Peace3-3
せれん「皆に手伝ってもらった曲、名前のせるけど、何がいい?」
のえる「のせなくていいから!」
ふらん「少し手伝っただけだし、気にしないで!」
せれん「いや、こういうの後で言われたら面倒だから。」
シュシュ「そこはちゃんとしてるシュ。」
せれん「何もないなら、『シーカーとその下僕』にするけどいい?」
りおう「嫌ですね。」
◾︎◾︎「せめて仲間達くらいにしてよ!」
せれん「えー仲間って印象ないんだけど…。」
のえる「ちゃんとグループ名にしたら?ここで手伝う人は決まってるんだし、今後も使えるでしょ。」
せれん「また手伝ってくれるの?」
のえる「万が一の話だから。無茶なダメ出しするなら手伝わないから。」
ゆらは採用された『人生において必要な才能は備わっている』という言葉が気になり、誰がこの言葉を書いたのか、せれんに尋ねる。
せれん「それは◾︎◾︎だよ。今回の曲に合った歌詞だと思わない?」
ゆら「音楽についてはよく分からないのですが、良い言葉だと思います。」
(ぼくには、何の才能が備わってるんでしょう…。)
-週末 双葉家-
ゆらの様子がおかしいと感じたみれいとふらんは、週末ゆらの家へお邪魔する。ゆらの年下のきょうだいであるいろが、玄関へとやってくる。
いろ「ふらん!みれい!後で一緒にゲームしよ!」
いろの頼みで、2人はゆらの家へ遊びに行くと、よく一緒にゲームをしている。
みれい「いいですよ〜。でも今日はゆらが落ち込んでる謎を解き明かす日なのです!」
ふらん「いろ今日も可愛いね〜!後で持ってきた服着て!」
いろ「ゲームやってくれたらね!」
ゆら「いろがうるさくてごめんなさい⋯。」
いろ「何言ってんの。ゆらの方がいつも独り言喋っててうるさいよ!」
ゆら「可愛くないですね⋯。」
ゆらの部屋でお茶をしながら、ゆらはこれまで起きた出来事を話す。
ゆら「…といった感じで、ずっと言えてなかったんですけど、また失恋してしまいました…。でも、同じ学科の人が励ましてくれたんです。」
ふらん「そっか⋯励ましてくれた人がいたのは良かったけど⋯。」
みれい「最近ゆらの元気がないとは思っていましたが、そういうことだったのですね…。」
ゆら「ごめんなさい、暗い話ばかりで。もっと何事も気にしないで生きていけたら良かったんですけど。」
ゆらは苦笑いを浮かべながら話す。
ふらん「ううん。ふらんも前は、周りの目が気になってこういう可愛い服が着たいって思っても、着れなかった時期があったし、今でも気になる時はあるよ。」
珍しく、ふらんが自分の話をしてくれた。
みれい「そうだったのですか!?…言われてみれば、最初から可愛い服は作っていましたが、ふらん自身が着ていた訳ではなかったですね。」
ふらん「うん、あの頃は今より自信がなかったから。でもこういう可愛い服を堂々と着てる人を見て、ふらんもそうなりたいって思えたんだ。」
ゆら「それ、少し分かります!失恋してしまいましたが…ぼくにとってかすむ先輩が、憧れの存在なことは今でも変わりません。専門校の時のように都合のいい人ではなく、先輩のようになりたいです。」
みれい「大丈夫ですよ。でも、頑張りすぎないでくださいね。」
ふらん「2人って専門校からの付き合いなんだっけ?嫌じゃなかったら、どうやって仲良くなったのか、聞いてもいい?」
みれい「みれいはいいですけど、ゆらは?」
ゆら「ぼくも大丈夫です。」
-ゆらとみれいの出会い-
ゆらは専門校時代、嫌われたくない一心で、皆が嫌がる掃除や課題、購買部へ買い出しに行く等、雑用を引き受けていた。
放課後は日直だった友達の日誌を書いていた。
その時、
みれい「双葉さん、今日日直でしたっけ?」
ゆら「花城さん…いえ、放課後に急用があるみたいで、変わりに…。」
みれい「…階段で会ったのですが、あの人達、カラオケに行くそうですよ。双葉さんも行かなくていいのですか?」
ゆら「はい、本当は用事なんてないって分かってます。でも、こうしないと省かれちゃうから…。」
みれい「…双葉さんは、友達って何だと思いますか?」
ゆら「友達の定義ですか…?大事な時に傍にいてくれる…でしょうか。」
みれい「みれいもそう思います。ですが、それならどうしていつも一緒にいることになるのだろうって最近考えるのです。」
ゆら「それは、一緒にいると楽しいからじゃないんですか?」
みれい「つまり、楽しくない時は一緒にいないのですか?」
ゆら「そんなことないです!困った時にも一緒にいてくれる存在だと、ぼくは思ってます!でも、それだけじゃ…上手くいかないから…。」
みれい「…確かに学校では、その場限りの友達がいないと、不便だと感じます。でもそれは、殆どの人がそうだと思うのです。学校だけでも一緒にいるのは、お互い何処か依存し合ってるからなのかなって。」
ゆら「…ぼくは友達も依存の対象な気がします。でも、恋みたいに一人に依存してしまうと、きっと潰れてしまうから、友達にも依存しているような気がするんです…最低です。」
みれい「何でです?それって自己分析がしっかりできてるってことじゃないですか。きっと人間関係なんてお互い利用してるところがあるのでしょうし、そうじゃないと皆生きていけないですよ。
ということで双葉さん!友達になりませんか?」
ゆら「…え!?で、でも花城さん、あまり人といるの好きじゃないんじゃ…?」
みれい「そんな風に見えてます?確かに今は特定のグループにはいませんが、単純に合う人がいないだけで…。」
ゆら「そしたらぼくなんて全然駄目ですよ!不器用で、このくらいしか役に立てないし、クラスの皆に迷惑をかけていて…。」
みれい「友達って役に立つかどうかが基準なのですか?確かにギブアンドテイクが釣り合っていないと関係は崩れてしまいますから、利害の一致はあった方がいいと思いますが、それは価値観の話だと思いますよ?」
ゆら「…それは、そうですね。皆の役に立ちたいとは思いますが、今のままでは、ただの都合のいい人ですよね。不器用でも嫌われて、人のためにって頑張っても上手くいかなくて…どうしたらよかったのでしょう…。」
みれい「そうやって自分を客観視できる双葉さんは強い人です。その強さと優しさは、本当に困っている人に使ってあげてください。⋯って偉そうにごめんなさい。」
ゆら「いえ!寧ろ、そんな風に言ってくださってありがとうございます。こんなぼくで良ければ、友達になってくれますか…?」
みれい「勿論です!これからよろしくお願いしますね!」
ゆら「はい!」
小説をあまり読まない為、脚本調になっています。




