Peace3-2
守護精霊の守護知識
気高きヴェヴェが植え替えの方法を紹介するヴェ。
花の成長に合わせて小さなポットから大きなポットへ移し、最後にじか植えするヴェ。今回は大きいポットに花を移すヴェ。
まず、小さいポットの土と花が真ん中にくるように、大きいポットの底の3分の1くらいまで土を入れるヴェ。これはポット同士を比較して、丁度植物がポットから顔を出す量に土を調整するヴェ。
土を入れたら、小さいポットの底面の穴を押し上げ、土ごと花を大きいポットに移動するヴェ。茎や根が切れないように気をつけるヴェ。
側面に土を入れて新しいポットに馴染ませたら、水が平等に行き渡るように土を押さえて、完成ヴェ。愚民共でも簡単ヴェ。
-次の日曜日-
他の公園の草取りに向かうも、皆寝不足気味になっていて、捗らない。
ゆら「ずっと思っていたんですけど、この世界って夢の中とはいえ、睡眠時間削られてます?」
ろわ「確かに、夢の中での作業が現実に影響するから、眠れていないことになるかも。」
みれい「そんな…みれいは最低でも1日10時間は寝ないとやっていけません…。」
ミュミュ「一歩猫になりかけてるミュ。」
フィフィ「もしかしてこの世界は、人間にとってブラックシステムですフィ?」
シュシュ「そうだとしたらごめんシュ。シュシュ達で皆が居やすい環境を作れたら良かったシュ…。」
のえる「のえるは大丈夫。日曜日は寝溜めしてるから。」
ふらん「それに呪いとはいえ、ここにいるの凄く楽しいよ!」
レレ「レレも皆と一緒にいられて楽しいレ〜!」
ヴェヴェ「レレ、のえるはともかく、貧弱な人間のためにヴェヴェ達が何かしないとぶっ倒れるヴェ。」
リュリュ「何かって何リュ?リュリュ達が手を加えることはできないリュ。」
りおう「そうなると、体力がない人にとっては大打撃ですね。夢の中ですから、眠くても寝れないですし。」
ろわ「◾︎◾︎は普段から睡眠足りてないみたいだけど、大丈夫?」
◾︎◾︎「何が〜?」
ろわ「深夜テンション…。」
ゆら(メメさんのこの明るさって深夜テンションだったんですか!?初耳です。つまり、先輩はいつも深夜テンション…睡眠不足なのでしょうか…。)
ふらん「せめて、座ってできるものがあったらいいんだけど…。」
みれい「それです!」
6人7精霊「?」
みれい「あるじゃないですか!座って作業できる場所!いざ行かんです!」
そう言って歩き始めるみれいに6人と7精霊はついていく。霧の中へと入り、いつもの教会へと戻った。
-教会-
教会の中へ入ると、相変わらずせれんはパソコンと向き合っており、ララは暇そうにしていた。
みれい「ここですよ!座って作業できる場所と言えば!」
ミュミュ「それはそうミュ。」
ララ「皆早かったラ!」
レレ「ただいまレ〜!」
のえる「せれん、皆で外に行ってる間、ずっとゲームしてたの?」
せれん「あと創作。」
みれい「この前から気になってたんです!どんな創作をしてるのですか?」
せれんはヘッドフォンを外し、作曲途中の曲を聴かせてくれた。
曲は全体的に澄み切った暗さのある音に、どこか狂気的な不協を響かせていた。
ふらん「なんというか…すごく暗い曲だね!」
ヴェヴェ「感想が薄っぺらいヴェ。」
みれい「ですが、どこか親近感の湧く曲調です!」
ゆら「みれいの創作ってこんな暗かったですっけ?」
ミュミュ「上手くいかない時はこんな感じミュ。」
せれん「なんか他に感想ある?SNSのコメントだけじゃ分からないから。」
ふらん「せれんって、ネットにも音楽あげてるの!?」
せれん「うん。『シーカー』って名前で活動してる。本名バラさないでね。」
のえる「当たり前でしょ…。」
みれい「ここに携帯があれば調べられたんですけど…。他の曲も聴きたいですし。」
りおう「本人がここにいるじゃないですか。」
せれん「いいよ、何でも聴きな。」
せれんは出会ってから一番嬉しそうにしていた。
ララ「ララ以外にも創作の話したかったみたいラ。」
みれい「そうだったのですね!せれんは何で創作を始めようと思ったのですか?」
せれん「自分の思い通りの世界を作るため。」
ゆら「壮大ですね…。」
りおう「それと創作の何が関係しているんです?」
せれん「りおう、何も分かってないね。芸術というのは、人類の発展の源である、想像力に訴えかけるものなんだよ。」
ふらん「あ、それ授業で聞いたことあるかも!」
みれい「分かりますよ。創作というのは人の脳を覗いたような状態。だからこそ、相手のガードが弱まって本音で話し合えるんですよね!それが裏目に出ることもありますけど…。」
せれん「うん。ネットにあげてみて、思った以上に伝わらないってことも痛感した。」
みれい「そういうものですよね…。自分が死んだ後、創作はどうなるのでしょう。」
せれん「死にたくないけど、せれんは今のうちに、沢山伝えたいこと伝えてる。」
どんなに何かを残したって、死んだら後のことは何も分からない。語り継がれたとしても自分はもういないんだから、次世代を生きる人達の心に残るかも、どう残るのかも分からない。
せれん「創作で何かを伝えたいということ自体、烏滸がましいのかもしれない。それでも、せれんの創作が誰かの心の傷になれたらと思ってる。」
みれい「何それ興味深いです!心に傷を残すって、具体的にどういうことですか!?」
せれん「取り敢えず、せれんの曲を聴いて死にたいって思ってくれたらいい。それで死んでくれたら尚良。」
ララ「それで創作してたラ!?ずっと近くで見てたのに、全然知らなかったラ…。」
みれい「なるほど、人の生死に関わりたいってことですね…!暗い曲調なのもその為ですか!?」
ミュミュ「なんか取材みたいになってるミュ。」
創作と聞いてみれいはせれんの作詞作曲に興味を抱き、気づくと皆で歌詞作りや作曲の手伝いをしていた。
ピアノが弾けるりおうは曲の善し悪しをせれんに聞かれ続けていて、のえるはパソコンができる為、MV作りの手伝いを半ば強制的にさせられていた。みれいとふらんは曲にあった絵やデザインを積極的に考えていた。ゆらとろわ、メメ(仮)は作詞の手伝いをさせられることになった。
曲の区切りごとの歌詞案を付箋に書き、机に並べる。
◾︎◾︎「歌詞書くって、案外思考が整理できていいね。」
ゆら「ですね!前の歌詞と繋がりを持たせるのが難しいですけど…。」
ろわ「皆がせれんの創作に協力してくれて良かった。せれん、あんまり人と関わりたがらないから。」
ゆら「そんな印象はありました…。ろわはせれんのこと、よく気にかけてますもんね。」
ろわ「うん、幼馴染…のような腐れ縁だから。」
ゆら(りおうとろわのことも、せれんは腐れ縁って言ってました。ぼくは幼馴染がいないのでわかりませんが、そういう付き合いもあるのですね。)
小説をあまり読まない為、脚本調になっています。
守護精霊の守護知識で書いた園芸の知識は、諸説あると思いますので、参考程度に留めていただけたら幸いです。




