Peace5-5
8人はそれぞれ守護精霊との白昼夢を見た。
ゆら「ここは…。」
フィフィ「ゆら!目が覚めて良かったですフィ。」
るか「何が起こっていたかは大体把握してるけど、ここはどこ?」
メメ「ここは花の天国と人間界の狭間メ。」
ろわ「じゃあ、国王様にまた追放されたってこと?それどころか国王様が神様って⋯。」
シュシュ「⋯簡単な話シュ。シュシュも知らなかったシュけど、最初から国王なんていなくて、神様があの国を治めてたシュ。でも結局は本当の天国じゃないから、皆疑念を抱えたり国王になろうとするシュ。」
のえる「それって人間界のような競争があったってこと?」
ヴェヴェ「ヴェ。だから神様は教会の庭から生まれた存在に権利を渡し、洗礼の扉で優秀な花を咲かせた者が国王となる。という建前を作って姿形を変え、神様が毎回国王になってたヴェ。」
りおう「リュリュはどこまで知っていたの?最初から全部?」
リュリュ「リュリュ達は、元は皆が花の天国に置いていった花リュ。気づいたら猫の姿だったリュ。ろわと同じで国のことや皆のこと、呪いや人間界が滅ぼされることは、知っていたリュ。」
みれい「それを阻止する為に、ミュミュは猫の姿でみれいの家に来たの?」
ミュミュ「ミュミュは自分の意思でみれいの家を選んだ…と言いたいところミュけど、天啓に従ったところはあるミュ。でも、まさかセラヴィ様が師匠で、ミュミュ達を精霊にしたとは思ってなかったミュ。」
ふらん「じゃあレレ達は精霊になったのも、皆を教会に導いたのも、全部国王様がやったと思ってたってこと?」
レレ「レ。だから呪いがあったりするのかと思ってたレけど、今考えれば教会はずっと皆の事を守ってくれてたレ。花の天国はノイバラの独裁国だと思ってたレけど、全部セラヴィ様のおかげだったレ〜。」
ララ「本当はろわとシュシュしか花の天国に戻れなかったところを、セラヴィ様が皆を教会へと導いてくれたラ。」
せれん「せれんは異端だったおかげで棺に閉じ込められなかったけどね。」
フィフィ「本当は人間界で苦しそうなゆらと花の天国に戻る為に、園芸を頑張ってもらいましたフィ。でも、また一つになるのは知らなかったですフィ。折角皆で頑張ったですのにフィ…。」
ゆら「確かに、今の世界で辛いことは沢山ありますが、あそこにいたいとも思いません。ゆらもフィフィがいなくなったら嫌です。」
ろわ「⋯だけど、このまま戻ったら、皆で死んじゃうんだよね?何か、隕石だけでも止める方法はないのかな⋯。」
シュシュ「⋯。」
ろわ「⋯シュシュ?」
シュシュ「大丈夫シュ。島には隕石が降らないよう、セラヴィ様とシュシュ達で頑張るシュ!」
ろわ「え!?どういうこと⋯?」
シュシュ「だから⋯シュシュはもう人間界には行けないシュ。」
ろわ「⋯は?」
シュシュ「セラヴィ様が人間界の神様に相談してくれたおかげで、植物がいっぱいのあの島に隕石は落とさないでくれるらしいシュ。⋯シュシュ達の役目は、これで終わりシュ。」
ろわ「いつ…そんな事が決まったの…?」
シュシュ「セラヴィ様とシュシュ達は繋がってるから、さっき花の天国を切り離した時に教えてもらったシュ。」
ろわ「ちょっと待って…それならシュシュ達も一緒に人間界に戻ればいいじゃん。島で過ごせるのなら、全部今まで通りじゃないの?」
シュシュ「シュシュ達は花の天国で生まれた花シュ。セラヴィ様が精霊にしてくれてなかったら、天使がいないシュシュ達は皆が人間界へ降りた時点でいなかったシュ。」
ろわ「⋯なんで⋯ろわは物心ついた時から、自分にしか見えなくても、シュシュがいたからここまでやってこれた。呪いで生きることが苦しくても、シュシュがいてくれたから1人じゃなかった。やっとここに戻って来れて、全部解ったのに…。来れてしまったから…シュシュ達だけいなくなるくらいなら、何も知らないで世界が滅ぶのを待っていれば良かった。」
シュシュ「そしたら、シュシュは最初からここにはいないシュ。きっとシュシュ達は、ろわを、皆を見守って、ここまで導くのが役目だったシュ。」
ゆら「じゃあ、もうフィフィの役目は終わって…フィフィはいなくなってしまうのですか…?」
フィフィ「ぬいぐるみに戻るだけだと思いますフィ。」
ふらん「折角皆で話せるようになったのに…レレは、どこかへ行っちゃうの?」
レレ「きっと今まで通り鳥として、ふらんを見守ってるレ。」
ヴェヴェ「鳥とは自由な生き物ヴェ。のえるもまた、自分を曲げず、自由を愛する者ヴェ。話せない頃に戻るだけヴェ。」
のえる「急にそんなの…急じゃなくても、寂しいよ…。」
ミュミュ「ミュミュは猫としてでも、一緒にいられて嬉しかったミュ。」
みれい「みれいだって、精霊の時だけでも、ミュミュと話せて嬉しかった。だからこそ、ずっと話していたかったのに…。この記憶も忘れちゃうの…?」
リュリュ「そんなことないリュ。現実に戻ったら、もう夢の中でなくても、今までのことを全て思い出せるリュ。リュリュは猫として、見守ってるリュ。」
りおう「でも…リュリュは何れ…りおうより先に…。」
メメ「それは生き物だから仕方ないメ。犬や猫と家族になるってそういうことメ。必ず別れが来るメ。」
るか「うん…分かってるけど…そんなのどんなに理解してたって、ずっと一緒にいたいに決まってるじゃん。」
ろわ「園芸なんてしなきゃ良かったの⋯?花の天国になんて戻ってこなかったら、シュシュと一緒にいられた⋯?」
シュシュ「それが原因じゃないって、なるべくしてなったって、ろわなら心では分かってるはずだシュ。それに、ろわは1人じゃないシュ。皆1人じゃないんだシュ。今まではシュシュがいたシュ。皆、精霊とはお別れするけど、8人は一緒にいるシュ。それだけじゃないシュ。ろわが心を開けば、もっと沢山の人と関われるシュ。」
ろわ「シュシュは、それでいいの⋯?」
シュシュ「シュシュもろわがいたから、孤独じゃなかったシュ。夢の中で、精霊の皆にまた会えたシュ。だからろわ、ありがとうシュ。」
ろわ「…シュシュ、ろわはすぐ会いに行くから。待ってて。」
シュシュ「ろわには止めてくれる人達がいるし、まだ来れないシュ。本当にその日が来るまで、ろわのことずっと見守ってるシュ。」
ろわ「シュシュ、ろわは⋯。」
小説をあまり読まない為、脚本調になっています。




