

フィフィ「自信家ですフィ。」

ゆら「はははは。でも、みれいには本当に助けられました。」

ふらん「ふらんも人から嫌われるの嫌だけど、自分の価値も、存在意義も、他人が決める訳じゃないって思ったら、少しは気が楽になったよ。結局、自分で自分を認めなきゃ、苦しいから。ふらんもまだ、自分を認めてる途中だけど、一緒に頑張ろう?」

ゆら「はい…!時間はかかると思いますが、自分を好きになれるように頑張ります!」

そうしてお互い近況報告をしたり、ふらんはいろとゲームを交換条件に新作の服を着せたりして、その日は解散となった。


-夢の中-

遂に花を花壇にじか植えるする日が来るが、ポットに入ったゆらの育てた花だけが、しなっていて元気がない。

ろわ「同じように水やりしたはずなんだけど…。」

シュシュ「花も人間と同じように、個人差があるシュ。師匠もそう言ってたシュ。」

5人「師匠?」

ろわ「園芸や農業のことを教えてくれるから、そう呼んでるだけ。それはともかく、今日は花壇にじか植えする予定だから、取り敢えず行こう。」

各々花を植え、花壇は様変わりし華やかになった。

しかし、全員の花を同じ土に並べたことにより、ゆらの育てた花に元気がないことが際立ってしまった。

ろわ「やっぱり水あげすぎたかな?」.

ゆら「そんなはずないです!皆の花はこんなに元気に育ったのですから、ぼくが何か間違えてしまったのかもしれません…。」

ふらん「で、でもこれで明日から、現実の花壇がこんなに華やかになってるってことだよね!」

ゆら「…それなら、自分で公園に行って観察できるってことですよね!花が元気に咲くように、頑張って見守ります。」

りおう「張り切るのもいいですが、原因を突き止めない限り、何故ゆらの花だけがしなっているのか分かりません。それを留意しながら観察しなくては。」

みれい「りおうはきっちりしすぎです。もっとゆる〜っとでいいんですよきっと〜。」

ミュミュ「みれいの場合はテキトー過ぎミュ。」

ろわ「私も空いてる時間に確認するよ。取り敢えず今日は、生えてきた雑草取りをしよう。」

ゆら(ぼくも皆のように器用にこなせたら…。ろわのように長い間、1つの物事に没頭していたら、ぼくも少しは頼れる存在になれるでしょうか…。このままでは児童学科なのに、子どもの相手をまともにできません…。)

雑草取りをしながら、ゆらはろわに尋ねる。

ゆら「どうしてろわは、そんなに園芸が上手なんですか?」

ろわ「師匠に比べたら全然だよ。私はこの島の出身じゃなくて、孤児だったんだけど、ここに引っ越す時に師匠に引き取られたんだ。」

ゆら(今さらっと深刻なことを言ったような…。)

ろわ「その師匠が園芸や農業をしてたのもあって、見よう見まねで頑張ってきた。」

ゆら「そ、そうだったんですね。(見よう見まねで出来るなんて⋯ろわには、きっとぼくと全く違う世界が見えてます。ぼくももっと、違う世界が見えていたら、悩まずに済んだのでしょうか。)」


-現実世界-

ゆらは大分気持ちの整理がつき、次にかすむと会ったら話しかけようと決心する。

数日後、ゆらはかすむを見かけて話に行こうとするが、そこにはるかが一緒にいた。

ゆら(るか…!?知り合いだったのですか…!?もしかしてかすむ先輩の恋人って…。)

現状を理解できず、一度撤退しようとするも、かすむがゆらに気がつく。

かすむ「ゆらー!待って!」

ゆらが背中を向けたまま止まっていた。

かすむ「かすむ、ゆらに何かしちゃったかな!?学校で見かけてもすぐいなくなっちゃうし、メールでご飯に誘っても忙しくて会えないみたいだったから、ずっと話したくても話せなかったんだけど…。かすむが何かしちゃったかなって…。」

ゆらは想いを悟られないように、笑顔で振り返る。

ゆら「先輩は何も悪くないんです。ただ、最近ちょっと忙しかったのと…、先輩が恋人できたって言っていたので、ぼくと会って時間を浪費するよりも、恋人との時間を大切にしてほしいなって…。」

かすむ「そんな!ゆらといるの、凄く楽しいし、時間を浪費してるなんて、一度も思ったことないよ!」

ゆら「でも!今も、2人の時間を邪魔しちゃってます!」

かすむ「今?」

ゆら「はい…だって2人…」

ゆらは声が震えてその言葉の続きが出てこなかった。かすむとるかはキョトンとしながら顔を見合わせ、かすむが話し出す。

かすむ「えっと…、この子はかすむのいとこで、恋人じゃないよ?」

ゆら「………え?」

るか「ゆら、こんな無自覚人タラシとるかを恋人にしないで。」

かすむ「あれ?2人とも知り合い?」

るか「同じ児童学科だし、よく授業で一緒になるよ。」

かすむ「そう言えばそうだった!ゆら、るかが迷惑とかかけてない?」

ゆら「…は、はい!それはもう、助けられてます(?)」

るか「助けた覚えはないんだけど。」

かすむ「でも良かったーるかに頼りになる友達がいて!」

ゆら「ぼ、ぼくがですか!?」

かすむ「勿論!ゆらは何事にも一生懸命だし、優しくて良い子だし!…だから、これからも仲良くしてくれる…?」

ゆら(その綺麗な顔でお願いされたら…断れないじゃないですか!)

ゆら「は、はい。」

かすむ「良かった!⋯あ!じゃあかすむは次の授業があるから、また今度ゆっくり話そうね!」

ゆら「は、はい⋯。」

呆気なくかすむのペースに流されたゆらに、るかが話しかける。

るか「ゆらの好きな人って、かすむのことだったんだね。」

るかは心做しか、少し心配げな表情を浮かべていた。

ゆら「はい…。告白する前に、失恋してしまいましたけど。」

るか「かすむを恨んだりしてないの?」

ゆら「そんなことする訳ないじゃないですか!ぼくが勝手に好きだっただけですし、昔から惚れやすいのがいけないんです。勝手に惚れて、勝手に失恋して…。でも、かすむ先輩は、勝手に避けていたぼくに、また話しかけてくれるなんて…良い人すぎます…!」

るか「…ゆらの方が良い人すぎるよ。かすむってモテるのに無自覚だから、よくかすむを好きになった人が告白して振られて傷ついてるの、ずっと見てきた。でも逆恨みする人もいて、かすむが傷つくこともあった。なのにかすむはお人好しでロマンチストで、ゆらの好意にも気づかずに勝手に傷つけておきながら、自分だけちゃっかり幸せになってるんだよ?世の中おかしくない?」

ゆら(るかがこんなに感情的になっているの、初めて見ました…。)

小説をあまり読まない為、脚本調になっています。

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